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なんでも投稿部!  作者: 果物のなし
6/13

番外編 オレとシジミとガチャ実況

今回は明花と出会う前のなんでも投稿部のお話です。


正直今回のお話は、ほぼネタ回です。


あまり小説っぽくないのでそれでもよろしい方はどうぞ。(*´ω`*)

「なん・・・だと・・・!」


これだけを聞いたら、いったい何があったのか気になるであろう。

そう、 それは十分前のこと・・・・・


***


「はい!どーもみなさんこんにちはこんばんは、『あき』です!」


部室のパソコンの席にすわり、音声撮影用のマイクに向かい、いつものように挨拶をする。


オレ、小早(こばや) 橙星(あかせ)は、ただいまゲーム実況中。


こんなバカな高校生の自分でも、ネット界ではちょと有名なゲーム実況者である。

でも最近じゃあ、チャンネル登録の人数も増えているんだぜ? ドヤァ。


「さあ今回も『のほドラ』のガチャ実況しますかぁ!」


今オレが実況しているのは、スマホのアプリゲーム『のほドラ』。


このゲームは、タイトル通りのほほんとしたモンスターを集める国造りゲームだ。


集めたモンスターと一緒に、小さな村をどんどんと広くし、モンスターと協力しあい、国を大きくにぎやかにするゲームで、オレは最近このゲームにはまっているのだ。


国を大きくするには、仲間のモンスターと共に、森や川などいろいろなところへ冒険し、そこにしかない国造りに必要な素材やアイテムを集めていくのがこのゲームの主な内容。


ただし、冒険をしていると強い敵モンスターが襲いかかり、仲間のモンスターと一緒に戦っていくことがあるのだ。

そこで必要なのが、冒険やガチャで仲間になる強力なモンスターがストーリーを進めるにつれて、必要になってくる。


そして今回の実況は、ガチャ実況というわけだ。


「今日のために、ガチャ宝石五十個用意したもんね!」


フッフッフッ。今日この日のために、いままでどれだか努力したことか・・・!


そうさ、ガチャ宝石をゲットするには敵モンスターと戦わなければいけないのだ。


手持ちの味方モンスターの見た目が、どれもとても可愛らしい姿で、正直戦わせていてとても心が痛かった。


ごめんよ、モンスターたち・・・


「今回は宝石が五十個あるけど、十連はしません!その理由は前回の動画を見た人なら分かるよね?」


実は一度、同じガチャ動画を投稿したのだけど、その時は十連をしてとんでもなくショボいモンスターばかりが出てきて終わってしまったのだ。


それを経験した上で、今回は一回ずつ回していく!


「それでは一回目、回しますよー!」


ガチャコーナーを開いて、回すのアイコンを押すと、雲の上でのんびり寝ているウサギのモンスターが現れた。


「んんん!・・・・来い!!」


ポチっと押した瞬間、寝ていたウサギが起き上がり、力をつけて思いっきりにジャンプした。


ウサギさんのとんだ距離は、少し上のラインでオレンジ色の卵をキャッチし、ゆっくりと落ちていった。


「んんー!星一(ほしいち)かぁー!」


オレンジ色の卵は星一のモンスター。

さっそくハズレだ。しかし、どんなモンスターなのか・・・・?!!


ピキッパキパキッ!

『星一 シジミぃ』


・・・・・。

一瞬の沈黙。

うわああああああああ!!!!

シジミってなんだああああ!!!!


「のおおおお!!もはやモンスターじゃねぇ!!!」


なんだシジミぃって、いやいやいや、確かにのほほんとしたモンスターがコンセプトだよ?

でもさぁ、シジミはないでしょうシジミは!


『シジミぃ』

水、雷属性。

つぶらな瞳で穏やかにみえてそうだが、油断して近づくと硬い貝殻で挟まれ指がちぎれるぞ!


『こ、こいつこええええ!!!」


えぇ?!おかしいよ!

ゆっ、指がちぎれるぞじゃねぇよ!

詳細が怖すぎるよ!

でも水と雷のダブル属性持ってないから、少しだけ嬉しいよ!!


「えー、一回目から早々恐ろしいモンスターを呼ばせてしまいましたね。さて、二回目いきますか!」


落ち着けあき、まだ一回目じゃないか。

こんなんじゃ後のテンションがもたないぞ。

まだ一回目だ。まだチャンスはある・・・



***


あれから四十九回目、さすがに長いので、今回は二パートに分けて投稿しよう。

・・・・・そんなことよりなんだこのありさまは。


四十八回目ともなって、あれから一体も強いモンスターが現れない。

これはもう、不運としか言いようがない。


「うぐぐ、なかなか良いのが当たりませんねぇ・・・」


そんなことを言っていると、一人の眠そうなイケメンが、オレの所に向かっていた。


「あっ撮影か、わり。」

「おおー!アオハー!」

挿絵(By みてみん)

オレは月綺と目が合った瞬間ひらめいた。

そうだ、今ここで月綺にもガチャをしてもらおうと、そしてオレの気持ちを分からせてやる。


「ねえねえ、アオハ。ちょっと時間あるかな?」

「なんだその聞き方、気持ち悪い。」

「いやね、今ガチャ実況してるんだけど、ちょっと動画的においしい展開が起きないからアオハにもやってもらおーかなーって。」

「そういうことか、べつに良いよ。」


オレは今、月綺に一つの嘘をついてしまった。

実際のところ、おいしい展開はガチャの一回目から始まっている。


すまない友よ、騙した自分を許しておくれ。


「えーとじゃあ、俺もガチャやりまーす。」

「はいどーぞー!」

「あ、そういえば俺、最近全然してないな。結構宝石たまってるかも。」


月綺の宝石数は、十五個。

ガチャができるのは十五回となる、結構あるな。さあ、月綺もガチャをひいて同じ気持ちを味わうがいいさ!


「じゃあいきまーす・・・よっ!と。」


ウサギさんが全力で飛びだし、雲の上へ、太陽の上へ、宇宙へとやがて飛び、金色の卵をゲットしゆっくりと落ちていった。


ピキッピキピキ!


テレレテッテー!!


『星六 ペアレインドラゴン』


「なん・・・だと・・・!」

「お、なんか良いのでた。」


『星六 ペアレインドラゴン』

ひこう属性。

首にまとうふわふわもふもふな毛は、ほめられると少し膨らみ、とてもなつきやすくてやさしい子だぞ!


「ぬおーー!!!なんでぇ!!」


なぜだ、なぜに普段全くやってない子が一発でレアひくの?!

しかもペアレインめっちゃいい子じゃん!!

くそー!うらやましいぃ。


「オレだってぇ、引いたるわー!!」

「おー。気合いはいってんなぁ。」

「マジでこぉーーーい!!」




ピキッピキピキ!


テレレテッテー!!


「いよっしゃあああああ!!!」


『星六 シジミぃゴッド』


「・・・・・・・・・」

「うわー、すげーマッチョ。」

「シジミぃぃ!!!!」


『星六 シジミぃゴッド』

性格があまりにも黒すぎるため、究極段階を越え、神にいたってしまったシジミの化身。


「・・・・・・・」

「・・・あき?」


ありがとう、シジミぃ。

君のお陰で、最後の最後までおいしい展開をありがとう。

君のそのたくましい体。オレはとても強く美しく見えるよ。

ああ、これでこの動画は良い再生回数と、たくさんのコメントを記すことになるだろう。


そんなこんなで、動画撮影を終え、編集をして投稿すると、予想通りの結果が、投稿されて三日後には、いままでの動画の中で最高傑作となるのだった。







最後までありがとうございました!


ぜひ感想コメントをくださると、とても嬉しいです。

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