時は気づいても遅し
更新遅れてすみませんでした。
最近ピクシブ活動始めました!
ーずっと会いたかった。
ー触れたかった
ー話したかった
ー伝えたかった、この気持ちを。
いつものように学校に登校して、いつものように放課後に部室に来て、そこまでは当たり前の生活だった。
はずなのに、なぜか自分がトイレから戻ると、ずっと会いたかったあの子が目の前にいてーー
とりあえず再会できてとても嬉しかったので、思いっきり抱きしめて今に至る。
「る・・・るぅ・・き・・・くっ・・。」
強く抱きしめられ、わずかに声を漏らす彼女は、見た目も声もだいぶ変わっているのに、なぜか彼女だとすぐに分かる。
「るきぃ?!月綺くううぅぅうん!?」
「えーと、えーと」
この時俺は、二人がいろいろと混乱していることなんてまったく気づかなかった。
彼女の花の香り、ふわふわした長い髪の毛。
この感情に気づいてしまうと、もう自分が彼女に何をしたいのかが確信してしまう。
彼女、明花を抱きしめて少したつと、何かの力で明花と引き離されているのにやっと気がつき、ようやく自分がしたことが自分にとってどれ程のことかに頭がいき、離れた瞬間に耳元で橙星が「今から撮影室に向かおぉ!」と救いの言葉をかけてくれたので、言われなくても真っ先に撮影室に移動した。
撮影室に入り、まあ、当然のように橙星に質問された。
「・・・まあ、とりあえず座りたまえ。君にはこれから話してもらうことがたくさんある。先に言っておくが、今回はめんどくさいではすまないぞ。」
まあ分かっていた展開ではあったが、なんなのだろうかこの先生に職員室に呼ばれた気分は。
話を聞かれるのなら、せめて正の方が話しやすそうだったな。
まあもういっか。
「話はだいぶ長くなるので、ざっくり話しますが、実のことを言うと俺は前から明花が好きなのです。あ、ちゃんと恋愛的な意味で。」
「わあ!ホントにざっくりしてるね。」
むしろすがすがしいよと言われて、でしょうねと心から思った。
橙星に今までのことをすべてつたえた。
初めて会ったときの話、明花との関係、そして好きになったきったかけ。
すべてを話しおえたあと、橙星の様子を見ると、まるで少女漫画のように瞳がキラキラしていて、橙星の周りにはキュンとかキラキラとしたエフェクトが俺には見える。
「月綺が・・・あの月綺がちゃんと恋愛をしていたなんて・・・!」
「うざいしキモいからやめろ。」
ホントにめんどくさくてウザイ反応をする奴と友達になってしまったと心から思う瞬間であった。
でも、どんなに反応がウザくてもちゃんと相手の相談にのってくれるし、困っている時はいつもそばにいて支えてくれるし、なんだかんだ言っても、結局一番信頼できるんだよなぁ。
そんなことを思い、少ししみじみにしてると
「んん?あれぇ、もしかして俺のこと頼りになるとか思った?」
前言撤回。
やっぱりこいつはウザイ。
そろそろ時間がたったかな、あっちもおそらく終わっているだろうし、そろそろ言い訳考えないと。
なんだか今日は、久しぶりに疲れる日になったと思う時間であった。
最後までありがとうございました!
今回短くてすみません!