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異常世界

 「これが天罰ってことは、……俺はあの世界から追い出されたってことかな」

 

 

 だが、そうだとしても疑問が残る。

 

 もしこの状況が天罰だとしたら、(しのぶ)に天罰下した神的な存在? がいると仮定して、その神的な存在は何故忍を現実の忍ではなく、『ロスト・インフィニティー』でのシノブとしてこの未知の異世界に送ったのだろう?。

 

 現実の忍の肉体は一般的な範疇を出ない。現実の忍としてこんな未知の場所に来てしまったら、あっという間に死ぬだろう。別にサバイバル技術なんてのも習得などしてないし、仮にその様な技術があったとしても動植物の類いが地球上に存在しないものばかりなのだ、何か口にしたら毒などにあたって死ぬ可能性が高い。

 

 

 だが今の忍は『ロスト・インフィニティー』のシノブだ。

 ゲーム時代の鍛え上げた能力や異次元収納空間(アイテムボックス)内の膨大なアイテム、そして今いる移動基地を初めとした戦力。

 流石に、死んだら生き返るセーブポイントをはじめとした一部のゲームシステムは、現実となった今使えない、もしくは喪われただろう。

 だが、ゲーム時のシノブの力の全てが健在なら、はっきり言って無敵だ。

 近くの山脈を一瞬で消し飛ばすなど序の口で、少し本気を出せば、惑星間規模の破壊が余裕でこなせる。

 食糧だって異次元収納空間(アイテムボックス)に食品アイテムが腐るほどある。まあ、異次元収納空間(アイテムボックス)内は時間が停止してるので、腐ることはないが。それに移動基地内の生産プラントで農作物のやりくりも含めれば、十数年は食うに困ることはない。

 

 全て確認した訳ではないが、移動基地の状態や異次元収納空間(アイテムボックス)の使い心地から、欠けた要素は無さそうだ。

 つまり、万全の状態。

 

 

 だからこそ謎だ。

 自分に天罰かました神的な存在の目的が全く見えてこない。

 確かに家族や友人に会えなくなるのは辛いが、この状態では生きて行くのがイージーモード過ぎやしないか?。


 あれか、冥土の土産的なアレか?

 

 だとすると……………、

 

 

 「あっ」

 

 

 忍は末恐ろしい考えに行き着いた。

 

 今の状況を客観的かつ簡潔にまとめれば、

 

 ・ゲームキャラで異世界トリップでチート性能で無双で俺Tueeeでヒャッハー!!!

 

 

 

 「………改めて考えると夢のような状況だな、

 

 天罰さえなければ!

 

 そう、天罰だ!!

 これはあくまで罰で俺は苦しむんだ!!!

 

 ならば、この中二病患者が歓喜しそうなこの展開と照らし合わせると……………、

 

 上げて、落とす作戦だな!!!!」

 

 《事情はよくわかりませんが、さぞ見事な洞察力を発揮されたのでしょう。流石はマスターです、アイアは誇らしいです》

 

 「うぴゃっ!」

 

 

 突然話しかけられてビックリして飛び上がる。

 その際、可愛らしい声で愛らしい悲鳴をあげてしまい、忍は赤面しつつ、声の出所を探り______納得した。

 

 

 「まあ、俺の全財産が健在ならお前がいて当然か」

 

 《? どうしましたマスター》

 

 

 忍は声の出所、通路を挟んで、忍のいる司令席の真ん前の操舵席にいる存在。

 椅子の向きはそのままに体だけこちら向けて、背凭れに顎ちょこんとを載っけてこちらを見つめる白髪の少女。

 

 究極AIを搭載したアンドロイドである、アイアだ。

 

 


 

 

 


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