5.「客人の名」
「一年生部門ではなくあえて上級生も出場する無学年級に挑戦する、と」
「クロヒコやキュリエに追いつくなら、まずはあの二人を超えなくてはならないと思いまして」
「最強と無敗に、ですか」
「はい。固有術式を開花させているあの二人に、わたしがどのくらいやれるかわかりませんが……ただ、ここで一年生部門に逃げる選択はしたくないんです」
生徒会長は情報がないに等しいが、クーデルカ会長にはあの《極空》がある。もしセシリーさんがクーデルカ会長とあたることになれば、容易に勝たせてはもらえまい。
昨日戦っている中で《極空》の弱点には気づいたが、あの弱点は《極空》破りの根本的な解決とはならない。
その弱点を突くにはまず《極空》と互角以上に渡り合えなければ、意味がないからだ。
一応昨日の試合のように、次の手を読まれていても問題ない攻撃で強引に押し切る、という方法はあるが……。
「両会長の実力がこの学園で飛び抜けているのは承知の上です。彼女たちと渡り合えるとすれば、ベオザ・ファロンテッサくらいだと言われていますし」
「そのベオザさんは無学年級ではなく、三年生部門に出るんですよね?」
「聖武祭では術式の威力を抑える魔導具を装着しての出場になりますから、その影響もあるのかもしれません」
試合用の武器と比べて術式には殺傷力の高い術式もある。
けれど術式を禁止にしてしまっては、術式に秀でた者が圧倒的に不利となってしまう。
そこで、聖武祭では術式の攻撃力を抑える魔道具の装着が義務付けられた。
この調整により、模擬試合用の武器と同じ程度の威力は保証されるという。
ただし試合とはいえ、戦いは戦い。
ここは聖遺跡攻略と同じだ。
当然ある程度の負傷は覚悟する必要がある。
将来の聖樹士を志す者が負傷が怖いから戦えないでは、笑い話にもならない。
その覚悟がないならば、出場を辞退するしかない。
「まあ彼自身、さほど聖武祭の結果にはこだわっていない風ですから」
「言われてみれば、あの人はそんな感じがしますね」
「ベオザは特別上を目指したかったわけではなく、普通に学園で生活していたら自然と第一位になっていた感じみたいですからね」
「それはそれですごいと思いますけどね……」
「術式の才に限って言えば、あの宮廷魔術師ワグナス・ルノウスフィアを越えるのはその娘のマキナ・ルノウスフィアか、ベオザ・ファロンテッサだろうと言われるくらいですから。学園最強と呼ばれるのも、頷ける話です」
って、あれ?
「でも学園で《最強》と呼ばれているのは生徒会長なんですよね?」
「ああ……おかしな話ではありますが、この学園には《最強》が二人いるんですよ」
「最強が二人?」
「この学園には、聖遺跡攻略を除くと三つの評価項目がありますよね? 教養と術式の二項目で常に最高評価を取っているのがベオザです。一方、戦闘の項目は生徒会長が最高評価を取っています。そのせいで、人の捉え方によっては《最強》がベオザだったり、生徒会長だったりするわけですね」
小聖位は教養、術式、戦闘、聖異遺跡攻略の四点の評価で決まる。
総合力ならベオザさん。
戦闘力のみなら生徒会長に軍配が上がるわけだ。
だから二人の最強、と。
「ところがそこに、一つ下の学年であるにもかかわらず急速に第三位まで上り詰めてきた天才が現れた」
「それが、クーデルカ会長ですか」
「ええ。もし彼女がベオザと生徒会長と同じ学年にいたら、今の小聖位の順位もわからなかったでしょう。クーデルカは基礎三項目で次点につき、かつ、聖遺跡攻略の評価点が比較的高いのです」
「その天才と最強の一人と、セシリーさんは戦おうとしている……」
「現在の実力の問題もありますが、フライアスが使えないのも大きいです」
聖武祭では聖剣や魔剣、聖魔剣の類の能力に頼った戦いができない。
自らの地力だけが頼りとなる。
「そこで、聖武祭まで集中的に稽古をつけてもらうことにしたんです」
「稽古をつけてくれる人って……ひょっとして今、風熱にやられて宿舎のベッドで寝ている人?」
「ふふ、正解」
キュリエさんは大会には不参加だが、稽古をつけるなとは言われていないしな。
「ただ、キュリエの了承は取りつけてあるんですが……キュリエとしては、クロヒコとの放課後の訓練を休む方向で考えているみたいで」
そこはかとなく、申し訳なさげな様子。
「あ、俺の方は問題ないですよ?」
俺は俺で、個人的に調べておきたいこともあるし。
「それより応援してますから、頑張って優勝を目指してくださいね」
言葉を噛み締めるように、セシリーさんは微笑んだ。
「ありがとうございます、クロヒコ……あ、暇だったら稽古を覗きに来てくれてもいいんですよ?」
「キュリエさんとセシリーさんの稽古なら、見応えあるでしょうしね」
何度か目にしているけど、二人の稽古はレベルが高いと感じる。理に叶った動きを研ぎ澄ましていったらああいった動きになるのだろうか。ああいう理詰め的な動きは俺の得意とする動きではないから、一種の憧れに似た感情もある。
「ふふふ、では見応えがあるよう、可愛らしいドレスでも着て稽古してさしあげましょうか?」
「いや、まずキュリエさんが首を縦に振らないでしょう」
「そーですか? クロヒコのお願いだって言えば、着てくれると思いますけどねー」
わかりました、と俺は決意を口にした。
「雑念が入って稽古の妨げになりそうなので、稽古を覗きに行くのはしばらく見合わせておきます」
「ぼ、墓穴……」
セシリーさんが不貞腐れたように、あぁ〜あ、と俺の懐に背中から倒れ込んできた。
「きみは、ほんっと思い通りにいきませんなぁ」
拗ねた顔でこちらを見上げてくる。
「何をおっしゃいますか、セシリー嬢。こんなにも従順な男をつかまえて」
「なら、ちょっとくらい……褒めてくださいよぉ?」
せがむように言い、後頭部を突き出してきた。
「まさか、撫でろと?」
うむ、と返すセシリーさん。
「従順な男と自称するなら、従順さを証明して欲しいものです」
逃げ場を塞ぐ笑顔で、そう笑いかけられた。
「…………」
み、身から出た錆か……。
俺は観念し、ふんわり柔らかい髪のセシリーさんの頭を左手でゆっくりと撫でた。
おぉ、髪がフワフワだ……。
撫でる度にセシリーさんが「ふふ」と、少しだけくすぐったそうに身体を動かす。
「けど、日頃の習い事も増やした上、剣の訓練も今まで以上に厳しくするなんて……すごいですよね、セシリーさんって」
「でしょ? だから、わたしも――」
猫が人間に甘える仕草を連想させる動きで、セシリーさんがじゃれつくように身体を擦りつけてきた。
「あ、あのっ」
「たまには、褒めてもらいたくなるわけですよ」
「セシリー・アークライトが望むなら、褒めてくれる人なんか他にたくさんいるでしょうに」
「いえいえ……そこはやっぱり恋位第一位に褒めてもらわないと、ね?」
「勝手に妙な序列を作らないでください」
「まあ、第一位しか存在しないのですが」
「それ、序列の意味がないのでは」
参加者が一人なら、そりゃあ一位になるだろう……。
「まー、別に褒めてもらいたくて頑張ってるわけではないですけど……しんどくなると時々、クロヒコが褒めてくれたらなーとか、頭の隅でふと考えちゃうわけです。優しく褒めてもらえたら、しんどさや疲れも吹き飛んでもっともっと頑張れるのになー……みたいな?」
「褒めるくらいで元気が出るなら、いくらでも褒めますけど」
「あぁ、ついに自分からねだってしまいました……人知れず努力が伝わって褒められた方が、美しいんですけどねぇ」
「あなたの望みはどっちなんですか」
「ま、鈍い殿方にはこのくらいしないとですからねー」
むっ。
また鈍いと言われてしまった。
「……鈍くてすみませんでした」
「あら? ふふ、ちょっと拗ねちゃいました?」
「す、拗ねてません」
「うふふ、可愛いですねぇ。でも、たまには……こう、やって……」
ん?
「セシリー、さん?」
「すぅ……」
眠ってしまったのか。
表には出さないけど、実際疲れも溜まっているのだろう。
昼休みが終わるまで膝に頭を寝かせ、セシリーさんを眠らせておくことにした。
「むにゃむにゃ……クロ、ヒコ……」
寝言のようだ。
「わたし、だって……頑張ってるんだ、ぞ……」
思わず口元が綻ぶ。
「わかってますよ、セシリーさん」
寝言に対し、俺はそう答えた。
放課後、習い事のためセシリーさんは早々に屋敷へ戻った。
で、今まで習い事がなかった放課後の時間が、これからはほぼキュリエさんとの訓練になるわけだ。
俺はこのまま女子宿舎へ行ってみることにした。
キュリエさんの様子を見ておきたかったからだ。
何か必要なものでもあれば、買ってきてあげよう。
「あら、クロヒコ」
「マキナさん?」
女子宿舎の前まで行くと、門から出てきたマキナさんと鉢合わせした。
いつものゴスロリ服で、肩には小さな赤いポーチをかけている。
「どうしたんです?」
「キュリエの様子を見に来たの。わたしの風熱がうつったみたいだから。さっき、薬を渡してきたところ」
風熱病などの病は治癒術式では治せない。下手をすると逆に悪化するケースもあるらしい。ちなみに治癒術式は裂傷や火傷には効果が高いらしいが、骨折などには大きな効果がないという。せいぜい痛みが和らぐ程度と聞いた。
まだ治癒術式には解明されていない点も多く、例えば、骨折などに多用すると骨が妙な具合に変形してしまうケースも確認されている。
治癒術式が万能でないため、この世界にも医師が存在するのだろう。
「今は薬のおかげで眠っているみたいだから、起こさない方がいいかもしれないわね」
「わかりました。寝ているのなら、起こすのも悪いですし」
「あなたはこれから家へ?」
「ええ」
マキナさんが、女子宿舎から離れた林の近くに建つ俺の家を見る。
「なら……あなたに話しておきたいこともあるし、このままお邪魔してもいいかしら?」
こうしてマキナさんと二人で帰宅した。
俺は二人分のお茶を用意し、卓に置く。
卓を挟み、向かい合って椅子に腰を下ろす。
「…………」
そろそろマキナさんにフィットする椅子を買うべきなのかもしれない。
小柄な体型のマキナさんは、体勢がいつも微妙にいびつなのだ。
あの椅子は本来もう少し背が高い人用なのだろうし……。
「何かしら?」
「今度、マキナさん用の椅子を買った方がいいかと思って」
「だ、大丈夫よ? この椅子で十分だわ」
「ですが」
マキナさんが腕組みし、ふん、と強気に顔を背けた。
「問題ないわ。どうせ、すぐに成長するものっ」
「は、はぁ」
「どころか、今でもちょうどいいくらいよ? あぁ、くつろげるわ〜――きゃっ!」
「…………」
ふんぞり返って背もたれに寄り掛かろうとして、ずり落ちそうになっていた。
まあ、すでに成長期は過ぎてるんじゃないか疑惑はひとまず、置いておくとして、
「で、俺に話とは?」
「あなたと直接関係ある話ではないのかもしれないけれど……今度の聖武祭、各国から客人を招くことになったの」
マキナさんによると、四凶災がいた頃は三国――特に、ギュンタリオス帝国は東への征服戦争を思い留まらざるをえなかった。
そんな停戦状態が長く続いた結果、三国の間には交易での繋がりを起点として、自然と国交ができ始めた。
いざとなれば三国で手を組んで四凶災を討つべしという暗黙の共通見解ができる程度には――各国の意識の差異はあるだろうが――並べる肩の距離を縮めたそうだ。
だがこの前、四凶災が死んだ。
正確には死体が一人見つかっていないが、今回の事態によって、四凶災が戦争時に放置できない不確定要素の脅威として機能しなくなったのは確かであった。
そのためルノウスレッドやルーヴェルアルガンの国内では、帝国が再び攻めてくるのではないかと不安がる声も出始めた。
「ルノウスレッドとしては、どうにかこのまま三国が国交を保って平和を維持できないかと考えているのよね」
「そこで聖武祭を名目に客人として招待し、要人同士の交流の場を設け、今後も仲良くやっていきましょうという共通見解を再強化したい、と?」
「そういうこと。それにしても……四凶災の存在が、帝国と東方二国の平和的な国交を作り上げる要因となった側面が否定できないというのも皮肉な話よね」
とはいえ、四凶災は放置し続けられる《災害》でもなかった。
「以前マキナさんも、四凶災がいなくなったことで帝国が再度攻め入ってくるかもしれない可能性は危惧していましたもんね」
「聖武祭の話が前向きに進んだのは、こういった意図が盛り込まれていたのも大きいのよね……で、話はここからなのだけれど」
姿勢を整え直し、次の言葉を待つ。
「まず、ルーヴェルアルガンからは第一王子のギアス・ルーヴェルアルガン、神罰隊隊長ローズ・クレイウォル、そして神罰隊副隊長のシャナトリス・トゥーエルフと、他に何人か神罰隊の者が招かれる予定になっているわ」
聖武祭にはシャナさんも来るのか。
久しぶりの再会は嬉しい。
そして……神罰隊隊長、ローズ・クレイウォル。
あのヒビガミが実力者として名を上げていた人物だ。どんな人物なのか気になってはいた。対四凶災としてローズ・クレイウォルを用意していたみたいな話をシャナさんがしていたから、かなりの実力者なのは間違いないだろう。
「次に、帝国からは第一皇女ヘル・ギュンタリオスとその配下……までは特に問題がないのだけれど」
マキナさんの顔に深刻さが増す。
「帝国の客人の中に、第二倉庫管理部部長――ヴァラガ・ヲルムードという名があったの」
ヴァラガ・ヲルムード。
聞き覚えのある名だった。
どこかで……あ、思い出した。
ヴァラガ・ヲルムードは、ノイズとの一連の戦いの最中何度かその名が挙がっていた人物だ。
あの戦いの中で今帝国にいるという話もされていたはず。
ヒビガミはその人物を《蛇》と呼び、ノイズは《敗けない男》と呼んでいた。
さらにヒビガミはキュリエさんを評する際、こうも口にしていた。
『昔から第6院の中でまっとうな《戦い》でこのおれに届く人間がいるとすりゃあ、ヴァラガを除けば、あの女だろうとは思っていたがな』
「私もその名前を覚えていてね。来客予定表の中にその名前を見つけた日、キュリエにその人物について聞いてみることにしたの……ただ、軽い風熱の時に呼びつけたのは失敗だったわ。彼女には、悪いことをしたわね」
数日前にキュリエさんが何かの用事でマキナさんのところへ行ったのは、その話のためだったのか。
「第二倉庫管理部……さして重要な組織とは思えないけれど、第一皇女が連れてくるとなれば当然只者のはずがない。ましてや、第6院の人間となれば」
「キュリエさんは、なんと?」
「得体の知れない男だと話していたわ。自分の世界さえ守れればいいとか……そういうことに執着する、奇妙な男だとか」
第6院の院長もヒビガミと同じくらいやりづらい相手だと言っていた――確かノイズが、そんなことを言っていた。
「聖武祭前後にキュリエと顔を合わせることもあるでしょうし、今までの第6院の人間同士が出会って起きたことを考えると、何かあるかもしれない」
「キュリエさんに危険が及ぶことも、ありうると」
「ええ。だから一応、あなたにも伝えておくべきだと思って」
「そうですね……ノイズほどではないにせよ、キュリエさんに何かが危険が降りかかる可能性は十分に考慮しておくべきでしょうね」
キュリエさんにもし何か仕掛けるつもりなら、俺は黙って見過ごすわけにはいかない。
ヒビガミが実力者として認めた人物だとしても、引き下がるつもりはない。
「わかりました。教えてくれてありがとうございます、マキナさん」
「ところで、あなたの方はどうなの?」
「俺ですか?」
「例のヒビガミとの果し合いに向けて、準備は進んでいるの?」
「今のところは……聖遺跡について、調べ直そうかと」
「聖遺跡について? ああ……例の第一禁呪?」
「はい。最深部について、何か知っている人はいないかなって」
「聖遺跡の最深部には、未だに聖樹騎士団も到達していないわ。この学園の聖遺跡も最深部の到達者はまだ存在しない。もしかすると、ずっと深く潜れば聖遺跡も一つの最深部に繋がっているのかもしれないけれど……まだそれを確認した者はいないわ」
「そう、ですか」
うーむ。
これから調べようとしていた情報に、一気に辿り着いてしまった感がある。
「聖遺跡が開放されたら、まずはこの学園の地下にある聖遺跡の最深部を目指してみるのがいいんじゃない? 今のあなたなら、かなりの場所まで行けるでしょうし」
「そうします」
「それと……私なりにヒビガミとの戦いに向けたあなたの訓練は補助するつもりよ。何ができるかは模索中だけど、出来る限りの補助はさせてもらうわ」
「ありがとうございます」
「けれど……四凶災を倒したあなたの訓練相手となると、探す方が大変なのよね。それこそ、聖遺跡の深部で探した方がいいのかも」
「ですよね……」
「ま、私なりに手は尽くすわ。そういえば、もう聞いたかしら? セシリーが無学年級の登録手続きを済ませたそうよ」
「今日、本人から聞きました。聖武祭まで、キュリエさんが稽古をつけるそうです」
「なるほど、キュリエが……風熱うつしちゃって、ほんと申し訳ないわ……」
眉間に自責の皺を寄せ、頭を抱えるマキナさん。
佇まいと表情を戻すと、マキナさんは卓に肘をついて言った。
「無学年級はドリストスとクーデルカの決勝戦で決まりかと思っていたけど……セシリー・アークライトが出るとなると、荒れそうね」
「いずれにせよ、いい大会になって欲しいです」
「そうね。さて、と……ではそろそろ、本題に入りましょうか」
「え? 本題?」
まだ、本題に入っていなかったのか。
「あら? 私の愚痴を定期的に聞いてくれるのでしょ?」
「なるほど、それが本題ですか……」
むむっとした顔で、マキナさんが可愛らしく威圧してくる。
「何よ? 嫌なの?」
「いえ、喜んで聞かせていただきます」
マキナさんが頬を緩め、満足そうに微笑む。
「よろしい」
マキナさんの愚痴を聞いた後、ミアさんがやって来て三人で夕食をとった。
聖武祭。
ルーヴェルアルガンの客人と、帝国の客人。
これからまた色んな出来事と、出会いがありそうだ。
そして……俺はあの男との決着の日に備え、強くならねばならない。
大切な人たちを、守るために――
サガラ・クロヒコとして。
ヒビガミ。
そういえばあの男は、今どこで何をしているのだろうか――
前回からやや更新間隔が空いてしまい申し訳ありませんでした。
本筋の方は一旦ここで一区切りとし、次回更新からは、ノイズから教えられた隠れた実力者たちを探すヒビガミの一人旅を描いた番外編の更新を開始いたします。その番外編が終わりましたら、また物語は本筋の方に戻ってきます。
ヒビガミ視点の番外編は、需要があるかどうかはわかりませんが……個人的に書いてみたかった種類の話でもあるので、ご容赦いただけるとありがたいです。




