第112話「かくて最後の幕は下りる」
こうして幕は下りた。
第6院出身者ノイズ・ディースによって幕を開けた悪夢の舞台は、彼女自身の死によって決着をみた。
キュリエ・ヴェルステインを聖ルノウスレッド王国へ呼び寄せるといった準備期間をも含めるならば、なんとも長大な劇だったと言えるだろう。
この舞台が劇的な幕を迎えたのかどうかは、俺にはわからない。
ただ、迫りくる危機の中で大切な人たちが生き残ってくれたことを、今は喜びたいと思う。
「クロヒコっ」
セシリーさんが駆け寄って来た。
マキナさんは怪我でゴーレムの応対に行けなかった教官などと、話し合いを始めていた。
シャナさんもその隣で相談役となっているようだ。
ロキアに彼の仲間たちが群がっていく。
俺の前まで来たセシリーさんが両手で、俺の黒い異形の左手を取った。
「信じてました。あなたならきっと、やってくれるって」
「なんとか勝てましたけど……四凶災に続き、強敵でした」
「そんな強敵でもあなたは振り払ってしまう。こんな傷だらけに、なりながらも」
俺の身体に触れようとしたらしい手を、セシリーさんは一度、引っ込めた。
血の滲んだわき腹へ滑る視線――視線の向かった先は、俺が『狂い桜』で作った傷。
「傷……大丈夫、ですか? 痛みませんか?」
「実はそれほど痛みはないんです。さっきヒビガミが言っていましたけど、これもノイズの薬の効力かと」
今はおそらく薬の効果によって痛みが軽減されている。
禁呪の負荷で動かなかった身体もいささか重さを覚えはするが、動かすことができる。
ノイズの多段変奏術式とやらで撃ち抜かれた傷や『暴葬』で受けたダメージも、もし薬の効果がなければ、もっと響いているのかもしれない。
まだ大丈夫そうだけど、薬の効果が切れた時が少し怖いな……。
「でも一応、そっとやりますね?」
「そっと? 何を――」
セシリーさんが俺の胸に、そっと、飛び込んで来た。
「せ、セシリーさん!?」
「キュリエを助けてくれて、ありがとうございます」
彼女の目にはうっすらと涙が滲んでいた。
どうしたらいいかわからず行き場を失った手を、俺は、とりあえず彼女の両肩に置いた。
「俺だけの力じゃ、ないですよ」
「あなたの力も、必要でした」
「……そう思ってもらえたなら、頑張った甲斐がありました」
「そしてあなたも、無事でよかった。もちろん、信じてはいましたけど――」
セシリーさんが顔を胸に埋めてきた。
「やっぱり心配も、してたんですから」
ぽふっ、と緩く握られた拳が俺の肩を叩く。
声のトーンを若干落とし、セシリーさんが呟いた。
「心配したんだぞ、こいつ」
「みんなに心配かけてばかりですよね、俺」
「心配かけるたびに、抱きついてやる」
「……ん?」
むしろそれは、心配をかけた方が得なのでは……?
首を傾げていると、セシリーさんが目尻に溜めた涙を拭い、見上げてきた。
「今は動けるし、傷もそれほど痛くはないんですよね?」
「ええ」
セシリーさんの表情が甘えたものに変化する。
「じゃあ、ぎゅっ、てしてください」
「……はい?」
「心配させたわたしを、ちゃんと安心させてください」
「はぁ」
瞳を潤ませるセシリーさん。
「イヤ、ですか?」
あざとい。
「いいですけど……血とか汚れとか、着いちゃいません?」
「そんなの気にしませんってば。ほら」
「……わかりました」
「早くぅ……ね?」
ぐいっ、と身体を押しつけてくるセシリーさん。
「ええっと……こ、こうですか?」
腰に手を回し、軽く引き寄せる。
「ふふ、役得です」
それから「さて、と」と身体を離すと、セシリーさんは真剣な面持ちに戻り、視線を俺の背後へと向けた。
視線の先を追う。
その先には息絶えた同郷者を見下ろすキュリエさんの姿があった。
キュリエさんは、悄然として見えた。
「声、かけてあげてください。ノイズが用意したこの舞台に本当の意味で幕を下ろすのは……あなたと、彼女だと思いますから」
「……はい」
歩み寄り、声をかける。
「お疲れさまでした、キュリエさん」
キュリエさんが口を開くまでちょっと間があった。
「ノイズが私について口にしたことは――どんな意図があったにせよ――すべて、正しかった」
ノイズから視線を外さず、キュリエさんが言った。
「私は自分の存在意義を……居場所を、求めていた。異物でしかない私を受け入れてくれる場所を、探し求めていた。だけど……気を抜けば容赦なく喰い尽くされてしまう場所が、私の生きていた世界だった。だから弱い自分を見せるわけには、いかなかった」
その振る舞いが、結果、彼女を受け入れてくれるかもしれなかった人たちをすらも遠ざけてしまっていたのであろう。
彼女は黙り、孤独を抱き、寂しさを秘めていた。
そうして、ついには自分の存在している意味すらもわからなくなり、最後に、己の存在意義を確かめたくなった……。
「私たち第6院の人間がなんのために育て上げられたのか。それを知ることで、私が今生きていることの意味を確認できるような気がした。だけど……裏を返せば、私の存在する意味など、それしか――」
「だ、だったら……っ!」
俺は拳を握りしめ、言った。
「俺のために存在してください」
「え?」
「キュリエさんがいない世界なんて、俺、嫌です」
「クロヒコ……」
「もしノイズが言ったみたいに、キュリエさんの居場所がこの国になくなったら……その時は俺、この国を去ります」
「ば、馬鹿なことを。いいか? 安易な思いつきで――」
「四凶災を倒すっていうマキナさんの目的は果たせました。だから出て行く選択肢は一応可能だと思います。この国を出た後の生活費は、ルーヴェルアルガンか帝国あたりで傭兵でもやって稼ぎます。それに俺、シャナさんから禁呪の力を調べたいという誘いを受けてるんです。いざとなったらそのツテでルーヴェルアルガンに身を寄せて、住居や何やら融通を利かせてもらえれば、当面の身を落ち着ける場所は確保できます。で、その間に傭兵業を安定させます。ルーヴェルアルガンでは今、傭兵が必要になっている地域が多いと聞きますし」
「お、おまえな――」
「必死に仕事をしてお金を稼ぎます。できるなら地位や名誉も手に入れます。その方が何かと便利なことも多いでしょうし。そうしてひと財産築いたら、どこか静かな土地に家を建てます。キュリエさんがいつでも戻って来られるような……安心して居場所だと感じられるような場所を、俺が創ります」
「や、やけに具体的な案を提示してきたな。いや、気持ちはありがたいが、何もおまえがそこまでする必要は――」
「そこまでする価値が、あなたにはあるんです」
キュリエさんの灰青色の瞳を、真っ直ぐ見る。
「俺にとっては」
キュリエさんが顔を背けた。
「し、しかしさっきの案では、みんなを幸せにはできないぞ? おまえが去って、哀しむ者だっているだろうに」
ああ、そうか。
『俺、みんなに幸せになってほしいです。できることなら自分が好きな人たち、全員に』
シーラス浴場でキュリエさんに揉み療治をした際、そんな話をしていたっけ。
「なら、みんな連れて行きます。もしくは、呼び寄せます」
「な、なんだと?」
やや感情が昂ぶった様子のキュリエさんが、背けていた顔を戻す。
思わず、といった感じだった。
「さっき話した土地にみんなを呼びます。あ、もちろん無理強いはしませんが」
「呼ぶって、おまえな……」
「ああ、なんならそこを村にしてもいいのかも……俺の大切な人たちが幸せになれるような村を、目指しますよ。いや、村単位でやるなら、最初はマキナさんとかルノウスレッドの知り合いに、少し協力を仰ぐかもしれませんが……あ、でもマキナさんには、できれば村に住んでもらいたいような気も――」
「その話しぶり……もしきっかけさえあれば、本気で実現させるつもりなのか。だがな、そう簡単には――」
「大丈夫です。もし仮に世界を敵に回したとしても俺、命を賭けてみんなを守りますから。いえ、むしろ俺の大切な人たちを敵視するような、そんな世界なら――」
俺は言った。
「滅ぼす方向で動きますから、俺」
ぽかんと、していた。
キュリエさんが。
…………。
あ、あれ?
みんなを幸せにする方法としてはこれが、最適解だと思ったんだけど……。
「フハ、フハハハハハハハ!」
そう言って高笑いを上げたのは、ロキアだった。
「だから、言っただろうが。それこそが、最高の邪悪になれる可能性を秘めていることの証左なんだよ。あるいはサガラ・クロヒコが禁呪使いだったことが、誰かにとって最大の不幸となる日が来るかもなぁ?」
「…………」
ひどい言いようである。
今の話の一体どこに邪悪な要素があったのか。
ただ大切な人たちを幸せにしたいっていう、それだけの話なのに。
「そいつは目的達成のためなら世界を敵に回すことも厭わねぇだろうぜ。そいつなら、やるだろう。『大切な人たち』とやらを守るために――例えば、あの終末郷そのものを敵に回そうが、サガラ・クロヒコは全力で潰しにいくだろう。どんな手段を、用いても。そいつはノイズの評したように、自分自身が犠牲になろうともその手段が目的達成のために必要だと判断したならば、迷わずその手段を用いる。だからこそサガラ・クロヒコの『敵』になることだけは避けなきゃならねぇわけだ。正直、割に合わなさすぎんだよ」
「…………」
大切な人を守るためならば手段など選んでいられない。
ロキアはなぜ今さら、そんな当然の話をするのだろうか?
と、キュリエさんが俺を抱き寄せた。
「クロヒコを変な道へ誘導するなよ、ロキア。その最高の邪悪がどうこうってのは、結局おまえがクロヒコを『そうしたい』ってだけの話だろうが」
「さて、どうかな?」
「どうあれ私がそうはさせん。私だけじゃない。クロヒコを想う仲間たちなら、もしクロヒコが間違った道に逸れそうになったら、必ず連れ戻してくれる」
「まあ、キュリエ・ヴェルステイン、セシリー・アークライト、マキナ・ルノウスフィアあたりが健在なうちは、大丈夫だろうぜ」
キュリエさんは俺を抱き寄せていた腕を解きながらロキアに鋭い一瞥をくれつつ、フン、と不機嫌そうに鼻を鳴らした。
俯きがちに、俺は口を開いた。
「あの、キュリエさん」
「ん?」
「そういえば俺……あなたからある質問に対しての答えをまだ、聞いていないんですが」
「質問? 何か、あったか?」
「ええ。だから、改めて聞かせてください。居場所の、話なんですけど……その、俺が――」
あの時。
ロキアと、初めて会った日。
ロキアと別れ、風呂を借りに来たキュリエさんと二人で家へ入った時。
風呂上りのキュリエさんに、俺はこう聞いた。
『俺がキュリエさんの居場所になるってのは、なしですか?』
「俺がキュリエさんの居場所になるっていうのは……やっぱり、なしですか?」
「ああ、その質問か。そうだったな……その質問にはちゃんと、答えていなかった」
「ずっとじゃなくてもいいんです。キュリエさんが、本当の自分の居場所だと思える場所を見つけるまでの腰掛けでも、いいっていうか」
「と、いうかだな」
キュリエさんは照れくさそうに視線を逸らすと、ちょっとだけ唇を尖らせた。
「……ぅ……ってる……ろ」
「え? なんですって?」
「〜〜〜〜っ」
「ど、どうしました?」
「だから、お、おまえはもう――」
きゅっと目を瞑ったかと思うと、キュリエさんが大音声を上げた。
「とっくに、なってるだろ――私の、居場所にっ!」
「……キュリエ、さん」
あ、やばい。
「って、おい!? な、何を急に泣き出してるんだよ、おまえは!?」
気づけば、ポロポロと目から涙が零れていた。
恥ずかしくなって、両腕で顔を隠す。
「いえ……だって、嬉、しくて……」
「お、おまえなぁ……ほら、これで拭――」
キュリエさんが服のポケットから何か取り出そうと俺の方へ一歩前に出た、その時だった。
「む?」
「え?」
キュリエさんが、ずっこけた。
俺は咄嗟に彼女を支えようとしたが、しかし、上手く支えることができなかった。
左腕の禁呪を解いていなかったのもあって、右腕一本で支えようとしたのが間違いだったか。
右の手に、ふにゅぅっ、とした、柔らかい感触が……
「あっ――」
目を開ければ、鼻先が触れ合いそうな距離に、キュリエさんの顔があった。
キュリエさんが地面に手をつき、仰向けに倒れた俺に覆いかぶさっているような。そんな状態。
そして俺の右手が掴んでいたのは……キュリエさんの、左、胸。
互いに顔が、真っ赤になっていた。
「す、すまん。大丈夫、か?」
「は、はい……」
むにゅっ。
あ。
「わーっ! すみません! ていうかせっかくの幕引きで、ど、どうしてこんなベタな展開に……!? ひ、ひどい脚本だ! あんまりだ!」
俺は喚き散らしながら、急いで手を離そうとした。
だが、である。
なんと、キュリエさんが俺の手を握り、逃がすまいとした。
「え?」
な、なんで?
「キュリエさん、な、何をするんですか!?」
「いいよ」
「そんな優しげに『いいよ』と言われましても……何が『いいよ』なんです?」
「私も質問の答えをまだもらっていなかったと、思ってな」
「答え?」
「シーラス浴場で……揉んでみるかどうか、聞いた時の」
『とりあえず、揉んでみるか?』
「…………」
あれかぁぁああああ!
「い、いいですって!」
「のわりには……喜んでくれている、ようだが?」
「そ、そりゃあ、キュリエさんの胸だったら、お、俺……」
「ふっ、おまえはこんな私の居場所になってくれた。ん……不思議と、私も悪い気分じゃないし。だから胸を揉まれるくらい、何も問題――」
「ありすぎに、決まってるでしょうがぁぁああああ――――っ!」
び、びっくりした……。
今の、セシリーさんの声か。
「他の者の目がある中であなたたちは何をやってんですか、何をっ!? 断じてわたしは、こんな幕の引き方をさせるためにクロヒコを送り出したんじゃありませんからね!? ていうか、なんですか!? このいやに既視感のある流れは!? ふざけんな!」
「セシリー? い、一体どうしたんだ?」
目を丸くするキュリエさんが、はっ、と何かを察した。
「そ、そうか……おまえも揉みたいなら、か、かまわんぞ? 乳繰り合い、とか言うんだっけ? ええっと、私も、揉み返した方がいいのかな……?」
「乳繰り合いはそもそも男女の関係性に対して使う言葉と聞きますがね!? そして別に互いの胸を触り合うという意味でもありませんから! ていうかキュリエとの胸の揉み合いを公衆の面前で披露してどうすんですか!? わたしたちは、露出趣味の痴女ですかっ!?」
セシリーさん、全開であった。
は、ともかく。
「と、とりあえずその手を放してもらえませんか、キュリエさん。俺もこの場ではさすがに恥ずかしい、というか」
「ん? ああ……なんかセシリーが怒ってるみたいだから、今はやめておこうか」
俺とキュリエさんは身体を起こした。
「揉みたくなったらいつでも気軽に声をかけてくれ、クロヒコ」
邪気なく微笑みかけてくるキュリエさん。
一方のセシリーさんは、にっこりスマイル。
「真に受けたらわかってますよね、クロヒコ?」
ダークオーラを揺らめかせていた。
ノイズを超える、プレッシャーであった。
「キュリエも反省ですからねっ!? まったく! 妙なところであなたは知識が欠如していたり勘が鈍かったりするんですから! ああもう! 放っておいたらこの二人、突然いくところまでいっちゃいそうな気がする……っ!」
美少女にあるまじき表情で頭を抱えるセシリーさん。
「ああ……鈍感二人を見守るのが、こんなにも辛い立ち位置だったなんて……でも、まあ――」
はぁ、と嘆息すると、セシリーさんが俺たち二人の肩を抱き寄せた。
「今日は二人が無事だったので、よしとしますけど」
キュリエさんが表情を和らげる。
「おまえにも心配をかけたな、セシリー。ノイズと戦っている最中、おまえの声もちゃんと届いていたよ。ありがとな」
「絶対、守りますから」
「うん?」
「もしノイズが言っていたみたいに、責任をキュリエに押し付けようとする輩が出てきても、わたしが絶対、守ってみせますから。祖父や兄を巻き込んででも、守ってやりますよ」
「ありが――」
礼を言いかけたキュリエさんの唇に、セシリーさんが人差し指をあてた。
「わたしたち、親友でしょ? 助け合うのは当然のことです。お礼なんて、無粋ですよ?」
「……わかったよ」
「さて、と。では一応クロヒコに、治癒術式を施しましょうか。上着、脱いでもらってもいいですか?」
「こ、ここで脱ぐんですか?」
「さっきまで胸を揉む揉まないの段階にいた男が、どの口でそれを言うか」
「…………」
セシリーさん、素の方を少し出すぎでは?
キュリエさんが俺の上着に手をかける。
「ロキアだって上は裸なんだし、恥ずかしがることもあるまい。私も別に気にせんしな。セシリー、二人で脱がせるぞ」
「じ、自分で脱ぎますってっ!」
「んふふふ〜、せっかくだからわたしたちが脱がせてあげますよ〜? こ〜んな可愛い女の子二人に脱ぎ脱ぎさせてもらえて、クロヒコも嬉しいでしょ? ほら〜、じっとしててくださいね〜?」
……ワシワシと二人の美少女の手が、迫ってくる。
結局、俺は諦めて彼女たちに身体を委ねることにした。
…………。
こんな幕引きで、よかったんだろうか?
お読みくださりありがとうございました。
ノイズ編はこれで幕となります。
色んな意味で長かったノイズ編ですが、こちらは四凶災編と比べ書いていて不安に苛まれることの多かった部分でした。
現時点でのこの作品における全体像の中でも、ノイズ・ディースとタソガレという人物はやや特殊な立ち位置の人物だと思います。
そういう意味でも、ノイズ編を書くのは不安との戦いだった気がします。
そんなノイズ編に最後までおつき合いくださった方々、本当にありがとうございました。
ご感想や評価などもありがとうございます。日頃より励みになっております。
誤字脱字等のご指摘もありがとうございました。物語の一部箇所等を含め、適宜修正しております。
また、おかげさまで書籍版の方もどうにか第3巻を出版することができそうです。
こちらも(どれだけ続けられるかは未知数ですが)頑張っていきたいと思います。
そうですね、111話「CLEAR(double)」でどちらにするか最後まで悩んだ部分、もし書籍がノイズ編まで辿り着けたなら、もう一つの選択肢をとった場合の結末、というのも面白いかもしれません。
○○編といった箇所はもうありません。
物語はこれより、締めへと向かってまいります。
もう少しだけおつき合いいただけたなら、幸いでございます。




