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プロローグ2
その日、起きると机の上に何かあるのに気付いた。
「なんだこれ?」
そこにあったのはスマートフォンと、取扱説明書だった。
「…俺、スマホなんて持ってないよな…?
んじゃ、誰のだ…?」
と、手に取ろうとすると急にスマートフォンの電源が入り、画面が表示された。そこには、このような文章が書かれてあった。
『これは異次元転送端です。
あなたはこれを使って異次元のものを転送する事ができます。
転送するルールは2つあります。
1.転送の基本は等価交換です。
2.この端末を使わないと、転送は出来ません。
以上の2つに気を付けてこの端末を使ってください。』
「…なんだこれ?
てか、転送ってなんだよ?」
そう言って、画面をメニューに変えてみると、
そこには様々な種類の鉱石、生物、物質等の絵が表示されていた。
「何でも出せるんだろ。
なら試しに何か出してみよ!!
……これとかイイかも!!」
と、おもむろに青い龍のマークを押してみると、
「何も起きない……
何なんだこれ…?」