表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

俺はこの子が俺と血が繋がってないと分かっていても愛情を注いで育てないと気が済まない!

作者: 七瀬
掲載日:2026/02/17





”俺はこの子が俺と血が繋がってないと分かっていても愛情を

注いで育てないと気が済まない!“





俺は3年前から”結婚を考えていた女性が居たのだが、“

彼女が俺とは籍を入れないとハッキリ言われ、俺はしぶしぶ

”パートナーという形を受け入れる事にした。“



・・・だけど? 彼女は病気で半年後に亡くなる。

ただ彼女は連れ子が一人居て、まだ俺と出会った時は1歳になった

ばかりの女の子だった。

彼女の前の旦那の子だと彼女から聞いていたのだが。

前の旦那は? ”どうも暴力的な男で直ぐに彼女に暴力を振るうような

男だったと俺は何度も聞いていた。

だからもし彼女が亡くなっても、前の旦那に娘を絶対に渡さないでほしいと

言われていたのだが、籍も入っていない俺がこの子を守り抜く事が出来るの

だろうか?

俺は直ぐにこの子を養子に迎え、俺はこの子の親として一人で育てていくと

固い決意を心に誓った!




そして日に日に大きくなっていくこの子に親として何をしてあげられるのか?

日々考えているのだが、この子と一切血の繋がりもない俺が本当にこの子の

親として育てていけるのか悩む日々を送っていたら?

そんなある日、亡くなった彼女の元旦那がこの子を引き取りたいと俺に会いに

来たのだ!




【ピーポーン】

『はーい! どなたですか?』

『”ユリの前の旦那だ! 娘を引き取りに来た!“』

『ユリはアンタにこの子を絶対に渡さないでほしいと俺は最後に言われて

いたんだ! だから絶対にこの子をアンタになんか渡さない!』

『なるほど! でも俺はこの子の本当の父親だ! 血も繋がっている。

お前がオレに何を言おうが無理な話だ! 裁判を起こしてもいいんだぞ!』

『”この子は俺が養子として育てている! 裁判を起こしたいなら起こせよ!“』

『まあいい! 今はまだこの子も小さいしな、もう少し大きくなったら

イイ女になるだろう、その時また迎えに来るよ。』

『・・・今のは、ど、どういう意味だ?』

『お前が考える必要はない! たくさん可愛がってやるからさ。』

『絶対にこの子はアンタになんか渡さないからな!』

『分かった分かった! じゃあ、また来るよ。 じゃあなメル。』

『・・・・・・』






 *





『”ねえヒロちゃん、今の男の人誰?“』

『うん? ああ、別に何でもないよ! 俺も知らないひとだ!』

『”ワタシの事、知ってたみたいだったよ。“』

『・・・そ、そうだな、でもメルは何にも気にしなくていいからな!』

『でも? なんかあの男性ひとワタシ苦手! ヒロちゃんずっと

ワタシと一緒に居てね!』

『勿論だ、俺がメルを絶対に守るから!』

『うん。』






・・・俺はあの男に恐怖を感じ。

直ぐに娘を連れて海外に移住することにした。

いつかアイツがこの子を連れて帰ろうとやって来るに違いない!

俺は血の繋がりのないこの子を自分の子として育てていくと心に決めている。

それは亡くなった彼女との約束でもある!

”この子を俺が守り抜くんだ!“

それにあの男に娘を渡したら? 何をするか分からない。

この子が苦しむ姿を俺は見たくないんだ!

自分と血が繋がった娘にでも手を出すかもしれない卑劣な男。

あんな野蛮な男に娘を渡してたまるか!








 *







・・・でもあれから10年! 

俺と娘が移住先に選んだ国にまたあの男がやって来て、

娘を強引に日本に連れて帰ろうとしていたところに俺は出くわした!



『やめろ! この子が嫌がってるだろう!』

『”うるさい! オレの娘に何をしようが勝手だろう!“』

『この子の手を放せ! この子は俺の子だ!』

『やめなさい! ヒロから聞いてるわ、この子はヒロの子よ。』

『ワタシ達は、ヒロの味方よ!』

『我々もメルを守るぞー!』

『”パパ、私はヒロとこれからも一緒に暮らすわ! だから一人で

日本に帰って!“』

『・・・メ、メル、オマエ、オレの事父親だと知ってたのか?』

『ヒロちゃんから私が10歳の時に聞いたわ、ヒロちゃんは私と

血の繋がりは一切ないけど、私を愛情を持って育ててくれてるの!

でもパパはそうじゃないでしょ! 私はパパじゃなくヒロちゃんを

選んだの!』

『・・・メ、メル、オレと一緒に日本には帰らないのか?』

『帰らない!』

『・・・わ、分かった、もういい! お前さん、ヒロと言ったな

本当に娘をお前に頼んでいいのか?』

『勿論!』

『メルもそれでいいんだな?』

『うん!』

『”じゃあ、娘をこれからも頼みます!“』

『分りました、任せてください!』

『ありがとう、じゃあオレはもう一人で日本に戻る。』

『うん。』

『なあメル、また大きくなったメルにパパが会いに来ていいか?』

『いいよパパ!』

『”大きくなったメルにまた会いにきてやってください!“』

『うん!』

『じゃあなメル!』

『じぇえねパパ!』






ちゃんと話をしたら、あの男も案外いい奴だったと知る。

最後はメルの事を心から想って身を引いてくれたしな。

俺はただこれからも娘を愛情を持って育てていくよ。

この子が大人になるまではバリバリ働いて、いい想い出も二人で作って

行かないと......。

”俺は娘と血は繋がってはないが、この子の父親としてちゃんと育てていく

と決めたから。”

もう娘を誰にも渡さない、そう亡くなった彼女にも誓ったんだからな。




最後まで読んでいただいてありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ