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私、好きな百合漫画の主人公に転生しちゃった!  作者: ぎゅうどん
攻略相手二人目、「ツンデレ風紀委員の多歌宮葉月」
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第二十三話 琴梨はヤンデレ友達との百合に答えを出す。

海で遊んだ日から一週間が過ぎた。その日からというもの琴梨が見せる岬への態度に変化が起きた、目が合ったり近づいたりすると頬を赤らめるようになり、さらには寝る時に雛(晴南)を真ん中に寝させて距離を取るようになったのだ。


「注文の冷やし中華、出来たよ。」

「うっうん、運ぶね…」

「あっ、琴梨…?」


その変化に周りも気づいていた。


「なんや最近の琴梨?あの友達と喧嘩でもしたんか?」

「わからんけど、ワテにはそんな感じではない気がするんやけどな?」

「もしかして琴梨ちゃん…」

「ひよは何か知っとるんか?」

「あっいや、私にもわからないかな?」

「そか?」


そしてその日の夜、また琴梨は雛(晴南)に真ん中に寝させようとした、しかしそれに岬が耐えられなくなったのか、等々、疑問を投げかけた。


「琴梨、私のこと、避けてるの…?」

「避けてるというか…」

「私のこと、嫌いになった…?」

「違うよ、ただ…」

「ただ…?」

「なっ何でもない!」

「琴梨!」


琴梨は顔を真っ赤にして答えられず、咄嗟に店を飛び出した。


「なんや、寝ようって時に…?」

「ただ涼みに行っただけだぞ。」

「そうなんか?じゃあ、寝るわ。」

「どうして…?」

「私が様子を見てくるよ。」

「お義姉さん…?」

「それに大丈夫、その逆だと思うから。」

「えっ…?」


雛(晴南)は店を出て琴梨を探した。すると店先の長椅子に琴梨が座っていて、そばで鴎が缶コーヒーを飲みにながら立っていた、どうやら鴎が話しを聞いてあげているようだった。


「なるほどな、あの帰りが遅かったんはやっぱりナンパされとったからやったんやな?」

「はい…」

「それを岬が助けてくれて、それから岬と話すと緊張するというか、体が火照る感じがすると?」

「そうなんです…」

「おまえ、それ、ほんまに何なのかわからんのか?」

「本当はわかってる気がします…」

「言ってみ?」

「恋しちゃったんだと思う…」

「そうやろうな、ゴクッ、ゴクッ、ぷはぁ。ワテの予想、あの岬って子も琴梨に惚れてると思うで?」

「ええ…告白されてますから…」

「それって両想いってことやん、何でその気持ち伝えへんの?」

「それは…」

「あっそっか、すまん。おまえ、ひよにも惚れてんやったな…?」

「なっなっなっ何でそれを!?」


それに隠れて聞いてた雛(晴南)も驚いて反応しそうになった。


「あっいや、何となくや何となく、ワテ勘だけは鋭いから。」

「凄すぎじゃありません…?エスパーかなんかなんですか…?」

「そのツッコミ、前にワテもしたわ。」

「そうですか…変だと思いますか…?」

「何がや?」

「実の姉を好きなこと…」

「思うわけ無いやん。」

「えっ…?」

「この際やから言うけど、ワテも姉貴に似た感情、抱いてたんや。」

「そうなんですか…?」

「ああ、だからその切ない気持ちはようわかる。ワテら同じ妹ポジションやし、ワテら案外、似たもん同士なのかもしれへんな?」

「似てますかね…?」

「ハハハッ、似てる、似てる。ワテもほかの人が気になりだしてるからな…」

「おねえちゃんですよね…?」

「なっ!おまえこそエスパーやんけ?」

「ふふっ、確かに私達、似たもの同士ですね。」

「やな、ひよのやつ、二人も惚れさせて、ほんま罪作りな女で。」

「本当ですよ。」


そんな二人の話に雛(晴南)本人は顔を真っ赤にしていた。


「でも今のでわかったことがあるで。」

「何ですか?」

「おまえ、答え出てるやろ?」

「答えですか…?」

「岬への返事や。」

「・・・・・はい…」

「ならこの悩み相談は終わりやな、ふわぁぁ、寝るわ。」

「鴎さんはどうなんですか?答え出せそうですか…?」

「わからん、でも答えは出すつもりや。」

「そうですか…」

「ほな、おやすみ。」

「おやすみなさい…」


鴎はテントへ戻り、琴梨も店に戻ろうとした、すると戻りそびれた雛(晴南)と鉢合わせした。


「なっなんで居るの!」

「琴梨ちゃんが心配だったから…?」

「話聞いてたってこと…?」

「うん…」

「ふっ、そっか、ついに私の気持ち聞かれちゃったか。」


琴梨は後ろを振り向くと背伸びをした。


「ごめんね…?」

「それは何のごめんなのかな?振ったって意味?」

「そっそうじゃなくて!」

「ふふっ、冗談だよ、明日も手伝いだし早く寝ないと。」

「琴梨ちゃんの答えって…?」

「内緒に決まってるでしょう。」


琴梨はウインクして唇に人差し指をおいたら、店に入った。


「可愛いすぎるでしょう…」


そして琴梨は岬に謝って今日からまた隣で眠ると布団を移動した。


「琴梨…」

「岬ちゃん、海の家の手伝いが終わったらあの返事するね。」

「あの返事ってまさか…?」

「うん、告白の返事。」

「今すぐじゃ駄目なの…?」

「ダーメ。海の家の手伝いが終わったら。」

「わかった、待つよ…?」

「ありがとう。」

(きっとその頃になら素直に返事が出来る、だって…)


琴梨は海の家の手伝いに来る前に雛(晴南)から聞いていたことを思い出していた。


「漫画でおねえちゃんが鴎さんから告白されるのは海の家の手伝いが終わって帰る日?」

「そう、漫画通りに展開が進めばね。」


‐そして現在‐


(だから待ってて、岬ちゃん…)


そして時を同じくして町にある重要な人物が来ていた。


「んっー、移動疲れたぁ。この町に帰ってくるのも約一年ぶりね、やっぱり地元はいいわ。」


スマホを開き画像を見た、それは笑顔でピースサインをする高校の制服を着た水琴とのツーショット写真だった。


「水琴…」


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