特別編 チビロリ女子とママみある女子のカップル。
雛(晴南)達が来た世界は百合漫画の世界で女しか居ない、なので至る所に女のカップルがいる。
そして雛(晴南)の通う学校にも、今回はその中のカップルを一組紹介しよう。
一人は凪陽子、15歳、美人で背が高く優しい眼差しと声をしており、とても世話好きな性格からクラスメイトからママと呼ばれたりもしている。そして本人もそう呼ばれるのはそれほど嫌じゃない、天性のママみを持った女子なのだ。その彼女が付き合っている子は同級生の春宮紗季、15歳、陽子と同い年なのだが、全くの正反対で幼児体型で声も幼くそれを際立たせるくらい子供っぽい性格で、年齢を言わなかったら本当に小学の低学年だと間違えるほどロリな女子だ。クラスメイトからは小動物のように可愛いがられていて、チビロリちゃんと呼ばれている。
このカップルの特徴はとにかく子供のように接して甘えさせる所にある。
「やっぱり陽子ちゃんの膝が一番落ち着くなぁ。」
「嬉しい。」
膝に乗せるのは当たり前、抱っこしたり、胸に抱きついてきて頭をナデナデすることもある。
「紗季ちゃん、あーん。」
「あーん。」
お菓子を食べさせたり、飲み物を飲ませてあげたり、口が汚れれば拭いてあげたりする。
「うわぁぁん、転んで怪我したぁぁ。」
「はいはい、すぐに絆創膏貼ってあげるね。」
紗季は元気がありすぎて走り、よく転んで膝を怪我したりするので、陽子は絆創膏を常備しており貼ってあげたら、痛いの痛いの飛んでけ〜。と言ってあげている。
「スゥゥ、スゥゥ…」
「今日も寝顔が可愛い。」
お昼にお弁当、放課後におやつを食べたらスヤスヤと眠るので、お昼は学校の庭の草むらで膝枕を、放課後にはベッドで添い寝してあげる。
ここまで聞いていると二人って全然、恋人じゃないのでは?と疑問に思うことだろう、しかし二人はちゃんと付き合っている恋人同士なのだ。
付き合い始めたのは去年の冬、雪が降り積もり一面銀世界となった公園で、陽子から告白した。
『本当に…?私と付き合ってくれるの…?』
『私、陽子ちゃん、大好きだもん。』
『いちよう聞くけどね、付き合うって意味わかってるよね…?』
『むぅぅ、それぐらいわかってるよ、恋人になるってことでしょう?』
頬を膨らませて答えた。
『そっか、そっか、ありがとう!』
『わっ!』
陽子は勢いよく抱きつき、積もった雪に二人は倒れ込んだ。
『ごっごめんね、嬉しさのあまり、痛くなかった…?』
『あははっ、雪冷たくて気持ちいい。』
『紗季ちゃん。』
『陽子ちゃんは大人びて見えるけど、時々、私より子供っぽいことするもん。これは彼女である私がしっかりしなくちゃだね。』
『言われちゃった…でも、お願いするね…?』
『陽子ちゃん、んっー。』
『紗季ちゃん…』
陽子と紗季は初めてキスをしたのだ。
−そして現在−
「きゃっ、蜘蛛!」
「ほれっ、取ってあげたよ。」
「もう…蜘蛛嫌い…」
「紗季ちゃんは子供だなぁ、やっぱり彼女である私がしっかりしなくちゃだね。」
「あの時と同じ言葉…」
「行こう、陽子ちゃん、限定スイーツが食べられなくなっちゃうよ?」
「はーい。」
二人は手を繋いで歩く、旗から見れば子供と大人、恋人には見えないかもしれない、でも手は恋人繋ぎなのだ。




