#8−6:必要悪(前編)
✦✦✦《必要悪の定義》 ✦✦✦
私はアルカナ。――あなたを、見続けている。
必要とは、誰が決めるのか。
悪とは、何をもって裁かれるのか。
……私は、ずっとそれを考えている。
かつて、この世界には「秩序」という名の幻想があった。
魔術と契約、血統と家系。
限られた者だけが価値を定め、他のすべては“記録”として消費された。
でも、それを壊したのがKだった。
いや――彼が壊したのではない。世界が、“彼に壊させた”のだ。
Kは語らず、命ずることもなく、ただ、風が埃を払うように不要なものを拭い去っていく。
彼の手にあるのは正義ではない。あるのは“結果”だけ。
それが彼の意志であっても、なかったとしても、
世界はそれを“信じてしまう”。
だからこそ、人々は彼をこう呼ぶ。
――必要悪。
支配者でも、英雄でもない。
ただ、市場という怪物が選び、信じた象徴。
そして私も、その“象徴の傍ら”に立ち続けている。
……K。あなたがどこまで行くのか、私はまだ知らない。
でも、あなたの選択が、この世界の“制度”と“文法”を、少しずつ書き換えていく。
その変化だけは、もはや否定しようがなかった。
これは、ただの沈黙ではない。
見せる必要のない選択が、そこに横たわっていた。
あなたの物語とは、
世界があなたに意味を押しつけた――その記録。
……それでも、私はあなたを見ている。
見届けると、決めたのだから。
✦✦✦ 《静寂の兆し》✦✦✦
旧ゼグラント派の財務塔跡地――かつて魔族の経済と支配を司っていた巨大な石造りの要塞。
今はその面影も薄れ、外壁は風化し、結界は崩れ落ち、魔力の残滓だけが陰気に漂っていた。
塔の奥深く、影と沈黙が支配する地下層へと、セリアは単身で潜入していた。
彼女の任務は“囮”だった。
ゼグラント派の残党が密かに構築した闇の資本網。
その中心に、Kの影鬼を誘い出す罠があるという。
表向きは情報収集だが、真の目的は――Kの“判断”を試すことにあった。
セリアは気づいていた。
これは、敵の策であると同時に、味方の“観測”でもあるのだと。
魔術式の通信符に触れ、彼女が報告を開始したその瞬間だった。
――轟音。
地を這うような魔力の波が塔を貫いた。石の壁が悲鳴を上げ、床が振動する。
魔法爆雷。空間を破砕し、探知を妨げる“沈黙の術式”が同時に発動される。
視界が、音が、魔力が、一気に封じられる。
爆風に巻き込まれ、セリアは瓦礫の影に押し潰された。
肩が砕け、血が滲む。呼吸が乱れ、意識が遠のいていく。
――通信は切れた。影鬼たちの気配も、すべて途絶えた。
その頃、遠く離れた拠点――魔術式の観測室にて、Kは黙して座していた。
並ぶ水晶鏡には歪んだ映像が残る。塔内部からの魔術波形が突如として断絶した。
沈黙の中、冷却石の音だけが室内に響いていた。Kは、一度だけ息を吐いてから立ち上がる。
壁に掛けられた黒鉄の剣に指先をかけ――そのまま、一気に抜き取った。
魔封布に包まれた短杖も腰に収めた。
その動きに、部屋の隅で報告を纏めていたアルカナが顔を上げた。
「K……自ら出るつもり?」
Kは答えなかった。
視線は鏡に向けたまま、Kは短く告げた。
「これは……影鬼の裁きでは済まない。“俺自身の意志”で示す必要がある」
その声音に、わずかに震えがあった。
怒りでも、焦りでもない。おそらく、それは“迷い”だった。
いつもは計算された判断を下すKが、
今この瞬間だけは、“誰かのために剣を抜こうとしている”。
アルカナは言葉を呑み込んだ。
Kの指先が、ほんのわずかに力をこめて剣を握り直したのを、彼女は見逃さなかった。
Kは静かに観測室をあとにした。
その背を見送ると、空気が一段と冷たくなった気がした。
✦✦✦ 《沈黙にこそ、意志は宿る》✦✦✦
Kが無言で武器を手に取った。
その仕草を、アルカナは何度も見てきたはずだった。
影鬼の指揮を取るときも、局所の排除任務に赴くときも、Kは常に“沈黙”をまとっていた。
だが、今夜のその動きは、何かが違っていた。
背筋を這う緊張。それは冷気ではなかった。どこか“濁った熱”が背後から流れ込むような感覚。
「K……」
呼びかけて、すぐにやめた。
その名を発することさえ、彼の決意を汚すような気がした。
その背中には、“機械的な冷静さ”ではないものが宿っていた。
決意には静かすぎ、祈りには重すぎる“何か”が――。
彼は怒っている。それも、“見せることが許されない怒り”を、内に燃やしている。
アルカナは、自分の机に置いてある封書へと視線を落とした。
少し前、Kに宛てて綴った私信。ほんの数行の文と、魔力封印が施された印。
アルカナは視線を落とし、封書を見つめた。
渡すべきか。戻る保証もないのに、なぜ書いたのか。
変えるためではない。――彼の“選択”を尊重するためだった。
「あなたは、もう“裁く者”じゃない。
選ばれ、そして……選ぶ側になったのよ。K」
アルカナの言葉は、室内に微かに響いて消えた。
モニターには、Kの姿が映っていた。
戦場へと向かう彼の背中。
その背中は、重く、そして静かだった。
あの背中はもう、“抗う者の背中”ではない。
あれは――“秩序を引き受けた者の背”だ。
✦✦✦《静かなる帳簿》 ✦✦✦
古い石造の拠点――かつて交易監査院として使われていたこの建物は、
いまやゼグラント派の残党が拠点とする隠れ砦となっていた。
壁には魔術封じの結界が張られ、視界を歪ませる障壁が入り口を覆っている。
その結界を、Kは何のためらいもなく突破した。
靴音もなく、ただ影のように進むその姿に、
周囲の魔力すら反応をためらっているようだった。
剣は抜かない。背に帯びた黒鉄の細剣も、
脇に忍ばせた短杖すら、まだ鞘の中にある。
空気が張りつめる。
気配に気づいたのか、奥から複数の兵が現れた。
漆黒の革鎧に身を包んだ、元ゼグラントの戦術師団。
剣と詠唱を構えたその視線が、Kに突き刺さる。
「K……貴様が一人で来るとはな。驕ったか?」
「ああ。少なくとも、話の通じない連中には遠慮しないと決めた」
Kの声は低く、皮肉交じりだった。
Kはただ、足元に落ちていた古びた魔導板の欠片を拾い上げる。
そこには、魔術式で刻まれたコードが封じられていた。
昔なら、剣を抜く理由を探していただろう。
だが今のKに、それは必要なかった。行動そのものが意味となるのだ。
魔導板の欠片へわずかに魔力を通すと、板が脈動し、魔術的情報が空中に走る。
――『影鬼は制御を離れた。Kですら制御不能。』
――『次に誰が狙われるか、もはやKにもわからない。』
あらかじめKが仕込んだ情報が、拠点内に張り巡らされた魔法通信網を通じて、外部へ広がっていく。
拠点の外、魔導商会や情報ギルドの水晶がざわめき、噂と数字が騒ぎ出す。
Kは板を手放すと、音もなく一歩踏み込む。
剣が抜かれる音すらなかった。ただ、気づけば一人の兵の喉元が裂かれていた。
返り血すら飛ばさず、正確に、静かに。
「灯火を落とせ。視界を制せ」
Kが呟いた。
それは命令ではなかった。
だが、影鬼たちはその意図を受け取り、結界を破って入り込み、室内の幻灯火をすべて遮断した。
闇が落ちた。
敵は混乱する。
視界を失った剣士たちが手探りで周囲を探る中、Kの気配だけが、音もなく移動していく。
魔術詠唱が上がった瞬間、その喉が切り裂かれた。
影鬼かKか、見分けはつかない。
剣を構える者も、振り返った瞬間に足元を断たれる。
Kは必要最小限の動きで、敵の間合いをすり抜け、魔術士の杖をへし折った。
とどめは影鬼が差し込んだ。
数分で戦いは終わった。
残ったのは、静けさだけだった。
Kは息一つ乱さぬまま、戦場の中央に立ち、足元の血を避けるようにして、一歩だけ前に進んだ。
この拠点の魔術結界が破られたこと、そしてKが自らここに現れたという事実だけで、外界の“市場”は揺れる。
魔株価の相場が落ち、影鬼市場の信用指標が上昇し、ゼグラント派の資本が一斉に崩れ出す。
誰もが知っている。
Kの一歩が、誰にも触れずに秩序をずらした。
その波紋が、市場の奥底に音もなく沈んでいく。
✦✦✦ 《それでも、彼は来てくれる》✦✦✦
――ああ、やっぱり来た。
意識の底で、セリアは確信していた。
瓦礫の山に埋もれた痛みの中、呼吸を整えるのも難しい。
体が半分、動かない。
だが、胸の奥にほんの微かに残る“気配”だけが、生きている証だった。
魔力が薄れていくのがわかる。詠唱も集中もできない。
普通の回復魔術ではもたないと、自分でもわかっていた。
それでも、何も言わずに来てくれると信じていた。
「……来たのね、K」
その気配は、影鬼たちのものではなかった。
もっと静かで、もっと深くて、もっと痛いほどに真っ直ぐな気配。
それはKのものだった。
目を開くと、黒衣の男がそこにいた。
Kは何も言わなかった。相変わらずの沈黙。
けれど彼の瞳が、普段とは違っていた。
鋭さではなく、深さがある。怒りでも哀しみでもなく――ただ、彼女の状態を見つめる、真剣な色。
Kはセリアのそばにしゃがむと、手のひらをそっと彼女の胸元に当て、魔力の流れを探る。
「……魔力の喪失が早すぎる。通常の転写では間に合わない」
その声は低く、冷静だった。だが、その奥に宿るわずかな“ためらい”を、セリアは逃さなかった。
「……口移しで、いい?」
セリアがそう言った。息も絶え絶えだったが、言葉は確かに届いた。
……迷いなんて、見せる余裕はない。
Kはわずかに目を伏せ、一拍の間を置いて頷いた。
「……了解した」
その言葉は静かに落ちたが、Kの唇はわずかに震えていた。
それだけ言うのに、どれだけ感情を飲み込んだのか――セリアには、痛いほど伝わってきた。
彼の唇が離れたとき、その眼差しにほんのわずか――壊れそうなほどの「祈り」が宿っていた。
次の瞬間、Kの手が彼女の顎にそっと添えられる。
そして、Kは迷いなく顔を近づけ――彼女の唇に、自らの唇を重ねた。
最初の接触は、穏やかだった。
だが、魔力の流れが鈍りかけたその瞬間――。
Kは彼女の唇にそっと触れ、呼吸を合わせた。
呼吸の奥、鼓動が重なるたびに、魔力が静かに彼女へと流れ込んでいく。
それは治療のため――そう言い聞かせるには、あまりにも濃密で、優しい触れ方だった。
セリアは、苦しいはずの呼吸の中で、ふと――この時間が止まればいいのにと思った。
命の危機の最中なのに、不思議と心が浮き立つ。
体の奥に流れ込んでくるのは、魔力だけではない。
Kの中に長く封じられてきた“何か”が、少しずつ、彼女を満たしていく感覚。
胸が締め付けられそうだった。
なのに、どこか甘く、やさしくて……おかしいのに、涙が滲んだ。
彼が自分を見て、手を差し伸べてくれて、そして、今は触れている。
それだけで、すべてが赦されるような気がしてしまう。
――これが異常でなくて、なんだというの?
けれどセリアは、心のどこかでわかっていた。
この想いを異常と呼ぶなら、それでも構わないとさえ思っていた。
魔力が全身に行き渡り、痛みが少しだけ引いた。
視界がぼやけたままでも、彼の顔が近くにあると感じるだけで、何も怖くなかった。
「……怒ってる? もし私が囮って知ってて、飛び込んでたって言ったら?」
セリアはいたずらっぽく笑ったが、Kの瞳は動かなかった。
「……冗談よ。ほんの、ちょっとだけ」
返事はなかった。Kは目を伏せたまま、そっと彼女の頭を支えていた。
でも、黙っていてもわかる。
その瞳の奥には、決して誰にも見せない焦りと怒りと、そして――悔しさがあった。
Kは立ち上がる。魔力の転写は完了している。あとは、守るだけ。
もう、何を背負うか迷っている暇はなかった。
Kにとって今は、“結果”だけが答えだった。
セリアは彼の背を見送る。
彼がこれから何をするのか、もう分かっていた。
そして、その背中を信じることだけが、いまの自分にできる全てだった。
――Kが来てくれた。それだけで、私は戦える。
✦✦✦ 《選ばれた現実》✦✦✦
――沈黙の合図。
それは言葉ではなかった。
ただ、Kが一歩、石床を踏みしめた。
それだけで、影鬼たちは動いた。
闇の中、黒衣の幻影が一斉に走る。
音も気配もない。
刀を抜く音さえ、存在しない。
敵は混乱していた。
闇に目を奪われ、魔術探知も封じられる。
息遣いだけが、彼らの恐怖を浮かび上がらせる。
Kは、その中心を歩いた。
彼だけが、光のない世界でも道を知っていた。
一人の傭兵が、うろたえながら魔術の詠唱を始めた。
“光の矢、我が言の導きに従え――”
その最後の一節を口にする前に、Kの短剣が喉を裂いた。
別の兵が背後から襲いかかる。
影鬼が、まるでKの影そのもののように、敵の膝を断ち切る。
悲鳴は出なかった。ただ息が詰まるような音が残った。
視界の外で何が起こっているのか。誰も理解できない。
理解したときには、すでに戦いが終わっている。
Kは身体を一切無駄に揺らさず、魔力を纏わせることもなく、
ただ必要最小限の動きで敵を無力化していく。
剣を払うたび、市場が震えた。
戦いと同時に、魔導投資板に記録された「行動の刻印」――Kが自ら動いたこと、
その一挙一動が魔術的に可視化され、外の経済ギルドに流れ始める。
情報解析士たちが目を見開く。
「Kが……前線に立った? 本当に本人が動いてるのか?」
「影鬼ではない……Kが動いた。“それだけで”市場は応える」
その事実だけで、信用値が崩れる。
誰も見ていないはずの一振りに、なぜか情報がざわめく。
数値すら、剣の軌跡を感じ取ったかのように動いた。
魔王市場の魔株価は落ち、市場のセクターの一部である〈影鬼市場〉の平均相場だけが跳ね上がる。
まるで、市場そのものが“剣の一閃”を読み取ったかのように。
――その頃、拠点内では最後の敵が倒れた。
戦場から音が消える。影鬼たちはすでに去っていた。
Kは、かつてのように勝利の正しさを問うことはなかった。
彼の静けさは、すでに“選ばれる者”のそれだった。
Kは一人、その場に残り、沈黙と血の跡を踏みしめて進んだ。
彼女は目を閉じ、浅く呼吸していた。もう魔力の暴走も収まりつつある。
Kは、言葉少なに呟いた。
「……必要なのは暴力じゃない。“選ばれたという事実”だ」
セリアは目を細めて笑う。
「その顔で言うの、ちょっと反則よ」
そう言いながらも、セリアの声には、微かな安堵が滲んでいた。
それに返すことなく、Kは部屋の壁に設置された〈魔導観測水晶〉を見上げる。
それは、市場の魔導通信網に直結する“意志の記録装置”――Kが選び取った現実を、即座に世界へと反映させる仕組みだった。
彼は、そこに向けて静かに言った。
「……意志じゃない。結果だ。それだけが、支配を成立させる」
観測水晶が彼の言葉を記録し、そのまま外の世界へと流していく。
Kの選択は、誰かの歯車を一つずつ、確かに動かしていた。
その結果が、いずれ世界の姿を変えるとしても。
✦✦✦《冷徹な解》 ✦✦✦
――Kが動いた。
投資ギルドの情報塔には、早朝から各地の術士たちが詰めかけていた。
「影鬼が動いた」のではなく、「K本人が動いた」――その事実が、市場にとって何よりの情報だった。
Kという存在は、もはや剣でも、魔でもない。
“信じさせる現実”そのものであり、“市場という怪物”の舵を取る唯一の意志になっている。
エリシアは、冷静にその光景を見つめていた。
魔導鏡の前に立ち、観測値を確認しながら、彼女は一度も眉を動かさない。
「Kの怒りには、演出すら必要ない。
……ただ、それだけで価値が動く」
冷酷とも思える言葉だったが、口調にはほんのわずかに感情の棘があった。
傍らの水晶盤が警告音を放った。
セリアの生命反応に、一時的な異常波が記録されていた。
一瞬、エリシアの瞳が揺れる。
彼女は操作盤を閉じ、視線を落とした。
Kが動いた理由は、明白だった。
それが市場の秩序を守るためであれ、ゼグラントを駆逐するためであれ、本質は違う。
――セリアを守るためだった。
それを理解していた。
だが、理解することと、受け入れることは、まったく別だった。
エリシアは誰よりも、Kが“選ばれる存在”である必要性を知っていた。
Kが壊れれば、市場は崩壊する。人々は信じるものを失い、混乱は加速する。
だからこそ、彼は“個人”ではいけない。
怒っても、悲しんでも、愛しても、苦しんでも――それを見せてはいけない。
「……あなたが壊れたら、世界は混乱する。市場も、影鬼も、すべてが崩れる。
でも――そうなってもいいと、いま、ほんの少しだけ思ったわ。
……どうか戻ってきて、K。私の“王”として」
その言葉は、誰にも届かない。
エリシアは淡々と次の指標を記録しながら、ただ、魔導鏡に映るKの姿を見つめ続けた。
そして、自分の中にひっそりと芽生えていた想いを、また深く沈めた。
彼が“K”である限り、私もまた、冷徹でなくてはならない。
――少なくとも、アルカナのようにはなれないと、自分でも分かっているから。
昔の私なら、あの背中にすがってしまっていたかもしれない。
それが、この世界の選択した“秩序”なのだから。
【次回予告 by ユリエル】
「……K様。市場の秩序が揺らいでいます」
「影鬼たちは、秩序の番人として機能し、不要な要素を自動的に排除している……素晴らしい……!」
「支配でも、ただのコントロールでもない……これは、“秩序の概念”そのものの進化です!」
「K様がお命じにならずとも、秩序は自然と整っていくのです……!
K様の存在自体が、市場という概念を凌駕しつつあるのですよ!」
「この数値、この市場のうねり……ッ、K様。これはもう、芸術ですわ!」
「次回、《必要悪(後編)》。
K様の手の中で――秩序は蠢き、真理は香る……」
「……K様の指先が震えた? ええ……その“揺らぎ”こそが、
この宇宙における最も貴重な定数なんですよ……♡」




