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精霊・悪魔召喚

「お嬢様。大変申し訳ないのですが帰りの馬車が来るまで少しかかるらしいです。」

「あらそうなの。了解したわ。なにして待つかみんなに聞いてくるわ。」



「みんな、帰りの馬車が来るまであと少しかかるらしいけど、どうする?」

「僕はもう少し今日学んだ魔法の練習をしていきたいです!」

「俺は少し剣技の練習をしていきたいです!」

「私は門の近くで待とうかなと思います。剣技や魔法の練習もする予定もないですし。」

「うん、なるほど!ドロズは私もいるし、許可を出すよ。レグナードは奥から剣を出してくるからちょっと待ってね。ノールはやりたいことがないなら、一緒にお菓子でも食べて待つ?一人門の前っていうのは暇になってしまうだろうし。」

「「はい!ありがとうございます!」」

「たしかにそうですね。じゃあそうします。ありがとうございます!」

「うん、ノールありがとう。じゃあレグナードとノールはちょっと待っててね。」

「「はい!」」

 さて、何をして待つか決まりましたし、剣を取りに行きつつメイドにお菓子の準備をお願いしますか!



「お待たせ、レグナード。はい、どうぞ。そしてノールもお待たせ。メイドにお願いしてきたから、あと少しでメイドが持ってきてくれるはずだわ。一緒に待とうか。」

「「はい!ありがとうございます!」」

「レグナード、ドロズ、気をつけてやってね。」

「「はい!」」

「お嬢様、お待たせいたしました。お菓子をお持ちいたしました。どちらに置けばよろしいでしょうか。」

「あ、ありがとう。じゃあ今受け取るわ。」

「かしこまりました。お気をつけてくださいませ。」

「うん、ありがとう。」

「では、失礼いたしました。」

「さて、ノール。待つまでもなくお菓子がきたわね。上に行って二人を見ながら食べようか。」

「はい!」

「...ドロズ、少し厚くなってるよ。レグナードはいい感じね。」

「「はい!」」



「相変わらずドロズは魔法好きで、レグナードは剣技というか体を動かすのが好きね。」

「そうですねえ。」

「教えるがわからしたら嬉しい限りだけどね。」

「でも私はどちらも好きだけど、二人ほど好きでいられてないです...」

「ノールは手芸とかが好きなんでしょう?でも、あの二人は魔法と体を動かすことが好き。じゃあ二人以上に好きなものはあるんだし、いいんじゃないかな?」

「でも、せっかくレミーラ様にお教え頂いているのに、それを好きになれなくて...申し訳ないです。」

「決して申し訳ないなんて思う必要はないわ。それに私もはじめは魔法を好きになれなかったし。私の場合は上級魔法を学び始めてやっと魔法の楽しさがわかったし、剣技も負けてから磨く楽しさを知ったの。だから人が好きになるのにきっかけはバラバラだし、ノールは今じゃないかも知れない。だから、気にしないで。二人ほど好きじゃないって思っても学んでくれるしね。そういうノール大好きだよ。」

「あ、ありがとうございます...」

「それから、二人ほど好きじゃない。そうやって他者と己の好きを比べる必要はないよ。」

「...ありがとうございます。」

「ありがちな言葉しか言えなくてごめんね。」

「いっいえ!ありがとうございます!」

「じゃあ...一回お菓子食べよっか。」

「はい!」

「好きなお菓子はある?」

「チョコチップスコーンが好きです...」

「おお、あるね!じゃあどうぞ。」

「あ、ありがとうございます!」

「ふふ。...どう?美味しい?」

「はい!美味しいです!本当にレクロ様のお菓子は美味しいですね。」

「そうね、わかるわ。お菓子に限らず、本当に美味しいわよね。」

「その、作ってくださった方々に美味しかったと伝えていただけませんか?」

「うん、ノールが美味しいって感謝してたよって伝えさせてもらうね。」

「はい!お願いします!」

「きっとメイドたちも喜ぶわ。」

「そうだと嬉しいです...レグナード、剣を使うの本当に上手ですね。」

「そうね。さすがよね。基礎は常にできてるし。」

「ドロズはどうですか?」

「さっきは防壁が少し厚かったけれど、今はほぼ修復できているかな。これもさすがね。」

「そうですね...私も今日のはじめはできなかったし、練習してこようかな...」

「私としては今は馬車待ちだから、別にどのように過ごしてくれてもいいけれど...やってくる?」

「はい!ドロズにおいてい先をいかれるのはなんか癪なので!」

「そっか。じゃあいっておいで。」

「はい!いってきます!」

 ドロスにおいていかれたくない、先に進んでほしくない、ですか...ライバルのような存在なのですかねえ。二人は優れていたから一緒に教えているのですが、レグナードにも同い年のライバル?仲間?が欲しかったかもですね。レグナードの代は優れている子が少なかったので一人なのですが、貴族の子たちに混ぜるなどできることはありますし。現に一人で剣技の練習してしまってますし。私が教えるのはあと一年ほどですが私が教えている間に真面目に考えるとしますか。まあですが今からはレグナードに混ざりますかね!

「レグナード。私も混ぜてくれないかしら?」

「あ、はい!ぜひ!お願いします!その、よろしければなんですが...少し稽古をつけていただくことは可能でしょうか...」

「ああ、たしかにね。いいよ。...うん!ちょっと打ち込んできて。」

「はい!ありがとうございます!...いきます!」



「お嬢様、皆様。お待たせいたしました。帰りの馬車が到着いたしました。」

「あ、ありがとう。」

「みんな、馬車が来たそうだから発動を解いて、剣を片付けて帰宅準備してきてくれる?」

「「「はい!」」」



「うん、今日もみんなお疲れ様。じゃあ今度こそ、お疲れ様でした!ありがとうございました!」

「「「お疲れ様でした!ありがとうございました!」」」

「では、気をつけて帰ってね。」

「「「はい!」」」

 さて、馬車待ちという少しのハプニングがあったけれど本日も無事終わりましたね。さて、本当に少し遊びますか!



「"サモン ブラックソード" ”サモン ライグ” "サモン サリー"」シュワンッ

「ミラ、なにぃ?」

「我が主、何用でしょうか?」

「こんにちは。ライグ、サリー。今回は少し時間があるから軽く模擬戦をしてほしいのよ。」

「りょ〜か〜い。」

「かしこまりました。」

「じゃあ決まりね。決まりはなんでもあり。魔法もありだし、今私が召喚した剣もあり。ただし場外に行くことと場外への転移は禁止。ほかはなにかある?」

「ないかしらあ。」

「ございません。」

「じゃあ始めよっか。」

「は〜い。」

「かしこまりました。」

 このゆったりしている口調の子はサリー。私が契約した悪魔です。ご覧の通りかわいい大人のような見た目の子です。そしてこちらの堅い口調、堅い見た目の子は私の契約している雷の精霊のライグです。全然ゆるくていいよって言ってるんですけど、これが素なので、って。まあ一回断られたのでその後からは言ってないんですけどね。

「...よっし!準備できたよ。サリーとライグはどう?」

「大丈夫〜いつでもどうぞぉ?」

「もう大丈夫です。いつでも構いません。」

「りょ〜かい!じゃあ...開始っ!」



「ハアハア...お疲れ様。ありがとう。」

「い〜え、相変わらず強いわねえ。」

「お疲れ様でした。こちらこそありがとうございました。」

「強いって言いながら私勝ててないけどねえ。てゆーか、相変わらず二人は息が乱れないね。」

「まあ悪魔と精霊だからねえ。そう簡単には息は乱れないわよぉ。」

「そして勝ててないのは全員に言えることです。誰も勝ちという結果は得ておりません。」

「でもさあ?二人はあと少しってところが多かったじゃない?私は二人に比べてそんなに多くなかったし。」

「けど、魔力不足にならないのは人間離れしていてさすがじゃない?あんなにぽんぽん上級魔法打ってて。」

「そりゃあ打つだけならね。でも、全然活用できなかったなあ。ちゃんと本当に当てたいものと揺動用に魔法を分けたのに。」

「少しわかりやすかったですかね。どちらも言葉にはしておらず、目で追ってもおりませんでしたが、少々揺らぎが発生しておりましたし。」

「あとは、追い詰められたときに放つ魔法は上級で数あればいいやというのが明らかよ。そういうときこそ、すこ〜し頭を使いなさい。」

「ああ...やっぱり追い詰められるととにかく量を!って思っちゃって...今後はそこと揺らぎに注意しないとね。」

「そうですね、私はそこだけでしょうか...ほかはないですかね?」

「そうねえ、揺らぎがわかりやすい、追い詰められると頭を使えない、だけかしらぁ。」

「そっか、ありがとう。じゃあ、解散にしようか。」

「はぁい。」

「かしこまりました。」

「今回もありがとう。"リーブ ブラックソード" "リーブ ライグ" "リーブ サリー"」

「我が主、ありがとうございました。今回も楽しかったです。」

「ミラ、こちらこそありがとう、とても楽しかったわ。」シュワンッ



 ふう。楽しかったですねえ。久しぶりに本気で戦いました!あとは夕食まで本でも読んで時間を潰しましょか。

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