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弟子たちの魔力・体力測定

 さあ!昼食も食べましたし、第5訓練場に行きますか!

 第1訓練場は今は使うことは少ないですがお父様専用の訓練場、第2訓練場は我がレクロ家の騎士たちの訓練場、第3訓練場はお兄様の師匠であるニーダル様との訓練場、第4訓練場はお姉様が主に学園入学前に基礎を学ぶために使っていた訓練場、第5訓練場は私の、そして私が弟子たちに教えるための訓練場、第6訓練場がリスメロ改めメロのための訓練場、そして今は使われていないお祖父様、先代レクロ公爵当主が主に使用していたけれど今は催し物でしか利用しないホール訓練場、我がレクロ公爵家にはこの7つの訓練場があります。まあ今は使用しないものもありますし、本当にあるだけなんですけどね。

「お嬢様、皆様ご到着なさいました。今はご準備なさっております。」

「ありがとう、すぐに向かうわ。」

 さて、弟子たちも到着したようですし訓練場に向かいますか!



「「「師匠!こんにちは!本日もよろしくお願いいたします!」」」

「ええ、よろしくね。今日は前回の最後に言った通り、魔力測定と体力測定をまず行うわ。」

「「「はい!よろしくお願いいたします!」

「ではまずは軽く各々身体を動かしてきて。時間は15分。そしてその後、5分休憩を取ってから測定していくわ。」

「「「はい!」」」

 一ヶ月に一度、毎月測定を行っていて、本日はその日です。どうですかねえ、伸びてますかねえ。まあ伸びてなくても今はどのほどか把握できるので行うことは大切です。じゃないと人によってその教える内容が辛い子もいれば、逆に余裕でできてしまう子もでてきてしまって、伸びにくくなってしまいますしね。



「時間になったけど、どうかしら?」

「私はもう大丈夫です!」

「僕ももう大丈夫です!」

「僕も大丈夫です!」

「では、5分間の休憩にします。各自息を整えてください。」

「「「はい!」」」

 みんな素直でいい子たちで非常にありがたいです。このぐらいの子たちってもっと逆らうものじゃないんですかね?私の前世の幼い頃はこんなに素直ないい子だった記憶ないですよ?うちのメロにも言えますから、この世界の子どもたちの当たり前ですかね?まあ、そんな訳はないような気がしますが...どうなんでしょうか...今後調査してみますかねえ。気が向いたらですが。



「今回は伸びてるかなあ、僕...」

「お前は伸びてそうじゃない?頑張ってたし。俺のほうが伸びてなさそうで心配だよ...」

「私は前回伸びすぎてたから、今回分が前回分に吸われてそうで心配...」

「「「どうなるかなあ...」」」

「時間になったから、始めるよー。雑談は一回やめて、計測しようねえ。結果は悩んでも変わらないから。」

「「「はい!すみません!」」」

「いや別に謝らなくていいよ。仲いいのはいいことだからね。今からはやめてね、ってだけだから。」

「「「はい!」」」

 今のちょっと冷たかったかもですね。今後注意しましょう。教えていて思いますが、本当に人の上に立つの苦手です。



「じゃあまずは魔力測定しようか。はじめはレグナード。前においで。」

「はい!」

「じゃあいつも通り、これを口に加えて音がなるまで座っておいて。」

「はい!」

 魔力測定の方法は複数個あるのですが、私は前世でいう体温計みたいなものを使います。魔力は常に身体を巡っているから、口に通る際の大きさを測定するのがこれなんです。

 はじめに測るこの子は、レグナード。6歳の男の子でレクロ領内の平民です。5歳になったときに全員が行う魔力測定で他の子達より優れていたので、私が教えることになったんです。まあ、ほか二人も弟子になった経緯は同じなんですけどね。レグナードの魔法属性は炎、風の2属性です。

 "ピピッ"

「はい、みるわね。」

「んぁい!」

「....102。うん、前回より5上がってるわね。離していいわよ。」

「んあ、はい!ありがとうございました!」

 それってすごいの?って思いましたよね!?この世界の平均が80なので、この年で学園入学前で102はめちゃくちゃすごいんです!私のことではないですが、ドヤリ!!って感じです、ほんとに。

「偉いわね、伸びていて。さすがだわ、レグナード。」

「はい!ありがとうございます!」



「じゃあ次はドロズ。前においで。」

「はい!」

「じゃあ、はい。咥えて座っていてね。」

「はい!」

 次に測るこの子はドロズ。7歳の男の子で同じくレクロ領内の平民です。レグナードのときに説明した通り、5歳のときの魔力測定で他の子よりかなり優れていたので私が教えることになりました。ドロズの魔法属性は闇、水、土の3属性です。

 "ピピッ"

「はい、みるわね。そのままでいてね。」

「ふぁい!」

「...202。うん、前回よりも21も上がっているわね。離していいわよ。」

 なんでこんなに高いのかって?5歳の頃からみんなより抜きん出てた子なのでですかね。ちなみに魔力も魔法属性も遺伝ではなく、個体によりけりです。

「ん、ありがとうございました!」

「前回の測定から頑張っていたし、こんなにも伸ばすなんて。さすがね、ドロズ。」

「はい!ありがとうございます」



「じゃあ最後はノール。前においで。」

「はい!」

「じゃあ、はい。いつも通り咥えて座っていてね。」

「はい!」

 最後に測るこの子はノール。ドロズと同い年の7歳の女の子でレクロ領内の平民です。ドロズは優れていますが、どちらかというと優れすぎているタイプです。この子は優れていた子です。魔法属性は炎、水、土の3属性です。

 "ピピッ"

「はい、見るわね。」

「んぁい!」

「...125。うん、前回より1上がっているわね。離していいわよ。」

「ぅん、ありがとうございました!」

「前回の測定から変化が乏しくても、それは着実にあなたの中で可視化されないだけで積み上げられていっているから気にしないでね。この年で平均を超えている事自体、本当にすごいことだからね。」

「...はい!ありがとうございました!」



「じゃあ次は身体測定に行くよ。」

「「「はい!」」」」

「まずは身長体重からね。」

「「「はい!」」」



「うんうん、みんなすくすくと育っていて何よりだね。じゃあ最後はみんな楽しみ、体力測定行くよー!」

「はい!」「「はい...」」

「あはは、二人は嫌そうだねえ。じゃあ少し休憩しよっか!」

「「い、いえ!大丈夫です!」」

「いや、休憩も大事だから少し身体休ませようね。5分ぐらい。その後体力測定しよっか。」

「「あ、では...」」「「「はい!」」」

 レグナードは身体動かすの好きなタイプなんですが、ドロズとノールは身体動かすの好きじゃないんですよねえ。まあ、ノールは魔力測定のときに魔力がそんな上がってなかったのも引きずっているのかも知れないですし、適宜の休憩は大事ですし、休憩を挟みましょう。



「じゃあ、5分経ったし逃げられないし始めよっか!」

「「「はい!」」」

「じゃあまずは上体起こし。準備してね。」

「はい!...準備完了です!」

「はーい!じゃあはい!開始!」



「はい、レグナード15回。ドロズ8回。ノール10回ね。はい、お疲れ様。じゃあ次は50m走ね。準備してね。」

「「「はい!」」」



「準備いいかな?三人とも。」

「「「準備完了です!」」」

「はーい!じゃあ、よーい、どん!」



「はい、レグナード9.6秒。ドロズ12.9秒。ノール10.8秒。はい、お疲れ様。じゃあちょっと休憩挟んで持久走ね。準備してね。」

「「「はい!」」」



「準備いいかな?」

「「「準備完了です!」」」

「はーい!じゃあ、よーい、どん!」



「はい、お疲れ様。レグナード5分36秒。ドロズ8分59秒。ノール6分58秒。うん、みんなお疲れ様でした。いい感じに伸びてきていてなによりなにより。じゃあ、20分休憩を取るからその間に息を整えてね。計測が完了したから、これを踏まえて練習に入ろっか。」

「「はい!」」「はぁい...ハアハア」

「ドロズ。休憩、もうちょっと必要であれば言ってね。」

「はぁい...」



 みんな、お疲れさまでしたねえ。だがしかし、みんな伸びていて嬉しいですねえ...教えている側からしたら、弟子たちの成長は本当に嬉しいです。先ほど言った通り、休憩を挟んでからは魔法の練習です。

 さあ!私も準備しますかあ!

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