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たまらなくなるほど

作者: 燐乃

「平気?」

「え、あ、うん」



・・・近くにいる体温が暖かい

気持ちがギュっと凝縮されて、たまらないくらいに

お互いの息遣いがますます鼓動を高鳴らせて




死んじゃうんじゃないかってくらい・・・ドキドキする




長く長く巻いたマフラー

それから、選びに選びきったこの手袋


どっちも白とピンクでできた可愛いもの




だってちょっとくらい・・・意識してほしいんだ



今日だって・・・朝も髪を念入りにとかした

いつもは気にしない頭の先から指の先


それなのに、何故だかすごくモヤモヤする。




月に一回だけある、私にとっては天国みたいな委員会


彼とこうして横を歩くためなら、なんだってした



友達から聞いた情報で着く場所も先回り

その子のクラスにいくつもりでも、いつもいつもあの人ばっかり目に入る。


ストーカーだって思われても、仕方がないくらい





委員会では2人とも遅くなるし

だからついでに、一緒に遅帰り。


こんなに冷たい風なのに、こうして隣にいると



熱く帯びる頬を冷ましてくれる・・・助け舟にだって思えちゃう





さみー、なんて呟く彼の手元


手袋かしてあげよっか、なんて言葉を出す勇気もなくて


笑って返す



そんなことしかできない。





私がもっと可愛い子だったら

私がもっと、気配りできて・・・あなたの好みだったなら



あなたは私を、見てくれるのかな。





こんなに感じてるよ。


こんなに、体中が熱くてたまらない







月にたった一回だけの


嬉しすぎるこの時間



15分にも満たないだろう、瞬間的に運命さえ感じる時間。








絶対いつか伝えるんだ・・・って




この想いは、相変わらず後回しだけど





耐え切れないほど大好き


泣きたいくらいに膨張していくこの気持ち





きっともうすぐ、最高潮。



女の子ってこんなかんじだと思うんです。

上手く出せることができたらいいな、なんて。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 主人公、可愛いですね♪ [気になる点] 僕にもこんな風に思ってくれる女性が欲しいーーーーっ! ・・・すみません、ただの独り言です(笑 [一言] はじめまして、こんにちはっ♪ 知っている人…
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