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Dランク冒険者たち

 青年と弟分になった貴族は名を変えて犯人を探し回った。青年が活動の拠点にしていた国ではなく、隣国で新しく名を変えて活動している事を酒場で知っていたので後は詳細の場所を知るだけ。


「むふ〜、あいつらは冒険者の風上にも置けない奴らでしたね!兄貴に嫉妬して裏切るなんて!」

「力が冒険者の全てと言われるから、ギルドランクを上げて見返すと言う考えが有れば良かったんだけどね」

「むふ、それナイスアイディアですね!」


 国中のダンジョンから彼らが行きそうな場所を探していく。Dランクにとっては穴場とされるダンジョンの噂を聞いた。そのダンジョンに行くと入り組んだ迷路になっていて、死角で待ち伏せしモンスターが現れた瞬間斬りかかれば安心して倒せると言うものだった。


「よし、このダンジョンにいるかもしれない。準備が出来次第、入るぞ」

「むふ、兄貴。ダンジョンの地図を手に入れました」

地図屋(マッピング)がいたのか?」

「むふ、正解です。それを元に周りの冒険者に聞き込みをして精度を上げました」

「お手柄だ」


 そしてダンジョンに入る。地図のお陰で迷わずに進むことができた。そして狙いの人物も見つけた。


「った!また一撃だぜ!」

「俺の魔法も見ただろう?」

「解体は任せろ」


物陰から様子を伺う。


「むふ、ここだけを見ればいいパーティーですね」

「あぁ…」


だが彼らは見てしまった。Dランクの彼らはあろう事かモンスターだけでなく、そこに来ていた他の冒険者にも手をかけていたのだ。ダンジョン内では死体は残りづらい、主にモンスターが捕食するからだ。彼らはそれを良いことに自分よりいい装備を付けている冒険者を後ろから不意打ちで狙っていった。


「前言撤回だ」

「むっふー!そうですね!この道ならここを通るから先回りができます!」


 先回りをし目の前に現れる。驚く3人。だが既に事は終わっていた。青年が横払いの蹴りを繰り出すと、3人は膝から下を切断されていた。


「ひ、ひぃいいい!!」

「いてぇよ!」

「あわわあ!」

「殺しはしない、今までの行いに懺悔して下さい」

「お、俺らが何をしたと言うんだ⁈」

「この足を見て思わないか?」


あっ


 と、誰かが言った。


「この後に来る冒険者に助けを乞うんだね」


そう言い残しその場を後にした。


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