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教会にて

〜ノーラ街教会~

 教会内を慌ただしく数多くのシスターや司教が掃除をしていた。それを司教のトップととその補佐が黙って見ていた。来週は年に一度の【スキル授与式】。その準備をしているのだ。


「今回も又、多くの人達が集まり女神様より祝福を受けるでしょう」

「はい、この日だけはみなさん平等ですから」


 そしてこの日にだけ飾られる物がある。それは歴代聖女の肖像画だ。みなスキルが【聖女】というわけではないが、聖女にふさわしいと言われたその時代のシスターの物を飾る。その中の1枚に司教が目を向けた。


「おや?」

「どうしました?」

「【糸紡ぎ】の聖女の肖像画…彼女の顔は悲しそうな顔をしていましたっけ?」

「さぁ…?年に一度しか見れない私から見てもなんとも…」

「思い違いか…?」


 【糸紡ぎ】の聖女と呼ばれた絵画は確かに悲しそうな顔をしていた。それは1人の青年が人に手をかけてしまったから。だがそれを正当化するほどの理由がある。だれもが聖人君子ではない。それは判っていてもやはり悲しいものだ。


『女神様…彼に幸せを』


絵画の中の彼女はそっと祈った。

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