第3話〜仲間。いや従属〜
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とは言ったものの、もし本当に格上の存在が現れたら逃亡系スキルの無い俺なんてすぐに殺されるだろうけどな。
「ま、結局の所戦闘以外の選択肢なんて無いって事だよな。さてさて、鬼が出るか蛇が出るかってな。」
まあ、絶賛蛇ライフ満喫中の俺が言うのも変だけどな。
「もう、スグそこにいるな。そこまで大きく無いのか？」
次の瞬間俺の目の前にそいつは姿を現した。
「キシャッ！(やっと着いた！)」
「⋯⋯え？なんで？」
まさか蛇が出るとは思わなかった。しかもこいつ多分リトルスネークだ。
「キシャ⋯キシャシャ！(なんでって言われましても⋯御主蛇様の従属だからです！)」
「おお、そ、そうか。俺の従属だからか〜それなら仕方ないよなあ。」
この蛇は俺の従属らしいな。⋯あれ？俺はなんで蛇と会話出来てんだ？！ヤバい異世界語理解には異世界のどんな生物の言葉も理解する能力があったのか！？てか、キシャに対する情報量多過ぎるだろ？これ。
「キシャシャ？(どうしました？)」
「い、いや。なんでも無いよ。少し考え事をしてただけだから気にすんな。」
うーん。従属って言ってたしこれから付いてくるんだろうな。なら、ステータス位は把握しといた方が良いよな？
「ちょっとステータス見させてもらうぞ？[鑑定]」
名前 未決定
種族 リトルスネーク
Lv2/5
能力値 HP 10/10
MP 7/7
物攻 4
物防 5
魔攻 7
魔防 5
鋭敏 6
スキル 拘束Lv1 噛みつきLv1 蛇走行Lv1
称号 蛇の従属
あれ？俺のリトルスネークの時とステータスの能力値が違くね？確か俺は物攻、物防が高かったけどこいつは魔攻、魔防の方が高いな。て事は個体差が有るのか。
「ま、それも当然か。全部クローンって訳じゃあるまいし。」
「キシャ？(何が当然なのでしょうか？)」
「いや、ちょっとした事だから別に気にすんなって。後、名前が無いなら俺が付けても良いか？」
「キシャ！(是非お願いします！)」
「分かったからもう少し落ち着けって。んー⋯そうだ！セバスでスネークだからセバークってのはどうだ！？」
「キシャッ！(凄い良い名前です！)」
「そうか、じゃあお前は今からセバークだ！」
「キシャ！キシャシャ！(はい！御主蛇様に付いて行きます！)」
しかし、リトルスネークのままだといつ死んじまうか分かんないしさっさと進化させるか。ちょうどいい所にモンスターがやって来たしな。
「[鑑定]」
種族 リトルウルフ
Lv4/5
能力値 HP 7/7
MP 3/3
物攻 9
物防 5
魔攻 2
魔防 3
鋭敏 8
スキル 噛みつきLv2 爪撃Lv2
まあ、やれるな。物攻の高さが少し心配だけど俺が動きを封じた所を攻撃させれば大丈夫だろうしな。
「取り敢えず、俺が拘束を使って狼の足を捕らえるからセバークは首を噛みつきで攻撃してくれ。」
「キシャ！(分かりました！)」
「良し、じゃあ行くぞ！くらえ[拘束]！」
「ワウッ！？」
良しっ！上手く足を捕えられた。後はセバークが噛みつきでトドメを刺せば！
「キシャ！([噛みつき]！)」
「お！まさかの一撃で仕留めたパターンか！凄いな！」
「キシャ！キシャシャ？(御主蛇様のお陰です！所で進化はどうしましょうか？)」
「おー！もう進化出来るのか？進化先は何がある？」
多分だが、俺の時にあったリトルシャインスネークは女神の遣いが有るから進化先として出てきただけの気がするんだよなあ。て事はミドルスネークとリトルポイズンスネークって所か？
「キシャ、キシャシャ！(進化先は、ミドルスネークとリトルマジックスネークです！)」
いや、聞いたことのないやつだけど、確実に魔法系の蛇だな。セバークは魔攻も魔防も高いしそっちを選んで貰うか。
「じゃあ、リトルマジックスネークになって貰ってもいいか？」
「キシャ！(了解しました！)」
次の瞬間セバークの全身が光で覆われた。
「うおっ！？進化って傍から見るとこうなってたのか。凄いな生命の神秘を凝縮した様な感じだ。」
数秒後に光は収まった。そしてそこに居たのは青と黒が入り交じった柄の蛇だった。
「へー、リトルマジックスネークってこんな外見なんだな。まあ確かに魔術使いっぽい色合いでは有るか。」
ただ、気のせいならいいんだけど多分リトルスネークの時よりも小さくなってるよな。
「まあ、何であれステータスを見なきゃどうとも言えないよな。[鑑定]」
名前 セバーク
種族 リトルマジックスネーク
Lv1/10
能力値 HP 11/11
MP 15/15
物攻 7
物防 8
魔攻 10
魔防 9
鋭敏 7
スキル 拘束Lv2 噛みつきLv2 蛇走行Lv2 (new！)魔術牙Lv1 (new！)魔力錬成Lv1
称号 蛇の従属
うーん、普通に強い様な気がするぞこれ。今はまだ遠距離攻撃が無いけどいずれは遠距離攻撃も使える様になるだろうし。
「最初は従属とか聞いて驚いたけど今となっては普通に有難い戦力だな。疲れただろうし起きるまで周りを見張っとくからな。」
セバークが起きたら新しい獲物を狩りに行かないとな。俺の毒とセバークの魔術牙が試せるような敵が望ましいんだけどな。
「ま、当たりはついてるからセバークが起き次第向かうとするか。」
多分、アイツは毒や魔術を試すにはもってこいな敵だろうし。
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