第0話 〜導入〜
見切り発車なのでどうなるか作者にも分かりません。それと文の構成が下手で見づらいかも知れませんが是非暖かい目でご覧下さい。
俺に向かってトラックが突っ込んで来る。
「⋯は?!運転手は何してんだ!?あ、寝てんのか。ふざけんなっての!」
まあ、即死だよな。良くて重度の障害を持って生きていくしかねえか。多分死ぬというのに意外と思考は冷静なもんだな。ま、人生に未練なんて無いしな。その方が後腐れ無くていいか。でもさ死ぬなら⋯
「あーあ、死んだら転生してドラゴンにならねえかなー。⋯⋯なんて、無理か。」
「いえ、貴方の願いを叶えましょう」
え?誰だ今の声。凄い透き通った綺麗な声だったけどまさか女神か!?て事は本当に転生出来るのか俺は!?あ、ぶつかるわ。
その日1人の男子高校生が死に、地球上の全ての人から忘れられたのだった。
「起きて下さい起きて下さい。」
「んー?起きたよ起きた。」
目を覚ました俺が最初に見たものは白いタイルだった。といっても周りが全部それで覆われてるからどこを見てもタイルしか無いけど。てか、俺を起こした人がいない。いや待てそもそも入出口が無いなこの部屋。
「えーと…蛇森咬蛇さん。⋯⋯で、あってます?」
「え?あ、うん。あってるよ。」
そんなほとんど蛇で構成された名前のやつなんて俺ぐらいだろう。
「ホッ。良かった〜!女神の私が人の名前を間違えるなんてあってはなりませんから。」
「ま、それもそうだよなーハハハハ⋯え?本当に女神なの?」
待った、死ぬ直前に話しかけてきた声は本当に女神だったらしいぞ。
「はい!あれ?言ってませんでしたか?」
「言われてないな。てか、姿は見せないで進む感じか?」
やっぱ女神だから人には簡単に姿を見せないとかあるんだろうか?
「ええ!?見えてませんか?!おかしいなー神格無効にしたから普通の人にも見える筈なのに。あ、確定して無かったのか!!あの、今から姿表しますね!!」
女神としての高尚な理由などではなくただのミスだったらしい。
「では女神の美貌とくとご覧あれ!」
そう言って現れたのは白い肌に腰まで届いている黄金色の髪、少し垂れ気味の碧眼。そして大き過ぎず小さ過ぎない胸。つまり、俺の好みどストライクなのだ!!
「ふふん。見蕩れてしまって喋れないようですね。」
「ああ、あまりにも美しいので思考放棄しちまった。」
「そ、そんなに褒めても私には異世界に転生させるぐらいしか出来ませんよ〜」
それって充分凄いんじゃないのか?
「と、とにかく気を取り直して本題に入りますね?」
「あ、了解。てか、本題って?」
「えーと、簡単に説明しますと今人族と魔族の力が拮抗しているのでその状態が続くように見張ってて貰いたいのです。」
「見張るだけで良いのか?」
そんな事なら簡単だろう。けど見張りという事は人族や魔族とあまり戦わない方が良いのか?
「見張るだけと言っても火種は消してもらいたいので多少は戦ってもらうと思います。」
「そこら辺はこっちで見極めちやって大丈夫って事か?」
「はい!!そう言った感じでよろしくお願いしますね」
ま、これなら退屈はしないかな?
「では、もう世界に送りますね?頑張って下さいね?しっかりと貴方の希望通りドラゴンに転生するようにしましたから!!」
「マジか!?俄然やる気出てきた!!じゃあ行ってくる!!」
「行ってらっしゃーーい!!⋯⋯ドラゴンって言って良いのか微妙な感じだけどまあ大丈夫ですよね?」
なんか不穏な事を言ってる気がするけど良く分からんな。あ、凄い眠い。多分起きたら異世界にいるんだろう。じゃ、寝るか。起きるのが楽しみだ何せドラゴンだもんな!!この時の俺は現実は非情であるとしっかりと理解していなかった。
「彼にはドラゴンって言ったけどうーん、確かにドラゴンよりは強いんだけどドラゴンってよりは蛇なんですよね。でも、彼なら許してくれますよね?なんだかんだ言って優しそうですし。」
彼には悪い事をしたなと思っている。それは転生したらドラゴンになると言う嘘だけでは無い。そんな嘘よりも世界の監視者の仕事を元は人の身である彼に押し付けたことの方が私的には酷い事だと思う。何せ本来なら神である存在がやるべき事なんだから⋯⋯
「ま、もう後悔しても遅いのですから。私は頑張って彼を支える事にしましょう!!」
いかがでしたでしょうか?次話から本格的に異世界の話になります。感想お待ちしております!!