第1話 まずはレベルを上げましょう1
本日2話目です。
俺は起きると山の中のようなところに横たわっていた。ケツが痛い。そうか、俺はあいつらに犯されたんだったな。だが、なんでまだ死んでいないんだ?
俺は色々なことを考えながら山を降りて行くと、俺の家に着いた。正確に言うと、俺の家があった場所に着いた。そう。俺の家が燃やされていて、外にはあの貴族と一緒にいた兵士や欲情男がよこたわっている。
全員死んでいる。
誰がやった?何のために?しかもこいつらは全員死んでいて俺だけは生き残っている。俺が気を失っている間に何が起こったんだろう?
俺はメラメラと燃える家を見ながら、自分の胸に、復讐心が宿っていく。
そうか、あの貴族がやったのか。そう思うとさらに腹が立って来た。
あいつならできるだろうな。だがなぜ俺を殺さなかったんだ?
ま、生きているだけまだマシか、
そうして俺はステータスを開く。
−−−−−−−
レベル:164
ジョブ:戦士
ステータス
HP:2679
MP:1848
筋力:2007
守備力:1803
魔力:1716
知力:1089
俊敏:1857
技能
剣術LV.5
攻撃魔術LV.3
回復魔術LV.3
スキル
魔神との契約:このスキルは一度使うと永続して発動し続ける。レベル100を引き換えにステータスと獲得経験値を2倍。HPは1/2になる。命が危ない場合、稀にオートで戦闘を行う。LV.1/5
称号
落ちこぼれLV.1/1 周囲の人間に自分のことをクズだと認識させる。
復讐者LV.3/100 スキル:魔神との契約獲得
経験値常時2倍倍(パーティにも影響あり)ステータス3倍。
魔神の恩恵:物理ダメージ1/10LV.2/5
自分よりレベルの高い敵からの攻
撃を70%カットする。
レベル−100
屈辱値:90/90:MAX(称号:復讐者獲得)
−−−−−−−
え?何でこんなことになってるんだ?いやいや待て待て、何かの見間違いかもしれない。
もう一度ステータスを開こう。何かの間違いなはずだ。
−−−−−−−
レベル:164
ジョブ:戦士
ステータス
HP:2679
MP:1848
筋力:2007
守備力:1803
魔力:1716
知力:1089
俊敏:1857
技能
剣術LV.9
攻撃魔術LV.10
回復魔術LV.7
スキル
魔神との契約:このスキルは一度使うと永続して発動し続ける。レベル100を引き換えにステータスと獲得経験値を2倍。HPは1/2になる。命が危ない場合、稀にオートで戦闘を行う。LV.1/5
称号
落ちこぼれLV.1/1 周囲の人間に自分のことをクズだと認識させる。
復讐者LV.3/100 スキル:魔神との契約獲得
経験値常時2倍倍(パーティにも影響あり)ステータス3倍。
魔神の恩恵:物理ダメージ1/10LV.2/5
自分よりレベルの高い敵からの攻
撃を70%カットする。
レベル−100
屈辱値:90/90:MAX(称号:復讐者獲得)
−−−−−−−
何も変わっていない。
もしかしたらこれは、今の俺の心情が爆発した結果、なのかもしれないな。
そう思った次の瞬間、耳元に
【魔神との契約:発動されました】と言う声が聞こえた直後に、血が減って行くような感覚が全身を襲う。
そしてその後自動的にステータスが開かれる。
−−−−−−−
レベル:64
ジョブ:戦士
ステータス
HP:2592
MP:1254
筋力:1992
守備力:1806
魔力:1776
知力:1656
俊敏:2046
技能
剣術LV.9
攻撃魔術LV.10
回復魔術LV.7
スキル
魔神との契約:このスキルは一度使うと永続して発動し続ける。レベル100を引き換えにステータスと獲得経験値を2倍。HPは1/2になる。命が危ない場合、稀にオートで戦闘を行う。LV.2/5(使用済み」
称号
落ちこぼれLV.1/1 周囲の人間に自分のことをクズだと認識させる。
復讐者LV.3/100 スキル:魔神との契約獲得
経験値常時2倍倍(パーティにも影響あり)ステータス3倍。
魔神の恩恵:物理ダメージ1/10LV.2/5
自分よりレベルの高い敵からの攻
撃を70%カットする。
レベル−100
屈辱値:90/90:MAX(称号:復讐者獲得)
−−−−−−−
レベルが100も減っている。この、魔神との契約というスキルのせいか。
ステータスがあまり変わっていないのは2倍の補正が掛かったからだろう。
ありがとよ、魔神様。
しかしこの死体はどうしよう。おそらく俺がやったんだろうが、記憶がないし、まあ良いや、近くの山にでも埋めに行こう。
俺の命は助かったかもしれないが、俺はあの英雄擬きの手によって色々なものを失った。
先ずはあいつを絶対に殺す。
そのあとはこの腐った世界を、、、
もしも神っていうのがいんなら、俺の今からすることをみていやがれ、世界を、この世界を征服してやる。
◆ ◆ ◆ ◆
俺は次の日、何事もなかったかのような顔をして冒険者ギルドに行った。
「こんにちはー、ルートさん」
「よう! その声はファフィルの小僧じゃねぇか!」
この人はこのギルドで唯一優しく、俺のことを思ってくれている人だ、いや、世界でたった一人かもしれない。
「ご無沙汰してます」
「今日はどんなクエストを受けに来たんだ?」
「えっとですねぇ、とにかく数をこなせるクエストってありますかね? とにかくレベルを上げたくて、」
「何のためにだ?そんな急にレベルを上げたいだなんて」
「今度王都で、王国主催のバトルロイヤル、あれに参加しようと思いまして、」
「おいおい、お前さんあれに出るのか? 悪いことは言わない、やめておいた方が自分のためだ。お前そこそこレベルは高いがあそこに行ったら絶対通用しない。」
「だからレベルを上げるんじゃないですか、それと、ギルドの推薦がないといけないんですよね?あれ」
「あ、ああ。確かそうだっはずだぞ?」
「書いてもらいたいんですけど、、、」
「はぁ!? 危ないのがわかってて推薦状書くわけねぇだろうが!」
「お願いします!!! ここで一つ大きな大会で実績を上げて、存在意義を確かめておきたいんです。」
「そこまで決意が硬いのか、うーむ、そうだッ! 良いことを思いついた!」
「何ですか!?」
「大会の日までにレベルを100まで上げろ、上げれたら推薦状でも何でも書いてやるよ」
「100、ですか? わかりました、絶対にやってみせますよ!!! そうとわかったらクエストだ!なんか良いクエスト無いですかね?」
「あー、あるかなぁ、、、これなんかどうだ? オークの群れの討伐、うん、これが良」
「これが良いです! 飛龍の討伐、よっしゃこれ受けます!!!」
「 馬鹿か! 困難受けたらお前死んじまうぞ!? これ受けろ、オークの群れの討伐、」
「はぁ、わかりました、じゃあ行って来ます、」
俺はわかりやすくテンションを下げて渋々オーク討伐するべくギルドを出た。
意外と遠いな、攻撃魔術とかも今後使うだろうし、本買って読みながら討伐に行くかぁ〜
いやしかし、獲得経験値倍率かかってるけど、どれくらいなんだろうか、
俺はBランク、少し高いが上位の魔法を覚えることのできる魔道書を買った。
ちなみに、魔道書にはF〜Sまでのランクがある。これも冒険者ランクと同じランクの振り分けだが、普通人間はAまでしか読むことができない。理由は不明だが昔からそう言われているため、あまり読もうとは思わない。
とりあえず、オークの巣に着くまでは魔道書を読んで魔法の心得を身につけようと思う。
魔道書、決して安いものでは無い。Aランクのものに至っては、家が何軒か立つくらいらしい。
今回魔道書を買えたのは、今まで何があった時のため、という名目で貯金していた。
まさかそれがここで役に立つとは思ってもいなかった。世界を征服する道はまだ始まったばかりだ。観てろよ神様、お前の造った世界を征服してやるからな、
続きは明日のどこかで。