1話 始まり?
いよいよ女神と会いますよ!!
主人公君がんばれ!!
そして数日後…お目当てのアイスを食べて帰りの峠道
「いやー悠さんに1口もらったけどアレはないわ…」
俺はあれほど辛くて甘くて口の中とお腹が気持ち悪くなるものを食べたことがなかった…
「僕も食べましたけどほんと悠さんの味覚変わってますよね…」
「そう?オレは全然平気だったけどなー」
この人どんな体質してるんだと常々思う…
さてそろそろ曲がり道、対向車に気をつけて曲がるか。
俺は安全運転をしていた。安全運転をしていた!!(大事なことなので2回言いました…。)
その角を曲がった瞬間目の前にトラックが車線を越してこっちの車道にいた…
「「蓮侍(君)前っ!!」」
俺は見逃さなかった…トラックの運転手は白目剥いて泡吹いていた。
これは俺が避けるしかない右に曲がるとガードレール…
怪我をするならば俺…助手席には悠さん、後ろに海里…
これは詰んだわ…
「2人とも歯食いしばれ!」
俺はガードレールのある右側へハンドルを切った…。
そして俺の視界が暗転した…。
………ん?
「あっやっと目が覚めた!」
(あれ俺もしかして死んだ?)
「あーそうですよ。あなたは死んでしまいました。」
(あーやっぱ怪我だけですまなかったか…)
(って、ん?あなたは誰ですか?)
そこにはストレートヘアの銀髪碧眼美少女がいた!
まじかよ。天使かよ!くそかわいい…
「あ、私天使じゃなくて女神です。慈愛の女神シャロルって言います。
可愛いなんてうれしいですね♪ありがとうございます桐山蓮侍さん!」
(フワッ!?女神様だったのか!?てか心読まれてませんかねー?)
「それはそうですよ!女神ですよ?」
えっへん!と胸を張ってドヤ顔した女神。
(何この子かわいいな。しかも結構、胸ある…あっ!)
「あ、あのそんなにみないでもらえますか?」
(ご、ごめんないさい。すごい好みだったもので…)
言葉が出してしまった…。
「うぅっ…///。あ、あのありがとうございます?」
(あ、はい。眼福です!ごちそうさまです!)
女神様は胸を隠し恥ずかしそうにしてしまった…。
(それはそれで、あの俺って死んでしまったんですよね?)
これは話を振ってあげなきゃと思って女神様に切り出した。
「あっ、そ、そうです!!あなたはこちらの不手際で死んでしまいました!ごめんなさい!!」
(えっ?)
俺は困惑した…。神の力で俺は死んだのか…。
「じつは今我々神は、邪神を封じ込めていました。
その力が膨大だったためその力の余波がこちらの世界に障害を起してしまいました。」
(つまりその影響で俺は死んだと…)
「その通りです。まことに申し訳ありません。」
(いや女神様が謝ることではありませんよ。)
「いえいえ!私達がちゃんと封じ込めることができていればこんなことには…」
これは話を変えてあげたほうが良いみたいだ。ちょっとテンパってるぽいし。
(あ、そういえば俺といっしょにいた2人はどうなったんですか?)
女神シャロルは、ハッと気づいたみたいで
「高瀬悠さんと川口海里さんですね?その方たちならば我々の世界ゼルギスに転移させました。」
(えーっ!?それはつまり俺と一緒に死んだってことですか?)
「あっ!それは違います!蓮侍さんがガードレールに衝突するギリギリに転移させました!
怪我もなくちゃんと生きてますよ!」
(あぁーよかった。2人とも無事だったのか!ほんとによかった…)
「ええ。でも蓮侍さんあなただけは先に突っ込んで行ってしまったため助けられませんでした。申し訳ございません。」
(大丈夫です!2人が無事であれば!!ん?でも異世界に飛んだってことは…)
「はい2人は勇者召喚で転移させられました。」
(勇者!?もしかして転移先ってもしかしなくても剣と魔法の異世界ってやつですか?)
「はい!そうです!担当の神ではないので私は詳しくはわからないですけど…」
(いや大丈夫ですよあの2人なら魔王でも倒せるようになりますよきっと!)
あの2人は俺よりもかなり年季の入ったゲームオタクしかもバトルジャンキー…喜んでいるはず!
「ちなみに蓮侍さんもこちらの世界に行ってもらうことになるんですが、大丈夫ですか?」
(あ、やっぱり元の世界にはもどれないパターンって奴ですよね?)
「現時点で帰ることはできないです。ごめんなさい!神々の力が回復すれば解決すると思いますが…」
(あー時間がかかるんですね…一応どれくらいかかるんですか?)
「………。1000年です。」
(やっぱりかなり時間かかるな…寿命が足りないわ。)
「で、でも悠さんと海里さんががんばれば力が取り戻すかもしれないのです!」
(ほう、そこを詳しく!)
話を簡単にまとめると、今回の神々の戦いで封印された邪神を倒せば
封印をしていた力が回復するらしい。
「なのであの2人は勇者召喚させていただきました!」
(まぁ大丈夫そうですね。あの2人にまかせましょう)
「そ、それで蓮侍さん!これからあっちに行ってもらうことになるんですが、
蓮侍さんには私の加護とスキルを授けようと思います。」
(ま・じ・か!?どこぞのネット小説の展開キタコレ!)
「そちらのほうも詳しいのですね。」
(大好物です!)
「では、コレがスキル一覧表です。あとこのサイコロを最初に振ってください。
コレで授けるスキルの数を決めますので」
(わかりました!)コロコロ…
1d6=4!!
「はい!では4つですね好きに決めてください!」
(よし!やってやりますよ女神様!!)
俺は気合が入った!
「あ、あと私のことはシャロルでいいですよ?///」
あ、べつの気合も入りました…
(あ、はい。。。)
女神召喚呪文はないのだろうか…
シャロル様は俺の横に座り、選びきるまで待っていてくれるようだ。
俺はスキル一覧表とにらめっこを始めた…
ここまで読んでいただきありがとうございます。
次回更新は来週の月曜です!
お楽しみに!!