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旅に出た王さまカエルと雨蛙

作者: 月華  雫

この童話を読んでくださり ありがとうございます。

まだまだ寒いひが続きますが、私も虫や動物のように 冬眠がしたいです。

いやいや、冬眠したら 温かいココアが飲めなくなりますね。



深いふかい森の中 その隅っこに 小さなお城がありまた。

お城の横には またまた小さな湖がありました。


小雨がぽつりぽつりと空から落ちてきて、やがて、ざーざー大粒の雨が降り始めました。


ゲロゲロ……ゲロゲロ……ゲロゲロ……

お城の側ではカエルの大合唱が始まりました。

そう、このお城は 蛙の王様の住むお城だったのです。

湖に大きな蓮の葉があり、その葉にドーンと1匹の大きな王様が飛び乗りました。

その途端 蓮の葉に溜まった水の玉がパシャット弾きました。


その回りに 小さな雨蛙の群れができていす。

水面から目だけを出して 体は水の中で一生懸命平泳ぎをしています。

スーイ スーイ


「えっへん!さあ、皆のもの 私達に恵の雨が降り始めたぞ!私の為に 沢山の食事を用意したまえ!」

雨蛙達「はっはい、王様!しばらくお待ちくだされ」

さあ、数百匹の小さな雨蛙達は大急ぎで王様の食事を準備する為に陸にピョンピョン上がり始めました。


雨蛙のダーク「はぁ~あ、こんなに楽しい雨の日に 何で僕が王様の食事を 探しになんか行かないといけないんだ!嫌だなぁ……」


雨蛙のマーチ「しー!聞こえるぞ!王さまは耳がいいんだから、また罰を受けることになるぞ」


ダーク「だってよ~、こんないい日を 台無にしてまで またハエやバッタを探しに行くんだよ…そんな…」


王様「うおっほん!その物 何か私に言いたいことがあるのか?」


王さまはダークの後に立っていたのです。


ダーク「えっ、聞いてくださるんですか?それなら言いますけど こんな沢山の雨が降る日は 体いっぱいに水をあびて優雅に過ごしたいのですが!」


マーチ「よせ、ダーク また閉じ込められるぞ!」


王さま「貴様!無礼者め!こやつをあの笹の籠に連れて行って閉じ込めておけ!」(*`Д´)ノ!!!


ダーク「ヘっ(゜ο°;)ノなんで?なんで?ちゃんと言っただけなのに……」


その時 危険な匂いが 近くで感じる雨蛙達でした。

何だか回りの様子が変です……

あれは?((((;゜Д゜)))


カサカサ シャカシャカ シューシュー


マーチ「うーわ!みんな、逃げろ!」


王様の回りにいた小さな雨蛙達は 一斉に逃げ出しました。


マーチ「ダーク!危ない!王様……」


それはそれは大きな蛇が王様とダークに近ずいていました。

そして大きな口を広げてものすごい早さでパクり!と……


王様「うわ……」

ダーク「ぎゃ~」


それはあっというまの出来事でした。


蛇は2匹をお腹に入れたまま また森の中に消えていきました。


王様「うぐぐぐっ……」

ダーク「ぐわっ!ぐわっ!」

ダーク「王様、大丈夫ですか?」

王様「いったい何が起こったんだ!苦しい…」

ダーク「私達 蛇のお腹の中ですよ」

王様「はぁ?お腹…中…とは 食われた??え~」

ダーク「まあ、王様 そんなに焦らずに、ちょっと待ってて下さいね。上手くいくかはわかりませんがね」

そう言うと ダークは持っていた物を取り出しました。

なんと、カマキリの爪でした。ダークは森に落ちていたカマキリの爪を拾って持っていたのです。


王様「なんだ、そんな物 どうするんだ!」

ダーク「まあ!見てて下さい」

王様「???やはり、お前は変わっているな」

ダーク「えい!えい!」○(゜ο゜)o

ダーク「まだまだ!えい!えい!」

そうすると……

ぐぐぐぐっー!ぐぐぐぐっー!ぐぐっー!

蛇が苦しそうに体をくねくねとさせ始めて

ぐわっぐがっぐがっうぇっ!

ヒューン


王様「うわー」

ダーク「うひゃー」


大きく開けた蛇の口からポーンと王様とダークは飛び出しました。


王様「いててっ!」

ダーク「早く!王様、私に捕まって!」


ダークは王様をおぶって小さな穴に隠れました。

やがて、蛇は2匹を探していたけど諦めて 森に帰って行きました。


王様「これからどうすりゃいいんだ!こんな森の奥まで来てしまって…もうだめだ」

ダーク「はい!どうぞ、食事でもして 気を取り直して下さいよ」

そう言うと ダークは王様の前に採って来たハエを舌で渡しました。

王様「おおっ!お腹が空いてた所だったぞ!」

そうすると 王様は舌を出し ペロリと呑み込んでしまいました。


ダーク「王様、歌でもうたいましょうか?」

王様「貴様と言うやつは!何処まで呑気なんだ!」

ダーク「ジタバタしても何にもなりませんからね。どうせ一生なんてそんなに長くないですからね」

王様「はっはっは~貴様は変わってるやつだな」


ダーク「静かに!何かいます」

王様「今度はなんだ!もう 蛇はこりごりだ」

ダーク「蛇より厄介な者かもしれませんよ」

王様「なんだと…」


王様は 目の前に出てきた物にびっくりして固まってしまいました。

ダークはというと なにやらモゾモゾガサガサしています。

そして固まった王様の頭の上に乗っかりました。

なんと、ダークは体の色や形を変えていたのです。

色、形ともさっきの蛇そっくりでした。

ダーク「王様、早く色を変えてください!さっきの蛇と同じ物ですよ」

王様「そ、そんな事 出来ない……」

ダーク「私達は目で見たものに変えられるんですよ」

王様「どうやってだ!」

ダーク「ほら、頭の中でさっきの蛇を思い出して!」

王様「ウォー フーン ウォー エーイ!」

ダーク「ほら、見事ですね、王様もBIGな蛇になりましたよ、と言う事は……うわー、僕のと王様とで 頭が2つも着いた蛇だ。すごいぞ!」

真っ暗な闇の中 鋭い目がキラリとひかりました。

体に沢山 針が付いています。そう、蛙の事が大好物の針ネズミでした。

針ネズミ「???蛙の臭いがしたんだけどなぁ?あれ?あれ」

ダーク「シューシュー ベロベロ」

針ネズミ「うわーへ、へ、蛇だー!逃げろー!」

ダーク「ほーら、王様 うまくいったでしょ」

王様「うぉふぉん!……まあ…だな」


王様「わしらはこのまま 城には帰れないのか……」

ダーク「王様、また新しいお城を造りましょう! 」

王様「……」


王様が首をうな垂れているとき上から…

バサバサーバサバサー

王様「ひぇー、鳥だ!鷲だ!わしらを狙っているぞー」

ダーク「王様!面白い!ダジャレいいですね~」

王様「何呑気なことを言ってるんだ、早く何とかしろ!」


あれ、あれ ダークはどこに…

王様から少し離れた所にダークは居て 長い舌を出しては 虫をペロリ その虫を細い枝に指してはまたペロリ。

何回も繰り返して細い枝はまるで大木の様な 太い虫の固まりの枝になりました。

ダーク「わしさーん!こっちに僕より美味しい物あるよ」

王様「な、何呼んでるんだ 食われちまうぞ」


バサバサバサッ!

一羽の鷲は 大きな羽を広げて飛んで来ました。

ダーク「鷲さん、この虫 全部食べていいから僕達をあっちの湖の所まで運んでよ」

鷲「とりあえず食わせてくれ!腹減ってんだ」

王様「ひえー、くわれるー」ヽ(;゜;Д;゜;; )ギャァァァ

鷲はダークが採った虫を全部食べてしまいました。

王様は腰を抜かしてポカンと口を開け その様子をじっと見ていました。

ダークは王様に向かって叫びました。

ダーク「王様、早く乗って下さいよ!また 鷲がお腹を空かせてしまいますよ。今度は食べられてしまいますよ!」

王様は目をくりくりさせて ダークの言うままに従いました。


バッサバッサ

鷲の大きな羽は広がり 空高く舞い上がりました。

ダーク「うわーい!うわーい!すっごいね王様」

王様はあまりにも怖くて気絶していました。


こうして王様とダークの旅は終りました。


マーチ「それにしても よくあんな恐ろしい蛇の中からでて来たなんて、しかも森の深い所までいって 鷲に乗って帰って来るなんて… ダーク!やるじゃないか」

ダーク「えっへん!」(*´・д・)

そんな会話をしていると 王様がやって来ました。

王様「ダーク!君にこの栄冠を捧げようー!」

そう言って綺麗な蓮の華をダークの頭の上に乗せてくれました。


☆★おしまい☆★





私の童話を読んでくださり ありがとうございました。

コタツの中で温かいココアもいいけど、コートにマフラー手袋を身につけて 冬の空気を吸ったら とっても気分が良かったです。

昨夜のお月様は最高に綺麗でした。

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― 新着の感想 ―
[一言] ほのぼのしていて良いですね。自信を失ったときに彼方の作品を読むと、なんだか元気が出ます。 王様も結局は優しいし、少しだけ優しい世界、と言った感じが素敵です。
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