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近くて遠い

今日は、何でこんなに混んでるんだ?

って、首を傾げていた俺。

そっか。

世間一般では、GWの初日か……。

まぁ、今の俺には関係ないか……。

もし休みなら、戸惑いもなく亜耶を誘って、遊園地か旅行だな。

亜耶の喜ぶ顔が見たいしな。


何て思いを馳せていたら、前から亜耶に似た子が歩いてくるではないか。

嫌、亜耶じゃないだろう。

亜耶に会えてないから、そんな錯覚を起こしてるんだろう。相当重症だな。

俺は、目頭を指で摘まんで解す。

……が、近付いてくる彼女は、見間違いではなかった。

亜耶が、アイツと手を繋いで楽しそうに近付いてくる。

本物……。

ヤバイ。

顔が、締まり無くなる。

こんなところで、会えるなんて、嬉しいだろう。

声、掛けたいが、雰囲気的に無理だろう。

俺は、口許を手で隠し通り過ぎていく亜耶を見つめた。

彼女は、俺に気付くことなく駅方面に向かっていった。


デートか……。

今日の亜耶、何時もと違う雰囲気だった。

あどけない笑顔は、そのままなのに……。

服装のせいか…。

嫌、違う。

ほんのりと化粧を施してたからか。

奴は、気付いてるんだろうか。

気付いてほしくないが……。

たかだか、二ヶ月間会って無かったとはいえ、そこまで変わるものなのか?

亜耶の中で、何かが起きてるのは明白だろう。

俺が、解決してやれたらいいんだが……。


そんなに急いで大人にならないでくれ。

アイツに為に綺麗になっていく君を見てると胸が痛む。


亜耶は、どう思ってるの?

アイツのこと本当に好きなの?




俺は、亜耶の口からちゃんと聞きたい。

君が、どんな決断をしてもちゃんと受け止めるから。

だから、話をしたい。


それには、まず御大の許可を……認めてもらわねば…。



君の為にも俺は…頑張る。

今は、それだけが支えになってるから……。




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