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式の後の教室

今回は、短めです


卒業式が終わり、教室で担任から卒業証書を受け取り解散となった。


だが、誰一人として教室から出ていく者がいない。他のクラスは、当に校舎を出ていってるというのに……。


「なぁ、悠磨。このまま別れるのもなんだからさぁ、一旦帰ってどっかで集まらないか?」

順一が、提案してきた。

「いいけど…。参加できる奴だけでってことでな。明日、受験控えてる奴等もいるから」

オレは、そう答えた。

「悠磨。仕切れよ」

義之が言う。

仕方が無い。

オレは、席を立ち前に移動した。

全員が、オレに注目する。

「この後、一旦解散してから打ち上げ(?)みたいなことをしようと思う。来れる奴は、駅前に十三時に集合。時間厳守な」

オレは、さっさと言葉にして自分の席に戻ると皆が納得して教室を出ていく。

どんだけ仲が良いんだよ。

そう思いながら、自分の鞄を手にした。


「亜耶は来るの?」

水口が亜耶に聞いてるのが聞こえてくる。

「……」

亜耶の返事がない。

なんか、何時もの覇気がない。

どうしたんだ?

「亜耶?」

オレが、声をかけたら。

「…ん。ゴメン、聞いてなかった」

って、上の空。

「亜耶は、来れるのかって聞いてたんだが…」

オレは、再度聞いてみた。

「ゴメン。行けない。用事があるから……」

亜耶はそう言って、教室を出ていった。

寂しそうな笑みを浮かべて。


何を隠してるんだ?

オレには言えないことなんだろうか?


「まぁ、仕切るのは悠磨一人じゃ無理だろうから、俺たちも手伝ってやるよ」

何時ものメンバーが、オレの肩を軽く叩く。

「あぁ、ありがとう」

オレは、笑みを浮かべてそう答えるしかなかった。


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