表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/132

遥の決意

土曜日なのに今日も仕事。

今の俺には、休みなんて要らなかった。

兎に角、鞠山家の御大に認められるように頑張るしかない。

実家の危機を乗りきることとあのお嬢を黙らせるためにも、今が頑張り時。

亜耶不足を補うのは、雅斗から時々送られてくる亜耶の写メ。

亜耶、俺頑張るから、他の奴を好きにならないでくれ。

そう願っていた。


外回りを終えて、会社に戻ろうと足を向けたときだった。

亜耶に会いたいってずっと思ってたからなのか、目の前に亜耶の姿が…。

一瞬、幻かと思った。

でも、見間違うはずない。

髪、伸びたな。

少し大人っぽくなった?

俺は、亜耶の事をずっと見ていた。

声をかけたかった。

…が。

直ぐにアイツが、亜耶の横に並んだ。

亜耶が幸せそうな顔をする。

あ、あ。

亜耶は、アイツを選んだんだ。

俺じゃないんだ。

嬉しそうな顔しちゃって…。

亜耶を幸せにするのは、俺だって思ってたのに……。

手も自然に繋いでる。

そんな姿を見たら、諦めるしかないか……。

亜耶の為だったら俺は、諦められる。

………。

亜耶が、幸せになれるのなら、潔く身を引くことが一番なんだろう……。


けど、俺は、そんなに大人じゃない。

八年も亜耶の事を想ってきたんだ。

あんな奴に亜耶を任せたくない。


何がなんでも、実家の経営を立て直し、もう一度御大に認めさせて、告白…いや、プロポーズする!!

そう決意をすると、俺は俄然と遣る気が出た。



亜耶、待ってろよ!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ