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胸の痛み

しかし、悠磨くんがお兄ちゃんに何の用だろう?


家に向かいながら、私は考えていた。

悠磨くんが、お兄ちゃんの事知ってるとは、思えないし……。


何気に歩いてた私。

ふと、車道を挟んで反対側に見慣れた姿を見つけ

「はるか…さん」

って、声をかけようとして、途中で止めた。

だって、遥さんの横に綺麗な女の人が腕を絡めて楽しそうに歩いていたから……。


チクリ……。

何?

胸が痛い。


今の遥さん。

私の知らない顔で、彼女と歩いてる。


そう思いながら、家へと歩き出す。

涙が、溢れてくる。

何?

何で、涙が…。

胸が苦しい……。

苦しい…よ。


遥…さん。


私、どうしちゃったんだろう?


私が好きなのは、悠磨くんだったはずでしょ…。

じゃあ、この涙は?


あぁ。

そうか……。

私、遥さんに惹かれ始めてたんだ。

だから、涙が溢れてくるんだ。


あんな綺麗な人が居るんだから、私は、用済みだよね。


婚約者なんて、名ばかりで仮だったんだね。

丁度いい、虫除けになったのかな?

アハハ……。

私って、単なるピエロだったんだ。


忘れよう。

この想いは、封印して悠磨くんを好きなろう。

彼となら、きっと上手くいく。


そう、受験が終わったら、悠磨くんに告白しよう。

そして、遥さんの事、きれいに忘れよう。


今は、一杯泣いてもいいよね。


そして、明日から何時もの亜耶に戻ろう。

元気一杯の亜耶に……。


だから、今日だけは…泣かせて……。

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