戸惑い
ごめんなさい。m(__)m
割り込み投稿となってしまいました。
更新したのは、24話の方です。
時系列的もその方が、作者自信がいいと思い入れ換えさせていただきました。
本当にすみません。
「おはようございまーす」
私は、スッキリした頭で、リビングに声をかけた。
「おはよっ」
リビングのソファーに遥さんの姿。
へっ・・・。
あれ?
何で、遥さんが居るんだろう?
頭の中で?が飛び交ってる。
「どうしたの?亜耶」
背後で、お母さんの声。
「何で、何で遥さんがいるの?」
私の疑問を呆れ顔のお母さんが。
「何言ってるの。遥さん、二日続けてあなたを背負って帰ってきてくれたのよ。それをそんな言い方して・・・」
咎められてしまった。
そういや、そっか・・・。
昨日も遥さんに送ってもらったんだ。
「遥さん。ありがとうございます」
私は、頭をペコッと下げた。
「いいよ。亜耶は、俺のフィアンセだから、これぐらいは、な」
遥さんが、ニコニコの顔で言う。
エッ・・・。
アッ・・・。
そうでした・・・ね。
って、いつものように突っ込めない。
私、どうしちゃったの?
「亜耶。そんなところに突っ立てないで、ご飯食べるでしょ?」
お母さんの声が、今は天の助けみたいだ。
「あっ、うん。食べる」
何、動揺してるんだろ、私。
「遥さんも一緒に食べてくださいね」
お母さんが、ご機嫌で遥さんに声をかける。
「お言葉に甘えさせていただきます」
そう言って、ソファーから立ち上がる、遥さん。
「ほら。亜耶、行くぞ」
って、頭をポンポン軽く叩かれた。
私は、自分の手を頭に置いた。
あれ?
いつもと違う。
どう、対応したらいいのか、わからないよ。
このときから、遥さんに対して、どう対処していいのかわからなくなってた。
食卓について、朝食を頂く。
「そういや、亜耶。昨日、わからないところがあるって言ってたよな」
突然、遥さんが口を開いた。
「うん・・・」
「今日は、勉強を見てやるよ」
って・・・。
へっ・・・。
どうしたんだろう?
いつもなら、私に抱きついて、おちゃらけるのに・・・。
「亜耶?俺の顔に何か付いてる」
遥さんに言われるまで、食い入るように見つめていた、私。
私は、慌てて首を横に振る。
壊れた、首振り人形のように・・・。
「亜耶。そんなに見つめられると、食べにくいんだけど・・・」
遥さんが、苦笑しながら言う。
「ごめんなさい」
とっさに出た。
「朝飯食ったら、早速見てやるよ」
遥さんが、にこやかに言った。
朝食を食べ終えて、私の部屋に行く。
「で、どれがわからないんだ?」
遥さんが聞いてきた。
「この問題なんだけど・・・」
私は、数学の教科書を取り出して、遥さんに見せる。
「懐かしいなぁ・・・。これは、前のページに乗ってる公式を使って解けばできるよ」
遥さんが、坦々と答える。
なるほど。
私は、遥さんに言われた通り解いてみた。
すると、難しいと思ってた問題が、するりと解けた。
「解けた・・・」
「よかったな。後は?」
私は、次から次へと遥さんに質問していく。
その度に、丁寧に説明してくれる遥さん。
「亜耶。高校、どこに行くんだ?」
と、思い出したかのように聞いてきた。
「うん。一様推薦もらってて、公立の青陵学園を受けるつもりだよ」
私は、問題集の問題をやりながら答える。
「そっか・・・。あそこは、いいよ。進学するにも何するにも、最適な場所だ」
遥さんが、懐かしそうな声で言う。
まぁ、お兄ちゃんと遥さんの母校だもんね。
「推薦が決まってるなら、面接の受け答えができるようにしといた方がいい」
遥さんのアドバイス。
「例えば?」
「うーん、そうだなぁ。受験した動機とか、趣味とか、興味のある教科だとか・・・。自分なりの答えを用意しておく方が有利だ」
なるほど。
「まぁ、亜耶なら、大丈夫だとは思うけどな」
遥さんが、頭を撫でてきた。
どうしたんだろう?
ピッピッピ・・・。
なんの音?
「ごめん、亜耶。タイムリミットだ」
遥さんが言う。
何の?
「この後、仕事なんだ。行く前に充電させてもらってもいいか?」
珍しい。
遥さんが断ってくるなんて・・・。
「う・・・うん」
って、何で戸惑ってるんだ私・・・。
「ありがとう」
遥さんが、遠慮がちに後ろから抱きついてきた。
今日の遥さん、何時もと違いすぎて、どうしたらいいかわからない。
今日は、大人しく抱かれてあげよう。
「じゃあ、受験、頑張りなよ」
って、遥さんは、そのまま部屋を出ていった。
遥さん・・・。
私は、その後ろ姿を見送った。