朗報
今回は、短いです
オレは、亜耶に“一緒に帰ろう“とは言えなかった。
・・・って言うか、亜耶の方が、慌ててたみたいだ。
それに、あのチョーカー、亜耶にメチャ似合ってた。
あれって、高橋からだよな・・・。
向こうは、社会人だもんなぁ・・・。
あれぐらい、何ともないんだろうなぁ・・・。
ハァーー。
亜耶・・・・・・。
オレ、どんだけ、頑張ればいいんだ?
兄貴から聞いた話だと、オレには勝ち目がない気がする。
それでも、亜耶を諦めることなんてできないんだよ。
好きすぎて、どうにかなりそうだよ。亜耶・・・。
どうしたらいいんだ。
「悠兄ちゃん。さっきから溜め息ばっかり。幸せが逃げちゃうよ」
いつの間にか、オレの部屋で寛いでる、妹。
「その溜め息って、亜耶先輩の事?」
千春が、的を得て聞いてくる。
「亜耶先輩。悠兄ちゃんの事、好きだと思うよ」
突然、言い出す千春。
「何で、そんな事わかるんだ?」
オレは、いぶかしんで聞いてみた。
「だって。直接聞いたんだもん」
って、ニコニコしてる。
勝手にそんな事するなよな。
「どうやって、聞いたんだ?」
つい突っ込んで聞いてしまった。
「気になる?」
小悪魔的な笑顔だ。
何考えてるんだ?
「そりゃあ、気になるだろ」
千春に詰め寄る。
「“うちの悠兄ちゃんの事、どう思いますか?“」
そんな直球で、聞くなよ。
「でね、亜耶先輩“気になる男の子だよ“って、答えてくれたよ」
千春が、ニヤニヤしながら言う。
気になる男の子?
「本当にそう言ったのか?」
オレは、確認した。
「うん。それも、少し頬を染めながら言ったんだよ」
頬を染めて・・・。
思わず想像してしまった。
可愛い・・・。
「だから、そんなに落ち込む事無いと思うよ、悠兄ちゃん」
千春が、オレの背中を叩く。
「・・・って。少しは加減しろよ。バカ力」
悪態をついてみたが、顔はにやける。
「じゃあ、頑張ってね。悠兄ちゃん」
千春が、部屋を出ていく。
そうだ。
受験が終わって、合格したら、もう一度告白しよ。
そして、デートに誘おう。
目標が決まった。
今は、受験を頑張らねば。
オレは、机に向かって、猛勉強した。
いつの間にか、10000人のアクセスが、あって驚いています。
読んで頂いた方、ありがとうございます。m(__)m
これからも、これを励みに頑張りますので、よろしくお付き合いください。