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クリスマス

クリスマス当日。

皆で話し合った結果、プレゼント交換だけはしようって事になり、塾が始まる前に買いに行くことにした。


ショッピングモール内を行ったり来たり。

どうしようかなぁ・・・。

誰に当たっても大丈夫な物っていうとなんだろう?

お小遣いの中で買おうと思うと、限られてくる。

うーん。

悩みに悩んで、シンプルなストラップにした。

塾の時間には、まだ早く、少し店内を見て回る。

そこに、遥さんに似合いそうなマフラーがあった。

どうしようかなぁ。

お世話(?)になってるし・・・。

えーい、悩んでるなら、買っちゃえ。

って、勢いに任せて買っちゃったけど、これ渡せるんだろうか?

まぁ、直接渡せなかったら、お兄ちゃんに頼んで渡してもらえばいいか・・・。

後は、お兄ちゃんには、ペアーのマグカップ。

悠磨くんには・・・、手袋かな。

思ったよりも余分なものを買っちゃったかな?

私は、腕時計を見て駆け出した。




「今日の授業は、ここまでだ。クリスマスだからと浮かれてるんじゃないぞ」

塾講師が言う。

「はい」

何て、恭しく返事をする。

講師が出て行くと。

「さぁて、帰りながら、買い出しするか・・・」

皆が集まって、移動する。




コンビニで、ドリンクとお菓子などを購入する。

「ねぇ、亜耶。さっきから気になってたんだけど、その紙袋多くない?」

留美が聞いてきた。

「エッ、あぁ。お兄ちゃんにね」

お兄ちゃんだけじゃないけど・・・。

「そうなの?」

不信がる姫衣ちゃんと留美。

「うん。お兄ちゃん、春には結婚しちゃうから、お祝いみたいなものかな・・・」

私は、誤魔化すように言う。

嘘は付いて無いから、大丈夫だよね。って、何で誤魔化す必要があるんだろう。

「へー。仲がいいんだね」

納得してくれたかな。

「亜耶。何してるんだ?」

突然声がかけられた。

振り返ると遥さんが、驚いた顔をして私を見ていた。

「何って、これから、皆とパーティー・・・」

ごく自然に言葉が出てきた。

これって、癖なんだよなぁ。遥さんには嘘が付けないんだ。直ぐに見破られるから・・・。

「パーティー?」

遥さんが、眉間に皺を寄せて詰め寄ってきた。

これ、もしかしてヤバイかも。このまま、帰れって言われそう。

せっかく内緒にしてたのに自分から墓穴掘るなんて・・・。

「大丈夫。終わったら直ぐに帰るから・・・」

私はそう言って、皆の所に戻る。

遥さんに言い逃げしちゃった。今、絶対に怒ってるよね。

どうしよう。

「亜耶。さっきの人って、この間の人?」

姫依ちゃんが聞いてきた。

「う、うん。そうだよ」

動揺して、中途半端な返事しか出来ない。

「ヘェー。凄い心配性だね」

留美ちゃんが、怪しげに後ろを見てる。

うん、後ろからの視線が痛い。

まだ、遥さんがこっちを見てるんだろう。

「そ、そう、かなぁ・・・」

エヘヘヘ・・・。

もう、笑って誤魔化すしか無いよ。


だって、あの人にとっては、大切な婚約者な訳ですからね。

読んでいただき、ありがとうございます。

三人が、交代で主役って読みづらいでしょうか?

もしよければ、意見を聞かせてください。

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