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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

天国に行けるチャンスなんて始めから無かった

掲載日:2024/09/05

「罪人共をあそこに集めろ。そして、天国に行けるチャンスを与えてやれ。内容は罪人共に殺し合いをさせろ。そして、自分の私欲に屈しず、1人も傷つけなかった者だけ天国に行かせてやろう。罪人共には『殺し合いをしろ』とでも言っておけ」

「「「はい〜!閻魔様〜!」」」

 真ん中に『王』と書かれた王冠を被り、玉座に座って鬼共に指図する閻魔様。今日は閻魔様の気まぐれで天国に行けるチャンスを設けた。 

   ◇◆◇◆◇◆

「集まったか罪人共ー!!」

 だだっ広い砂漠みたいな何も無い所に集めた亡者達に赤鬼は問いかける。

「うるせぇ!!さっさと、始めろーー!」

「私が、天国に行くの!!」

「いいや、俺が行くんだ!!すっこんでろ!!ババア!!」

「何ですって!!?」

 あちこちで怒声と金切り声があがる。

「黙れ!!閻魔様が折角準備して下さった、機会を棒に振りたいかー!!?」

 青鬼がそう声を荒げれば、亡者達は徐々に静まっていく。

「ルールは簡単だ!!この中の道具を1つ選んでお前等がお前等の仲間を拷問する。上手く出来たら、天国に行かせてやる。時間は俺等が止めるまで!!但し、1人だけだ!!分かったな!!?」

 青鬼は風呂敷に包んだ道具を広げる。ハサミ、ペンチ、ホチキス、包丁、ハンマー。それらは全て1つずつしか置いていなかった。

「それじゃあ、初め!!」

 赤鬼の合図で亡者達は一斉に道具に飛び掛かった。

「これは、アタシのモンよ!!」

「良い包丁持ってんじゃねぇか、寄越せ!!」

「く、来るなぁぁぁぁぁ!!」

 道具を持っている奴は持っていない奴に襲われ、これを奪われるものかと応戦する。そのせいであちらこちらに血溜まりや死体の山ができ、血飛沫が飛びかう。

まさに、阿鼻叫喚だ。 しかし、これでは一方的な拷問より乱闘が正しい。

 そんな中、指先がすっぽり隠れるブカブカで、袖口に金色が添えられた黒い着物を着た黒髪でおかっぱの男か女か分からない、糸目で16歳くらいの子供は集められた時と同じ場所に突っ立っている。

「おい、ガキ」

「………」

「俺は生きてる時はスリをして生きていてな。丁度、ここにペンチがあるんだが…。お前を俺が拷問して上手いこと出来れば俺は天国に行ける。手伝ってくれるよな?」

 痩せ細った、歯がボロボロのおじさんはペンチを手におかっぱの子供に近づく。

「手伝いはしない。他の奴を当たったらどうだ?」

 おかっぱの子供は、女にしては低く、男にしては高い不思議な声をしていた。

「テメェ!!ニコニコしてんじゃねぇぞ!気持ち悪ぃ!!さっさと、手伝えつってんだ!!ほら、腕を貸せ!!指の爪という爪を全て剥いでやる!!!」

「はぁ」

 『五月蝿いな』と言わんばかりにため息をつく。

「何なんだよ、その態度!!子供のくせに!!大人の俺に口答えをするのか!?」

「………」

 おかっぱの子供はそのまま去ろうと踵を返していた。

「お、おい!!無視すんな!!」

 これだけ騒いでいたので、周りの亡者達は決着が着き、全員が武器を持っていた。そして騒ぎの中心の人物(おじさんと子供)に襲いかかる。

「来るな!!こっちはペンチを…」

「アタシ等の方が人数が有利なんだよ!!残念だったねぇ!!」

 武器を持った4人の大人達がおじさんを囲む。

「ひっ…!た、頼む…。止めてくれ…!」

「俺達だってこんな事はやりたくねぇ…。だが、天国に行くためだ!!許せ!!」

 包丁を持っている男性がおじさんを刺す。

「ぎゃああああ!!!!い、痛いぃぃぃぃ!!!」

「へっ、へへへ、こ、これで俺も天国に…!」

 男性は自身が持っている血塗られた包丁を舐めるように見つめる。

「痛いぃぃぃぃ!!!」

「あ゙あ゙〜!五月蝿い!!」

 おかっぱの子供が怒鳴る。

「そ、そうだった…。まだ残ってたんだった…。お前も殺しt」

 おかっぱの子供は手刀で包丁を持っている男性の首を切り落とした。そこで、顕になる手先は荒れもせず綺麗だが、爪は異様に長かった。

「ぎゃああああ!!」

「いやぁぁぁぁ!!!」

「ひぃぃぃぃ!!」

 仲間の女性と男性は各々悲鳴をあげ、逃げる為に走ろうとしていたが、あまりの恐怖に体が強張り、地面を這っていた。

それらにも躊躇いもなく手刀で裁きを下す。その、裁きが下る直前に3人の大人が見たのは酷薄に微笑む、紅い瞳だった。

残ったのは、死にかけのおじさんと、爪が紅く輝いているおかっぱの子供だけだった。

「お、俺を助けてくれたのか…?あ、ありがとu」

_ズシャッッッ


   ◇◆◇◆◇◆

「楽しかったですか?閻魔様」

 赤鬼は王冠が乗っている、赤いクッションを手渡す。

「まぁまぁだ」

 王冠を受け取り被る『閻魔様』と呼ばれたおかっぱの子供。

「だが、罪人は愚かだということを改めて思い知った」

「左様ですか。ですが、これからは、事前に言って頂けると助かります。血を被った貴方様がいらしゃって、本当に驚きましたからね、我々は」

「善処する」

「はい。そうしてください」

 おかっぱの子供は背伸びをする。

「さぁて、仕事をするか」

 今日も地獄は亡者達の悲鳴が聞こえる。

ホラーなのかこれ?

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それと、差し出がましいですが感想を書いていただけると嬉しいです…!

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