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表題&序文

挿絵(By みてみん)

「奇妙に捻れた角をした羊たちの群れ」藤原サイコ


耳鳴りがしていた。電磁コイルの上げる悲鳴か。

僕は眠れない。


まるで砂嵐のように、ノイズが僕を苛む。

赤い砂漠を今日も行くのだな。


遠く波の音が聞こえる。弦は震えていた。

僕は寝返りを打つ。


三つ目の曲が流れていた。

なんだ眠れているじゃないか。

きっと眠れないという夢を見ていたのだな。


耳鳴りがうるさい。

電磁コイルの上げる悲鳴か。波の音か。

音楽は止んでいた。


夢が始まる。

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