表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

狐の嫁入り

お久しぶりでございます。

◯天候:雨


 どしゃ降りの玄関先に、小娘が雨の隙間を凝視しながらダンベルカールをするぅ! スポブラにパンティ、腹筋を見せつける準備は万全だけど、観客がいない豪雨の会場なのです。


ママ「にわか雨、今日は狐の嫁入りね。絶対外出しちゃダメよ。九尾がハラワタに食らいつくから」

小娘「なにその珍獣」

ママ「ほんとに外出しちゃダメよ、いいね、絶対だからね。がうがう〜」

小娘「うん、わかったよ」



 母がドアを閉めると小娘はダッシュで森へ突っ込みます。



小娘「狐をナデナデしてやるぞー!」





ザザザザザザザザザザザザザザザザ

ザザザザザザザザザザザザザザザザ

ザザザザザザザザザザザザザザザザ

ザザザザザザザザザザザザザザザザ

ザザザザザザザザザザザザザザザザ

ザザザザザザザザザザザザザザザザ

ザザザザザザザザザザザザザザザザ

ザザザザザザザザザザザザザザザザ

ザザザザザザザザザザザザザザザザ




小娘「狐ちゃーん、どこでちゅかー、ぶへ」


 視界は白、耳は雨音、花は雨の日の空気、肉肌は冷却が染み込んでいます。

「第六感、第六感、第六感」と頭で唱えながら、木々を高速移動で縫いました。



   ジャーン♪



 狐だッ! やったー。


 狐耳の金髪ロリマッチョ!

 力こぶ、ちんまり、かわいい!

 小娘、目をハートにして、


小娘「君、かわいいね❤︎」

狐ロリ「変態なのじゃッ!」


 逃げられた。それはもう全速力で。


小娘「くそう……」


 泥水を踏んでみて、人差し指に唾をつけて雨にさらして、


小娘「んー、左!」


 ダッシュ!



▼▼▼▼▼▼▼▼



◯9分後



 視界の白が濃くなります。どんどん霧が白くなり、狐の体臭も濃くなります。



 ジャーン♪



 大名行列だッ!



 狐耳の絶世の美女の大名行列です!?

 妖艶なマッチョ、妖艶なマッチョ! そうマッチョ。

 ざっと9000人、アイドルみたいに練り歩き、一斉に腹筋を強調し、また歩く。


 無言、静寂、マッスルポーズ!

 ただただ無音、マッスルポーズ!


 大名行列フロントダブルバイセップス!(腕をムキムキにする)

 2秒歩いてまた戻る。


 大名行列サイドチェスト!(腹の側面を見せつける)

 2秒歩いてまた戻る。


 大名行列バックリラックス!(背中をムキムキにする)

 2秒歩いてまた戻る。


 不気味なステップ、でもこれ絶対きついやつ。

 小娘は恍惚。甘いためいき。


 大名行列フロントラットスプレッド!(腕で逆三角形を作る)

 あやしく歩き


 大名行列バックダブルバイセップス!(力こぶ作って回れ右)

 ねっとり歩き


 大名行列モストマスキュラー!(適当)

 艶かしく歩く。



 小娘は興奮で顔真っ赤。霧がピンクになってきた。



 ねり歩き、急角度、マッスルポーズ。

 ねり歩き、急角度、マッスルポーズ。



 狐の尻尾もムキムキムキムキムキムキ!

 左右にふれるよムキムキムキ!


 小娘ウズウズウズウズウズウズウズウズ〜〜〜


小娘「ビャアア! ナイスバルク、わんだほー、いえーい(≧∇≦)」


 拍手! ばちんばちん!


 すると大名行列、一斉にこっち見たッ!


 ザッ!



  <⚫︎><⚫︎>狐の眼光



  <⚫︎><⚫︎>

  <⚫︎><⚫︎>

  <⚫︎><⚫︎>

  <⚫︎><⚫︎>


  <⚫︎><⚫︎>

  <⚫︎><⚫︎>

  <⚫︎><⚫︎>

  <⚫︎><⚫︎>

  <⚫︎><⚫︎>


  <⚫︎><⚫︎>

  <⚫︎><⚫︎>

  <⚫︎><⚫︎>

  <⚫︎><⚫︎>

  <⚫︎><⚫︎>


  <⚫︎><⚫︎>

  <⚫︎><⚫︎>

  <⚫︎><⚫︎>

  <⚫︎><⚫︎>

  <⚫︎><⚫︎>


  <⚫︎><⚫︎>

  <⚫︎><⚫︎>

  <⚫︎><⚫︎>

  <⚫︎><⚫︎>

  <⚫︎><⚫︎>



 雨音が鋭く落ちた。ザンッ!

 行列が平伏し、ザンッ!

 絶世の美女が一人、ゆったりと、睨みを効かせて迫り来る。



九尾「貴様が変質者だな!」

小娘「はいそうです、結婚しましょう!」

九尾「ばかやろう」


 九尾はいちばんデカい美女。

 身長240センチ、世紀末覇者クラス! バストは190だぞ!


 めっちゃ見下ろしてくる。ゴゴゴゴゴゴゴゴ


九尾「娘がおびえておる」

小娘「いやアレはその……えーと」

ロリ狐「セクハラじゃ、そやつ、視線がいやらしいのじゃ!」

九尾「ほら」

小娘「ぐぬぬ」


 と、目が泳ぐ。大名行列から


狐美女「えー、ロリさまをいやらしい目つきで〜」

狐美女「うわっ最悪」

狐美女「無理無理、セクハラ〜」

狐美女「生理的にむりー」

狐美女「いやーん」

狐美女「ぶーぶー」


 ぐぬぬ。完全にアウェーな流れ。


小娘「いやだって可愛くてナデナデして抱き枕にして耳をハムハムして……」

九尾「ギルティじゃ、ハラワタを食いプロテインの足しにしてくれるわ! 死ねい」


狐美女「死ねい」

狐美女「死ねい」

狐美女「変態には死あるのみね」


九尾「シャァァァァ!」


 九尾ムキムキ ムキムキ ムキムキ



 ガオーーーーーーーー!!!



 ⚡️ ⚡️ ⚡️



 九尾の牙、ギザギザの牙、雷鳴一閃、腹筋の割れ目へガブリ!


小娘「ぎゃー!」

九尾「ハラワタァァァァァ!」


 腹筋ガブリ、がじがじ、がじがじ、食いちぎり……あれ?


九尾「わふ?」

小娘「いやーん、腹筋にファーストキスおいしいれす」クネクネ

九尾「むにゅにゅ!」


 腹筋、無傷ッ! 小娘のほうが強かった!

 牙から青い炎とか出てるけど、腹筋がテカテカするだけ。

 スキありッ!

 小娘、九尾ちゃんをガッチリホールド! 終わりです。


小娘「しっぽサワサワ❤︎」

九尾「きゃん♪」

小娘「お耳ふわふわ❤︎」

九尾「わふーん」

小娘「大胸筋カッチカチ❤︎」

九尾「それは素直にうれしいのじゃ」


 〜❤️ 〜❤️  〜❤️

 ピンクのハートが回っているぞ

   〜❤️ 〜❤️ 〜❤️


ロリ狐「母上、母上、しっかりー

 ……そうじゃ、皆のもの、突撃じゃあ!」

大名行列「「「「「オー!」」」」


 と、行列マッチョは雪崩と化して小娘から九尾を引き剥がさんと、上腕二頭筋を奮い立たせます。

 左右から爪で切り裂いてみるけれど、まあ当然、爪が折れます。



小娘「くらえ、しっぽモフモフアタック!」



 と、筋肉モリモリ尻尾をより強靭な筋肉で握り潰しモフモフ


狐美女「いでー」

狐美女「あたー」

狐美女「ぎえー」

ロリ狐「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛なのじゃ」


 小娘は1秒で9000人をモフったので、9000同時断末魔の不協和音が鳴り響くこととなりました。


九尾「はあ、はあ❤︎」

小娘「ふふん、すごいでしょ」

九尾「しゅごい」

小娘「えへへー」


 メロメロ筋肉ダルマ


九尾「我ら狐は強い者に惹かれるのじゃ」

小娘「え、まじで?」

九尾「うむ。今はお主がミスオリンピアに見えるのじゃ」

小娘「やったぁ!^_^」

九尾「してお主、腹筋何回できるのじゃ?」

小娘「うーんとね、G (64)くらい?」

九尾「うむ?」

小娘「私が腹筋するとね」

九尾「うむ」

小娘「ビッグバンを軽く超越するエネルギーが発生するの」

九尾「うむ?」

小娘「でもね、事象ごと宇宙の理を潰して結局なにも起こらないの」

九尾「???」

小娘「えっと、待ってね、人肉の皮を破るから……」


 べりべり、女神が現れた。ギガマッチョ


小娘「私が女神です」

九尾「ファッ!?」


 大地に指をぶっさして、


小娘「地球割り!」


 真っ二つ! パカっ♪



 割れ目からマグマ噴射!



 ボカァァァァン!



九尾「ギャー!」



  大惨事☆



小娘「ほかにも色々できるんだからね!」



 小娘?による宇宙滅殺劇〜



 腹筋の割れ目ですり潰せ!



 ムキムキ ムキムキ! ゴリゴリゴリゴリ



▼▼▼▼▼▼▼▼



◯次の朝



九尾「我が1匹」

九尾「我が2匹」

九尾「我が3匹」

小娘「タイムパラドックスは起こさせないよ」


 全人類を滅ぼして、代わりに九尾だらけになりました。時空を超えたぶっこ抜き。999億の絶世の美女マッチョ。


九尾「まるで意味が分からぬのじゃ」

小娘「意味分からなくていいから、結婚しましょ」

九尾「うーむ……」

小娘「え、どうしたの、強いのを好きになるんじゃなかったの?」

九尾「……強さがぶっ飛びすぎて、かえって不気味なのじゃ」

小娘「ええー。私、九尾ちゃんのためなら何でもするよ。異世界の女神を恐喝して何でも願いを叶えさせてあげるんだから」

九尾「愛が重すぎるのじゃー」

小娘「ぬえーー」

九尾「きえーー」


 ぎゃーぎゃー、ぺちぺち。九尾だらけのパラダイス。

 九尾のお手手、意外とちんまりしてて可愛いマッチョ


ママ「こらアンタ、か弱い狐に何やってるの!」

小娘「げ、ママー」

ママ「狐ちゃんが困ってるでしょ。謝りなさい」

小娘「でもでも」

ママ「でもじゃない。謝りなさい」ゴリゴリ

小娘「ふええ」


 ママの腕、突如としてゴリマッチョと化して、小娘のこめかみへとスクリュードライバー!


 キュゥゥイィィィィン!


 小娘は案外平気な顔だけど、余波で銀河もろとも消し飛んで、九尾は絶滅しましたとさ。ザシュ。


 めでたし めでたし

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] お久しぶりンコなのです! うひー狐! 怖っ! さすが妖怪ヤバいですね。。。 しかしママと小娘の強さには呆気なく敗れましたね。。。 なかなか長いお話で、読み応えがありました!
[良い点] この話の主人公……普段の妾とそう大差が無いように思うのじゃ。 [気になる点] > 小娘「狐をナデナデしてやるぞー!」 普段の妾「狐を柔らかい肉に変えてやるのじゃ♪」withミートハン…
[良い点] >小娘が雨の隙間を凝視しながら  表現に気を使ってるのが分かる気がします。 [気になる点] エロい雰囲気出すなら、スポブラより、へそ出し陸上ユニで汗の匂いとか書いた方がいいかも。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ