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つるのおんがえし

ようやく書けた


 マッチョマッチョあるところに、ロリババア(マッチョ)が筋肉で生計を立てておりました。


 ある吹雪の夜、巨大雪女(ゴリマッチョ)成敗(ワンパン)した帰り、たいそう美しい鶴が血だらけで倒れていました。


ロリババア「しっかりせい!」

鶴「うーん、うーん」


 持ち帰って、薬草をペタペタ貼りつけます。

 全治6か月の重症でしたが、夏のはじめに、鶴は元気になって、空へ飛び去っていきました。



 ある秋のこと、家に白い絶世の美女(マッチョ)がやってきて、


オツル「一目ぼれしました、結婚してください!」

ロリババア「ピャー! おったまげー」


オツル「プロテインです。どうぞ」

ロリババア「ぐびぐび、うんまい!」


 テーレッテレー!



◯町


 二人は手をつないで、街でデートをしています。

 視線をからめ、肩をくっつけ、くすくす笑い、甘ったるいオーラを振り撒きます。そしてオツルはロリババアをだっこして、顔を近づけて、


オツル「うふふ」

ロリババア「は、恥ずかしいのじゃー」


 金髪ロリババアと白髪の美女、絵になるカップルです。街の(マッチョ)たちは、ひそひそ声でウワサします。


町娘「キャー、かわいいー」

町娘「あの子、妖怪バスターの!」

町娘「いつもキリッとしてるのに、ゆるゆる〜」

町娘「ギャップ萌え〜、ウッ、鼻血が……」


 黄色い声が、あちこちから寄せて、とてもくすぐったいのです。


ロリババア「ワシ、美少女とデートできて、幸せ」

オツル「これからずっと一緒だよ」


 町で米俵を買って、二人で2個ずつかついで帰りました。



◯自宅・夕方


 ある黄昏でございます。オツルはいつものように襖にそっと手をかけて、


オツル「絶対に覗いちゃダメよ。絶対だからね」


 ぴしゃっ


ロリババア「気になるのじゃ」


 と、高速スクワットをします。


 びゅっ、びゅっ、びゅっ。奥から音が漏れています。


ロリババア「我慢、がまんの時なのじゃ」


 もちろん聞いても話をはぐらかされてしまいます。




◯1ヶ月後


ロリババア「我慢じゃ」


 プロテインぐびぐび


◯2ヶ月後


ロリババア「我慢じゃ」


 プロテインぐびぐび


◯3ヶ月後


ロリババア「我慢なのじゃ」


 プロテインぐびぐび



 なんだかんだ、筋トレして、妖怪を殴って、肉食って、プロテイン飲んで、オツルと笑って過ごすのです。



◯一週間後


 冬の夜、ロリババアは尿意で目覚めました。

 隣の布団が空っぽです。


 奥の部屋から、びゅっ、びゅっ、びゅっ


ロリババア「まさか浮気じゃあるまいな。

 まさか……うーむ分からぬ。分からんから眠れん」


 びゅっ、びゅっ、びゅっ


ロリババア「もう我慢ならん」


 音もなく忍び寄り、ちっちゃい手を、ふすまにかけて、ガラリ



 巨大化オツル!!



 全裸ッ!!



 空間が歪む!!



ロリババア「ぬおっ!?」

巨大オツル「きゃあ!」



 オツル、自分の乳をしぼります! エロシーン(マッチョ)です!



ロリババア「桶に白い液体(ホエイプロテイン)が!!」


巨大オツル「見ましたね!」


ロリババア「まさか、生命力を削って、

 (プロテイン)を絞っていたのか、ワシのために」




巨大オツル「そうですよ。見られちゃ仕方ありませんね

 妖怪バスターの、あなた、

 私を生かしておけないでしょ。じゃあね」


 残像!


 一瞬にして消えました。


ロリババア「オツルーーーーーー!!!」



 こうしてロリババアは、愛を失いました。



 …



 失ってる場合じゃねえ!


 ロリババア、残像とともに消えました。


 …



 …



◯町


 家屋が倒壊した町並みです。



  ドゴォォォン!!!


町娘「キャー」

町娘「ちょっとオツルさーん?」

町娘「正気に戻って〜」


 町娘がゴミのようです。


巨大オツル「アハハハハ〜」ドシドシドシドシ



 巨大オツルは、町を踏み荒らしています!

 凶悪な笑顔です!

 それより凶悪な大腿四頭筋! メリメリです!



巨大オツル「あはは、あはは、あーっはっはっは」


 羽をバタバタさせて、風圧で牛を巻き上げまず。


巨大オツル「あはは、もういい、もういい

 嫌われるくらいなら、自分から嫌われてやる」


 バタバタ バタバタ


ロリババア「ぬおおおおぉ!!!

 なにやっとんじゃワレぇ〜!!」


 パンチ!


巨大オツル「ぐえー」


 よろめいて、立て直して


 ドシドシ ドシドシ

  ドシドシ ドシドシ

   ドシドシ ドシドシ


 あーあー、町はスクラップ

 町娘がゴミのように逃げ惑います。


 と、巨大オツルの足が止まります。

 足の指を、ロリババアにがっちりホールドされています。


ロリババア「うおおおお!」

巨大オツル「うう、浮いてる?」


 と、天に昇って


巨大オツル「潰れちゃえ」

ロリババア「潰れるかー!」


 パワーのぶつかり合い!

 足の筋肉と、腕の筋肉!


巨大オツル「じゃあ、つまみ上げてやる」


 腹筋を曲げて、かがみ、

 足にくっついたロリババアを、指ではさんで

ロリババア「ぴゃあ!」

 ビィっと、眼前へもってきて、見つめ合い、


巨大オツル「昔ね、おじいさんに嫌われたの

 人外の姿晒して、ドン引きされちゃった


ロリババア「なんてジジイだ」


巨大オツル「それからトラウマできちゃった

 発作で暴れてしまうのよ」


ロリババア「発作…だからワシに隠れて……」


巨大オツル「日に日に妖怪パワーが暴走して

 どんどんデカくなるの。もう止まらないの」


ロリババア「ぬう……」


巨大オツル「あのジジイは、人類とか正義とか

 わけわからん事ぬかして、うおおおおおお!

 っざっけんじゃねえええええええええええ!!」

ロリババア「なにがあったじゃ!?」


 目が血走って、じだんだを踏み踏み


巨大オツル「このままじゃ、私、笑いながら

 人類を潰す悪鬼になっちゃう。お願い、

 私に止めを刺して!」


 と、涙ウルウルで、訴えかけます。


 ここで、ロリババア、悩みます。

 オツルを生かしておけば、暴走して、人類が犠牲になると言うのです。


 いやしかし、ここで殴ると、ジジイの二の舞。


ロリババア「よーし分かった。ワシを妖怪にしておくれ」

巨大オツル「ファッ!?」


ロリババア「一緒に人類を滅ぼしてやる」

巨大オツル「な、なんてこと言ってんの!

 あなた正気なの?」


ロリババア「正気さ。全人類よりアンタ一人を

 選んでやる。どうした、喜べ」


巨大オツル「う、う、うわーん」


 涙が滝になって、町が激流で沈みます。


巨大オツル「嬉しい、私、とっても嬉しいの」


 涙ごしごし。綺麗な笑顔


ロリババア「ほれ、さっさと妖怪パワーを注ぐがいい」


巨大オツル「うん。うん。分かった。えっとね

 妖怪パワーはね、おっぱいミルク(ホエイプロテイン)に宿るんだ」


ロリババア「んんっ?」


巨大オツル「直飲みすると、妖怪になるの

 ほらほら、飲んで」


 ロリババアの口を乱暴に寄せて


ロリババア「んぐ、んぐ、んぐーーーーー」



 ぶくぶくぶくぶく!!!!!


 巨大化!!!!!!!!!



ロリババア「ウラァァァ!」

巨大オツル「やった、同じサイズになれたね」


ロリババア「ああ、やってしまったのじゃ」

巨大オツル「これから毎日、町を踏もうね❤︎」


ロリババア「しかたないのお、手を繋いで踏んでやるのじゃ」

巨大オツル「二人の仲を、見せつけるのね!

 よーし、張り切っちゃうよ!」



 こうして、二人は幸せそうに、町という町を踏み潰して、人類を絶望の淵へ叩き落としましたとさ。


 そして海岸に座り、綺麗な海と夜空を眺めて、見つめ合い、ついばむようなキスをするのでした。


 めでたし、めでたし

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― 新着の感想 ―
[良い点] 健全なごみさんには、珍しいかな? 母乳噴射ミルク!! 最後の人類滅亡といい、アダルトな雰囲気に。いいかも。 [気になる点] 最後の「ウラァァァ!」以降は、「巨大ロリババア」では? [一言]…
[一言] 相変わらず濃いなぁwww まさかの乳搾りwww しかし、私は思っていたのです。 昔話に出てくる動物。。。 あれ、妖怪どもじゃ? と。。。 恐るべし妖怪。 昔は普通に暮らしていた説。
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