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ほらふきのイデア  作者: カナマナマ
第 五章
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5-6 勇者 VS 勇者

ついに来た。

エリーゼだ。


「今も干渉が続いている?」


「いいえ、私を感知してから干渉をやめました。」


「もしもう一度干渉するならその瞬間『アラクネハイブ』を中断する。

それによりエリーゼは確実に俺たちについて気づくだろう。」


「本当にエリゼさんでしょう?」


「これは何の魔法か忘れた?」

「私が勇士パーティーの時に作った、勇士パーティーだけが知っている超広域の超精密探知魔法じゃないか。

この魔法に干渉できるのは同じ『アラクネハイブ』使う方法しかない。」


常に周囲の警戒が必要だったために俺が考案した、現在世界最高の探知魔法だ。

世の中でこの魔法を使えるのは俺と、オフィーリア、ルメナ。

そして勇者パーティーの偵察組であり、強力な魔力を持つハーフエルフのエリーゼだけ。


「ということはエリーゼさんも私たちということがわかるのでしょうか?」


「半分ぐらいは。

エリーゼは『アラクネハイヴ』に干渉できるのは同じ魔法だけだとは知らない。

多分他の部類の強力な探知結界だと思うかもしれない。」


「ちょっと待ってください、また干渉が起きました。

魔法を止めます。」


かすかに感じられた魔力が消える。

そして、もはや同類の魔力は感じられない。


「エリゼもこちらを探知するのはやめたな。

私たちの正体が誰なのか分からない以上は、慎重になるしかない。」


「今すぐ追いかけましょうか。

一応現在位置は正確に把握しました。」


「今追撃したところでエリーゼが逃げたほうが早いだろう。

もう少し引き込む。

待てば必ず来るようになるよ。」


エリーゼが近くにいることが確実になった。

あとは引き込むだけだ。


「これからは俺が感じとるよ。

細かい調整は君とルメナには無理だ。」


「……うまくいくでしょうね?」


「そうなるよう祈ってくれ。」


『アラクネハイヴ』を再び展開する。

さっきよりはるかに狭いが、細かく探知領域を調整する。

一度でも届けば必ず取れるくらいの範囲で。

一度でも届けば必ず気づくほどの密度で。


範囲は商店街。

ついに旧友との再会に向けたカウントダウンが始まった。



夕方になってもまだ様子はない。

おそらく人々は眠った夜をねらっているだろう.

もうすぐだ。

と思いきや、異変に気づいた。


「…来た。」


何かが感知された。

だれも知らずに商店街に矢が飛んできた。

矢からも魔力が感知されている

この矢の用途は音波を収集して、糸を通して音を伝達する捜索用矢。

エリーゼが好んで使う矢だ。


異常がないと判断したのか、ついに探知領域に足を踏み入れた。

だんだんここに向かって近づいてくる。


ルメナたちはまだ食事中だが…

だからといって、その2人を呼びに行ったら、そのうちにどんなことが起こるか分からないし…

一人で解決する。


もう少し…

テレポートはキャスティング速度のため無理だ。

ワープが可能な距離まで…


だんだん近づいてくる距離。

3歩、2歩、

一歩...!


「ワー…」


ワープを使うために魔力を放出した瞬間、もっと巨大な力が俺を向く。

これってまさか…!



ベスティズ・( 無痕の)トレーサー(殲滅者)



弓が俺の首を掠めた。

感知魔法のおかげで気づかなかったら、危ない状況だった。


部屋の石壁をくぐって入った矢

それにもかかわらず破片一つない。

矢とぶつかった瞬間、文字通り消滅したのだ。


破壊力を凝集させた矢。

いくら私だとしても、これを正面から受け取るのは容易ではない。

っていうか、100%阻止できるとも断言できない。


せいぜい生きて帰ったのに、同僚に殺されては笑うこともない。

すぐにワープで接近する。

狙撃にはうってつけの高い建物の屋根。

そしてそこには…



洗練された編んだ金髪。

海を映したような翡翠色の碧眼。

そして魔法の使用によって大きくなった両耳。

何よりもこのすべてを一つにまとめる巨大な神秘さ。



「エリーゼ、久しぶりだね。」



ついにエリーゼと顔を合わせた。

ワープした俺を狙っていた弓から力を抜くエリーゼ。


「クリ…ス…?」


「元気だった?久しぶりたね。」


何も言わない。

混乱するのも当然だ。

しばらく沈黙が過ぎ,エリゼが行動を開始する。

弓に矢をつないだ。



…は?



えぇっ???!!!



「こんなまねを…」


「あのう、すみません…?」


何か言いもしないうちに矢が飛んできた。

なんとか魔法の防壁がまにあった。


「いや、俺じゃん!1年ぶりに顔も忘れた?!」


と同時に,エリーゼと目が合った。

あの目は怒りのこもった目だ。

どうして?!


エリーゼはもう1度弓矢で答える。

もう一度防御する。


「殺す気か?!

一体何を考えているんだ、お前!」


「よく調べたそようね。本当に腹立ってきたわ。」


「一体何の勘違いを…」


無詠唱のスキル。

瞬時にして矢の幻影が作られた。

本物は…それか!


心臓側だけに防壁を厚くしてやっとのことで防いた。

今矢は正に殺すつもりで放った矢である


何の誤解をしているのか分からないが、ここで戦っては全部水の泡になる。

一応外郭まで逃げた方が良いか…


「ワープ」


距離を開く。

その直後、エリーゼが俺の後ろにワープした。

果たして無事に到着することができるだろう…?


「いや、一応俺の言うことを聞いてみろって!対話をしようってば!」


「貴様なんかと言うことはない!」


再び矢が飛んでくる。

防御した瞬間、すぐに距離を縮めて入ってきた。


「ちくしょう…」


悪いが、状況が状況であるだけに仕方がないね。

お前も攻撃したから後でさびしがるな。


フェルマ・プロスト(永結氷)


半分くらい真心で魔法を使った。

防衛のためにたじろぐエリーゼ。

成功的だ。


これほどの魔法でない以上、エリーゼの足を縛ることはできない。

先ほどの攻撃の防御で再び距離が広がった。

もう一度ワープする。


ワープのクールタイムは私が有利だ。

時間を稼いだらどうにか…ダメか…


エリーゼもスピードを上げる。

ワープの不利な点を補っても余る速度だ。

ブリンに続き、勇士パーティー内で2番目に敏捷なエリーゼだった。

この程度の速度は異常でもない。


でもいつのまにか町の外郭が見える。

一旦あそこまで行けば, 気兼ねすることはない。


そしてエリーゼも自分なりに考えている。

樹海いけば、追撃は容易ではない。

村を抜ける前に決着をつける。

とんでもないスキルを準備する。


「うそだろな…?」


あんなことを書いたら俺が問題ではなく町も壊される。

しかし、怒りに目がくらんだエリーゼは、そういうことを気にせず、弓を引く。


スパイラル・クィエン(螺旋の終着点)


螺旋の光を描きながら飛んでくる三本の矢。

それぞれ異なる属性が付与されている。

しかし狙いは同じだ。


ワープで避けてみるが、すぐに方向を変えて俺に向かう。

誘導機能まで追加したのか。

殺す気でいっぱいだね。

この攻撃はいつまでたっても避けられる攻撃ではない。

村の被害が少しは出るだろうけど、仕方ないね。

正面から切り返す。


地面に着地するやいなや魔力を解放する.

私を狙って3つの矢が降下する。


クライシス·ウォブル(命揺波動砲)


天と地の間で矢と魔法が激突する。

激突で起こる閃光がセムス全体を覆う。

そして限界を超えた力は、大爆発とともに暴風で税務調査をもう一度覆した。


暴風がセムス全体を修羅場とした。

幸い大きな被害はなさそうだが、些細な被害が所々に生じた。

しかし、このような戦いが続くと、耐えることはできない。

俺としても決断を下さなければならない状況だ。


「おい、エリーゼ!最後に聞くよ!

一体何の理由でここまでやるんだ?!」


「貴様のほうがよく知ってるはずよ!」


…対話は無理か。

このような場合には退くと決心したが、どうしても振り切ることはできないだろう。


しかし、殺す覚悟をしない以上、制圧も確約できない。

そして、そんな力を使えば必ずこの辺り全体が巻き込まれる。

…死ぬやつじゃないと信じてみるしかない。


『オスプリンガー』


放射被害が少なく、確かな威力を持つ魔法。

そして、当たったらいくらエリーゼであっても致命傷を免れない。

魔法の威力を直感したエリーゼが反射的に対応する。


ボイド·フェルボット(空虚歪曲)


矢越しにエリーゼの姿がゆがむ。

それのせいで空間がゆがんでワープも不可能だ。

もちろん威力も俺を殺すには十分だ。

もうぶつかるしかない。


最大限の被害を防ぐために風魔法で跳躍した。

これに対応してエリーゼも同じ高さまで跳躍した。


そしてもう一度二つの光が発射された。

ぶつかる。

そして二人が死をかけた戦いが…


「あなたさんたち、何してるんですか?!」


ネメシス・コルベイト(天罰からの隠れ家)


両攻撃の間に入り込んだ一人。

両攻撃がしばらくあがくが、すぐ消滅してしまう。

何の被害も残せないまま散ってしまう二つの力。


「いや、一体何の理由で殺し合うんですか?!」


オフィーリアが入り込んだ。

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