4-11 精算
討伐を終えて所在もすべて収集した。
帰ってるところなんだけど…
「寂しい…」
そばに誰もいなく、一人で歩いている。
ルメナとオフィーリアは他のパーティーに囲まれている。
討伐の指揮でルメナにもパーティーの誘いが殺到している。
もちろん、オフィーリアも相変わらずだ。
「二人で一緒に入って来ない?」
「俺たちは2人のうちの1人でもいいから頼むよ!」
「僕の彼女になってくれ!」
変な誘いも混じっている...
っていうか、こういう時じゃないのに。
「あのう、すみませんが…」
「あんたはちょっと抜けてろ!」
近寄って行ったら、俺を押しのけた。
…我慢しよう。
これを見たルメナがオフィーリアの手を引っ張って、俺に近づいてくる。
「なんだ、言いたいことでもある?お前から離れるか心配でもするの?
だから普段よくやれって。」
「そうではなく、もう一度そちらのことも考えなくちゃ。」
「ううん?ああ…」
「多分、今頃は俺たちに対する手がかりはつかめたと思う。」
「それではどうするおつもりですか?」
「旅館で待たないと。」
「そうか、でも私はパス。」
「?」
「あいつらに、今日一番おいしい夕飯をおごる奴のパーティーに入るって噓ついておいたよ。
もう約束をしてしまった。」
「このバカが!それが大事か!?」
「今回はルメナさんが正しいと思いますけど?」
「???!!!オフィリアが…壊れた…??!!」
「なんですか、失礼な言葉。
現在、相手は自由に動けない状況だから、旅館まで探してくるのを待つのは無理かもしれません。
また旅館での戦闘も危険ですしね。
いっそ外を歩き回りながら、引き入れる方がいいと思います。
そうするならルメナさん1人くらいは外を歩き回ってもいいだと思いますが?
一理ある話だね。
旅館は、街の中心部にある繁華街の近くにある。
そんな所まで人の目を避けて来ることは難しいだろう。
「それでは私も一緒に食べてきます。」
「え?君はなんで?」
「それが…」
…
ルメナの頬をつねる。
「ああっ!なんで私を?!」
「オフィリアがお前をちらりと見るのが全部見えるんだよ!
今度はまた何を言った?!」
「一緒にタダのご飯でも食べようって…」
「反対の頬もつねってやろうか?」
「駆け引きしてみろと言たよ!
あいつらとご飯食べたら、焦って、君のこともっと気にするようになるって!」
オフィーリア側を見ると視線をそらす。
視線をそらすオフィーリア。
「…」
「…ごめんなさい。」
思ったより重症だ。
「なら、お前一人で行って来い。
俺はオフィーリアとデートやるよ。
普段とは違って、お金もぱっぱと使ってみようか。」
「ええええっ??!!」
両者同時に驚く。
「これが…駆け引きの力!?」
「違うんだよ。約束していたE級お祝いのプレゼントさ。」
「私は?私は?
今日のクエストは私のおかげでしょ?」
「君は良心というものを手に入れたら、そのときに賞をあげるよ。」
「せせこましい奴!今日本当にパーティーに出ても恨まないで!」
拗ねたルメナが再び人々のもとへ向かう。
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インテにーボアの主要素材は革と肉だけど、やっぱり一番価値のあるのは奥歯。
象牙よりも高く扱われる品物だ。
素材を売り払えば、値段でもポイントでも相当だ。
「成体1匹に子4匹確認しました。」
「一匹逃したのが残念だね。」
「そうね。あんな奴がどうしてあんなにいい女達と一緒に通ってるんだ…」
「静かに。いたずらに刺激するな。」
さっきわざと実力を隠したのが毒だったか。
俺が捕まえたやつは気絶し,親を捕るため混乱している間に逃げた。
そのまま狩りをしたほうがよかったかも。
「すると金額は親が147万リデム、子が1頭あたり9万4千リデムになります。
分配の話を終えて、もしポイントがほしい方々は話してください。」
「じゃあ貢献度によって分けることにしよう。」
すでにこの話はギルドに来る前に打ち切りだったので、分配はすぐだ。
ルメナは全体の12%
オフィーリアは7%
俺は…
「お前は一体何をしたんだ。」
「余計なことばかりしやがって。」
俺がもらったのは全体の1%。
しかし、別に不満はない。
俺が受けたクエストでもなかったし、だから欲もない。
「ふふん、私の勝ち。」
「本当に疲れないね、その性格は」
「今日のクエストで私が得たのが800ポイントだから…ちくしょう!」
「1000にちょっと足りないですね。」
「オフィリア、お前は?」
「私も少し足りないです。」
「そしたら俺の素材を持って行け。それなら1000になるかな?
うーん、そうしてもちょっとたりないな。」
「クリスさんは?」
「俺はゆっくりやると言ったじゃない。
そして一人ぐらいはまずD級になるのがクエストの受注にも役に立つだろう。」
「やっぱり頭がよく回るんだから、お前は。」
「そんなに嬉しいかよ、ルメナ。」
たった二日で1000ポイントに前へ一歩のオフィーリアとルメナ。
多分、次に何のクエストでもやれば1000点を満たすだろう。
「じゃ、すぐ明日、昇級をために…」
「そんなことしたら、俺が全力で邪魔してやる!」
「ちぇっ、わかる。あいつを捕まえるのが先でしょ?」
これからはどうしようか。
予定通りにルメナと別れて行動すればいいか。
人もいるから、大して心配はいらないだろう。
「共鳴石は取りそらえた?」
「そうだよ、もしかして二人の熱い夜を邪魔することになっても怒らないで。」
「それでは取りあえずばらばらになろう。
事が起これば、ひとまず連絡から。」
ルメナと別れる。
大丈夫…だよな…?
「ああやって一人にしておいてもいいですか?」
「心配ならデートはこれで済まそうか?」
「…」
「冗談、冗談!一体その瞳の形を変える技術はどこで習ったんだ?!
先ほどは毒蛇のような目だったぞ?!
ルメナが一人になったら危ないと思う?
他の意味で危険だよな。」
「そうですね。お酒がお好きですから、特に怒ったりすることは…」
「飲みすぎさえしなければ。
まあ、信じてあげよう。
それよりどこか行きたいところでもある?」
「デートの基本がないですね。初デートからこうなんですか?」
「じゃ、君の好きな茶葉でも買いに行こうか?
昨日いい店を見つけたんだ。」
「いいですね、行きましょうか?」




