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世界の明日が変わるなら。  作者: 春巻き型のロボ
1/1

鯖のハンバーグ

「団長!起きてください!朝ご飯ですよ」


「ああ、もうそんな時間か。今行く」


この会話にはもう慣れてしまった。


ここは、魔法と蒸気に包まれた国クォーク。

魔法社会の中で剣士として活躍できるのは、数ある職の中で一人だけ。

騎士団長という肩書を持った人である。


そのうえ騎士団長は、外交、教職、警備などさまざまな任を受け持っている。

昨今、他国同士の外交が芳しくなく、戦争やスパイなど不安要素が大量にある。


その分、自身の健康や食というものに人一倍気をつけねばならない。

はずであったのだが…


「おい!ドニー!卵と肉を持って来い!そうしたら褒章を増やしてやろう!」


「朝から人のことをこき使うようなことして恥ずかしくないんですか!?」


そうこの人は偏食である。卵と肉が入った食事が何よりも好きなのである。なおかつおいしいものにも目がない。

しかしそれ以外には全く興味を示さず手を付けない場合が多い。


なので騎士団長の偏食についていけなかったシェフたちが多く、辞めてしまうものも多くいた。

ので商業ギルドの依頼を受ける月雇の調理師を雇うということに変わったのだ。


最近この仕事に就いた、農村生まれの調理師ドニーは、人々のあこがれである騎士団長には健康な食生活を持ってもらいたいと思っていた。


「団長、今日の朝ご飯はハンバーグです。」


「なに?ハンバーグだと?そういうのを待ってたんだよ。」


かかったな!バカめ!それはただのハンバーグではない!


朝一で買ってきた鯖の内臓と骨を取り

すり鉢ですりつぶしたものに豆腐、クリームチーズを混ぜて形を整えて焼いたものだ。

ソースにはしょうゆをベースにすりおろしたショウガを入れてさっぱりさせてある。

中身もチーズや豆腐のおかげでジューシーに。タンパク質も多く入っているので健康に良い。

見た目でわかるまい。


「美味そうじゃないか。頂こう」


そうやって騎士団長はほおばる。


「こんな美味しい肉は食べたことがないぞ!飯との相性もいい!やはりこいつだけは肉を出してくれると思ったんだよな。」


ん?いまなんて言った?


「いやぁ、最初は無理やり野菜食べさせられてどうなるかと思ったが…やはりちょr…」


「団長?毎日三食卵かけご飯にして食事の予算減らしてあげたらどうですか?みんな泣いて喜びますよ。

それにそれは肉は肉でもお魚のお肉です。どうでしたか?ハンバーグのお味は」


「ほんとか!?気づかなかった。美味しかったからまた作ってくれ。これなら食える。」


こういう誠実な部分に人をついていく魅力があるのではと感じる。


「早くしてください。もうお仕事の時間ですよ。」


「おおっと。こんな時間だ。お昼にまた来る」


お粗末様でしたと朝の時間が終わる。

(この作品では)初投稿です。

この作品は、二人の姿を見ながら食べ物をもっとおいしく食べようと画策した小説です。

要するに自己満で作った小説です。


週一で載せようと思っているのでまた見つけたら読んでください。


簡単なレシピを毎回あとがきに書くので良ければどうぞ


材料(1~2人)

鯖二尾、(鯖の水煮缶でも可)豆腐1/2丁、クリームチーズ50g、片栗粉大さじ1/2

ソース

醤油適量、ショウガ一欠片、

(お好みで大根おろしやシソと一緒でも美味しいと思います)

作り方

1、鯖から内臓と骨を取り出し、煮て柔らかくした鯖をミキサーやすり鉢ですりつぶす

 (水煮缶の場合水気をきってから)

2、1を豆腐やクリームチーズ、片栗粉と混ぜ合わせ、こねる

3、食べやすい大きさにして、フライパンに油を敷いて焼く

完成

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