冒険者ギルド1
目覚めのいい朝だ。この街に来て2日目今日は冒険者ギルドに登録に行こうと思う。
この宿屋は少し街に入り込んだところにある。なので冒険者ギルドとは少し離れているが路地裏を走って3分、屋根を走って1分、空を飛んで10秒ってところだろう。まぁ、昨日通ったところだからテレポートもできるが、それは少し目立ってしまうだろう。空を飛ぶのも目立つだろうから屋根の上を走ることに決定だね。
だが、その前に腹ごしらえだ。さっきからいい匂いがプンプン下から流れてくる。出そうになったヨダレを引っ込めて下に行くとテーブルの上に美味しそうなスープが。
「お兄ちゃん座りなぁ」
元気そうなおばさんが席をすすめてくる。
「ありがとうございます!」
そう元気よく言うと「はいよ!」って倍元気よくかえってきたよ。
こんなおばちゃんはどこにでもいるなぁーと思いながら席に着くと美味しそうな丸パンも運ばれてきた。
ふわぁーっと湯気のような白いけむりが出ているそれはその熱さを物語っている。熱いのを分かっていながらそれでも我慢できずにかぶりつくと熱いのはもちろんそれを追いかけてほんのりとしたバターの香りが口全体に広がる。
ハフハフ言いながらそれを頬ばる。
食べ終わるとスープを少しのんでみる。匂いからして分かっていたがこのスープもまた絶品だ。肉も野菜も多いとは言えないが何か懐かしい味と言えば分かるだろうか野菜の美味しさがしっかりとスープにとられていてお肉が入っていながらもあっさりしている。
きずくと残りのパンもスープも無くなってしまっていた。
口に残る味を噛み締めていると
「朝ごはんはどうだったかい?」
とおばさんが、どうだったも何も
「めっちゃ美味かったですよ!」
食べれるものならなんでもいける俺が言ってるんだ間違いない。いや、逆に間違いなのでは?といった考えが一瞬脳内を横切ったが、そんなことはないと首を横に振った。
いや、本当に美味しかった。値段的には安いとは言えないなと思っていたが傭兵の人がここをすすめたのも今なら納得だ。
お金は昨日払ったのでそのままチェックアウトすると外に飛び出す。
屋根までジャンプして飛び乗ると屋根が禿げないように気をつけながらスタートダッシュをきる。
少しすると大通りが見えてきたので少し手前で路地裏に飛び降り勢いを落として大通りに出ると昨日来た方向に足を向けた。
何事もなく冒険者ギルドの前まで着くとドアは空いていたのでそのまま中に入る、いかつい冒険者の方々はいたが村の人に聞いていたお決まりのエンカウンターにあうこともなくすんなりと受付まで行くと「依頼ですか登録ですか」と聞かれたので登録だと答える。
すると、このような説明があった。
冒険者ギルドは国をまたぐ組織で国とは関係はないが国、地域または個人の依頼を有料でうけることで収益を得ている。そして冒険者はその依頼をこなし、それに見合った報酬を貰うことができるということらしい。
そして冒険者にはランクがある。コッパー、シルバー、ゴールド、プラチナ、ミスリルの5段階でわかれていてこれもまた依頼をこなすことであげていくことが出来る。
依頼もランクごと受けられるものが違い、自分のランクの依頼はもちろん、自分のランクのひとつ上とひとつ下のランクの依頼も受けることができるそうだ。
また、依頼になくても解体、買い取りなんかもしてくれるらしい。
「では、ギルド入会費とコッパープレートの発行費合わせて大銀貨3枚と銀貨1枚です。入会書のご記入もお願いします。」
プレートっていうのはそのランクの素材で出来ていて特別な力でその人の情報が記録されるらしい。
ランクが上がると無償でプレートも新しいランクのものが貰えるという話だった。
でも、念押しに言われたのがプレートを無くしてはいけないということだ。無くすと中の情報がパーになってしまうし、再発行にさっき払った倍の大銀貨7枚が必要らしい。
入会書を書き終えたので提出にいくとなんか止められた。わけを聞いてみると職業のところに魔法剣士と書いていたからだろう。
「どっちも使えるからですよ」
と説明すると「そういうことじゃなくて」だ。ならなんだろうと思っているとそれを察したように受付嬢はまた口を開く。
「いやそうじゃなくてですね、体もあまり剣士の方にも見えませんし魔法も養成所のような場所に行っていたとも書かれていなかったのでどちらもやられるとなると、てっきり私盗賊なんかの索敵系の職業をやられるのかと思っていたもので。」
いや、見た目で判断されましたよこれ。確かにガタイはいいほうじゃないだろうけど。
「なら何か証明できるようなものはありませんか?」
聞いてみるとあるそうなのでついて行く。
剣術は対人。
魔法は射撃。
ということで元冒険者らしいハンさんと対人戦をすることになった。
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