剣術特訓
歩けるようになる頃。俺は毎日の魔力訓練の成果もあり魔王の幹部レベルにまで魔力を上げていた。まぁ、塔では魔王レベルが1層にいるくらいだったからそこまですごいとは自分では思っていない。
そして、今日試すのが剣や体術だ。まだ不安定なこの体だと少し心配なので魔力で体力を増強しようと思う。それも結構簡単なことで体内の魔力を体内で放出している感じ。まぁ、わかりやすく言うとだから正確的には間違っているかもしれないがいいとしよう。
周りにお手ごろな棒、棒はないかぁー!
、、、ないな、なんで家の中に棒があると思ったんだろ。まぁ、なければ外に取りに行くか。
ドアから行くのはバレてしまうのでここは魔法を使って。
《テレポーテーション》
光が走った後に幼児はそこから消えて家の中庭にいた。
よしよし、久しぶりに使ったけど成功したみたいだな。棒が窓から見えたんだよ。
幼児の体の倍はありそうな棒を軽々持ち上げた。それと同時にその棒に魔力を流し込み黒く染めていく。少しすると棒が漆黒の木刀に変化する。刃は鋭く少し輝いても見える。
ん〜、こんなところかなぁ、昔ならもっと上手く作れたんだけど。まぁいいか、素振りくらいなら使えそうだ。
体内の魔力を集中してコントロールする。
件を振り上げ気をためると
はぁーーーーーー!
剣を思い切り振り下げた。
すると遅れて音が追いつきぶぉーーんとなっている。地面は少しえぐれているが足で治しておこう。
あ、お母さんと目が合った、、、
「ローゼーー!」
ずどどどどーーー!
剣はすぐに没収された。
まぁ、そのあとも何度かいい棒を見つけて剣を作っては特訓している。歩くのも慣れてきたし、少し成長してきてるようにも思う。大人では味わえない感覚が味わえて少し嬉しい。
そんな時の夜、村の大人たちが少し騒がしくしていた。何かなと聞き耳を立ててると。
「魔物が出たの?!」
とお母さんが慌てていたのでそういうことだろう。大変そうだし俺も戦いに行くか。
今日ももう1話あげてきます。
多分夜くらいになると思う。