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超能力を使える女の子が俺を落とそうと必死に動いているけど、一人と付き合った時点で俺の人生が終了な件について。加えて世間は物騒です…… 作者:くろい

四章

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拗れた理由

取りあえず、この時点でこの作品からサヨナラする人がたくさんいると思う。
 期末テストが終わった日の夜。
 いや、前日波豆さんに色々と酷いことをされた次の日と言ったほうが分かりやすいな……。
 そんな夜に俺は京香の部屋に呼び出されていた。

「ごめん、好木さん。私はもう妹に戻れない。そう、私はもうあなたの妹じゃないから。呼び方も他人行儀にしちゃう。ねえ、好木先輩? これでどうでしょう?」
 一体、何があったんだ? 急に部屋に呼ばれたから京香の部屋に言ったらこうと来た。
 京香のこの変わりようは明らかにおかしいとしか言えない。

「なあ、本当に大丈夫か?」

「大丈夫。大丈夫だから」
 そう言う京香の肩は震えている。
 肩を震わせるなんて滅多に見せないし、恐怖を読み取れる京香にとって震え上がらせる出来事など相当なものでなければあり得ない。

 京香にもう一度、大丈夫か? と聞こうとしたら、

「好木さん。いえ、好木先輩。ごめん、少しトイレ」
 俺に心配を掛けられるのが嫌だったのか、それとも別の何かがあるのか分からないが俺を置いて姿を消した京香。
 いまだに手錠を掛けられているため追おうとしても追うことはできない。
 リビングのドアが再び開き、京香が戻って来たのかと思えば、調先輩であった。

「好木。しっかりと聞きなさい。あなたの妹の変わりようの真実について教えてあげるわ。あの子はあなたに対して拗らせたから男女の関係を欲しているわけではないの。ごめんなさいね、知っていたのに黙っていて」

「いや、あの何を言ってるんですか?」

「さて、これからする話は少しばかり重いわよ?」
 そう言われ、俺の手錠を外し自由にしてくれる調先輩。
 彼女の口から一体、何が語られようとしているのだろう。

「まず、質問を良いですか? 京香が拗らせていないってどういうことですか?」

「ええ、あの子は別にあなたに恋愛感情を持っていたわけではない。それこそ、ブラコンレベルよ。でもね、それじゃあ居られなくなる理由があったの」

「理由って?」
 何だろう、すごく嫌な予感がする。
 調先輩の口から何かとてつもないことが言われる気がしてならない。

「簡単よ。あの子、人を殺したわ」

「え? 今なんて……」

「人を殺したの。あなたの妹さんはある人を殺したわ」

「あの、その。何を言って」 
 先輩の言葉が信じられない。
 京香が人を殺した? いやいや、そんなわけがない。
 あの、京香がそんなことをするはずが無いに決まってるだろ?

「いえ、あの子は人を殺したのは変わらないわ。まあ、あの子が悪いわけではないから安心して頂戴。あの子が人を殺したのは事故だもの」
 事故? もしかして、超能力で人を殺したって言うことか?
 前に恐怖を他人に与える力で人さえ殺せると言ってたし、その力人を殺したのか?

「ええ、そうよ。自分の身を守ろうとして殺してしまったの。で、殺した人の名前をあなたは覚えているかしら? 海田 加奈って子よ」
 俺の知っている名前だ。
 最近はすっかり見かけなくて少し気になって良けれどもなぜ彼女の名前が出てきた?

「いやいや、あの子がどうして?」

「海田加奈が私達に近づこうとしてきた理由は何だったかしら?」

「俺達の爪弾きながらも、肩を寄り添って超能力者同士で仲良くしている仲が羨ましかったからだった気がするな」

「残念ながら違うわ。簡単に言えば、私たちは一度、京香ちゃんがこの家に越してきた時に家具を買いに出かけた時、超能力者を悪用しようとしている危ない組織から目を付けられて尾行されていたわよね?」

「それがどうしたんですか?」

「簡単に言えば、海田加奈もそう言った子だったと言うわけよ。あの子は私たちの力の有用性を測るために近づこうとして来ていたの」

「は? 一体なんで……」

「あの子の親は中学二年の時に他界。親戚に引き取られて、そして親戚が超能力者を悪用しようとしている組織に売られたの。そして、一年間もの間。この地区に住んでいる超能力者について情報を集めさせられていたわ。そう、あの子は能力者としてはゴミみたいであったせいで。超能力者を悪用しようとしている組織が彼女を使えないと判断されたからそう言った仕事をさせられていたわけね」
 幸せそうに見えたあの子が。
 友達がいて楽しそうにしていて幸せに見えた海田加奈は偽物だったと言うのか?
 あの楽し気な裏にはそんな出来事が隠されていた?

「ええ、残念ながら。私の今の力なら救えたかもしれないのにね。もう少し、考えを読む力を目を合わせなくても使えるようになっていれば……」

「あの、京香が海田加奈を殺したのはどうしてなんです?」

「はっきりと言うわ。この地区にやってきた京香ちゃんとたまたま出会ったのが事の始まりね。京香ちゃんの机に入っているこの日記を読み解けば分かるわ」
 勝手に調先輩は京香の机を開けながらあるものを手に取る。

 そして、出てきたのは血にまみれどす黒く変色したノートであった。


正直に言います。
この話なかったことにしようかレベルな話になるかもしれません。
でも、やれるだけのことはやってみようかなと思ってやっぱり書くことに決めました。
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