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超能力を使える女の子が俺を落とそうと必死に動いているけど、一人と付き合った時点で俺の人生が終了な件について。加えて世間は物騒です…… 作者:くろい

三章

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更生したのは伊達じゃない2

「さてと、ヨシ君。お風呂でも入ってきたら? 実はヨシ君が戻ってくる前に掃除してお湯を張ってあるからさ」
 波豆さんの家に戻って来た俺にお風呂でも入ってきたらどう? と言われるも、普段の経験からどうも身構えてしまう。
 だって、覗きに来る人がいるからな。

「まあ、波豆さんはかなり普通寄りだし大丈夫か」
 だがしかし、その杞憂は晴れる。
 波豆さんは少しおかしいところもあるが、きっと覗きになんて来ない筈だ。

「はは、そうだよ。覗かない、覗かない。見ることが好きだけど引き際も肝心だからね」

「じゃあ、お風呂をお借りします」

「あ、女物だけど石鹸、シャンプーとかリンスは自由に使って良いからね」
 と言ったように俺は波豆さんの部屋に備え付けられているお風呂をお借りすることになった。


 脱衣所で服を脱ぎ浴室に入る。中は掃除が行き届いて、とてもきれいだ。
 調先輩が前住んでいたマンションの風呂場なんて一見綺麗そうに見えてものすごく汚かったからな。
 とか思いながら、自由に使って良いと言われた石鹸の類を使わせて貰い身を綺麗にする。

 そして何よりもゆっくりと体を洗い終え、家にある浴槽よりかはかなり小ぶりな浴槽に浸かる。

「ふう……」
 なんと言うか、昨日はなんだかんだで邪魔されてゆっくりとお風呂に入ることはできなかったし、ものすごくリラックスできる。
 ゆっくりと過ぎていく時間。
 そして、誰も覗きに来ない環境。

「なんて、幸せだ」
 そのゆったりと普通な時間はものすごく居心地が良かった。
 まあいつもみたいな慌ただしい生活も決して悪いわけではないけどな。

 それから久々に長く浴槽に浸かり、ゆっくりとした後、浴槽から上がる。

 脱衣場で体や髪を拭き、部屋に戻る。

「ありがとう。中々にゆっくりできた」
 部屋でテレビを見ていた波豆さんに話しかける。

「そう? ヨシ君の住んでいる家にあるお風呂のほうが広くて奇麗でゆっくりできると思うけど?」

「いや、覗きに来る人がいてだな……」

「覗きって、普通逆じゃない? 男の子が女の子のシャワーを覗くと言った感じでしょ、普通。ヨシ君は覗いて見たくならないの?」

「正直に言おう。俺だってさ、調先輩も若田部さんも可愛いしさ、裸を見たい気持ちもある。だがしかし、覗いたらおそらく流れで襲われる。さすがに、あのぶっ飛んだ思考の人たちに襲われたら勢いであれすら付けなさそうでな。色々と怖いんだよ」

「ふーん。色々とはっちゃけるね。将来的不安から皆を遠ざけてるってことかな?」

「そう言うことだ。別に嫌いじゃないわけじゃないからな。ただ、適正な距離を保って欲しいだけなんだよ俺は」
 本当に嫌いではない。
 嫌いじゃないから、変に感情に流されるままで色々としたくないわけで、調先輩とか若田部さんを大事に思うからこそだと言っておく。
 まあ、言いかえればチキン野郎でもあるけどな。

「良いんじゃないの。そう言うので。責任を取れるようになってからそう言うことをしたいって言うのは確かに少し臆病だけどね。今時、そんな男の子いないんじゃない?」

「いないだろうな、本当に」

「さてと、そろそろ私もお風呂に入って来るかな。あ、覗いても良いけどバレない様にね」
 波豆さんは少しからかい気味な口調でそう言うと、服、タオルを持ってお風呂場に向かって行った。
 そして、お風呂場から漏れ出すシャワー音が聞こえて来る。

「……」
 なんだろう、シャワー音がすごく興奮する。
 少し歩いた先で、抜群なスタイルの波豆さんが一糸まとわぬ姿でシャワーを浴びているわけで……。
 その想像をしただけで本当に血がたぎる。

「波豆さんの裸……」
 思い浮かべただけでドキドキが止まらない。
 悶々としてしまう。
 例えば、調先輩、若田部さんがお風呂に入っていて俺が覗いたとしよう。
 おそらく、覗いたら俺に対して襲うと言うか、そのまま流れでそう言うことになるのは間違いはない。

 だがしかし、波豆さんのお風呂を除いたらどうだろうか? 
 覗いたら、恥ずかしがって姿を隠すのか、はたまたあの二人同様そう言う雰囲気になってやってしまうのか、はたまたやっぱり、男の子なんだねとかからかわれてそれで終わりなのか、と言ったように全然先が予測できない。
 その先が予測できないのがよりいっそう俺の興奮を掻き立てる。
 覗いた先に何が待っているのか、それが恐ろしいくらいにドキドキとさせてくるのだ。

「そう言えば、最近ほとんど抜いてないな……」
 そして、久方ぶりの興奮は調先輩と若田部さんが迫ってくるせいでそう言ったことを遠ざけていたせいで発散すらできていなかっため、感情の波が本当に大きく波を立てる。

 悶々とした時間、覗きたい気持ちと覗いてはいけない気持ち。
 それが渦巻いてひたすらにあれをそそり立てていた時だ。

「ふー、さすがにこの季節になるとお風呂で汗を流すとさっぱりするね」
 波豆さんがお風呂から戻って来た。

「お、お帰り」
 やましいことを考えたせいで波豆さんに掛けた声が若干振るえる。

「ヨシ君。覗きに来なかったね。いやー、少しお風呂入る前に覗いても良いよって言ったけど、覗かれたらどうしようって内心ドキドキだったからさ」
 と言ったように覗きに来なくて良かったという安心そうな顔を見せる。
 ふう、本人もそう言っているんだ。覗くのはダメに決まってるだろ? と俺は自身の高ぶりを抑え込もうとしたのだが、

「あれ? ヨシ君ってそんな猫背だっけ?」

「そ、そうか?」
 俄然、高ぶりは収まる気はしない。 
 だってさ、覗きに来ないかどうか気になってドキドキだったって言われてさ、そんな少し恥じらう波豆さんを見てドキドキしないわけないだろ、普通にさ。

「ふーん。そっか」
 と言ったように部屋に置かれている机の前に座ろうとした時だ。
 波豆さんの寝巻というか、ラフなゆったりとしたそれで薄地な上着の隙間から突起物が見えてしまう。
 見えた瞬間、俺は咄嗟に目を背けるのだが、

「あちゃー、ごめんね。もしかして、この部屋に戻って来たときから見えてた?」
 俺が目を背けた理由を波豆さんは瞬時に理解して薄手のパーカーを羽織るのであった。
 だがしかし、突起物が浮かび上がっている。
 なんと言うか、正直に言おう。素晴らしいものだ。

「いや、まあ、その」

「ん? 何かなって。あ、」
 波豆さんは俺の視線の先にある状況に気が付いたようだ。

「どうしようか、これ。あんまり、寝るときに付けて寝たくないんだけどね。息苦しいからさ。でも、ヨシ君が思いっきり意識しちゃってるし。困ったね、どうしよっか」
 俺的には隠してほしいけど、息苦しいのを強いるわけにはいかない。
 決して、見たいわけじゃないぞ? だって、見てたほうが悶々とするし。

「まあ、波豆さんのお任せで」

「うん、じゃあ。仕方がない。着けることにするよ」
 波豆さんはそう言うと、俺から見えない場所に行き、あれを着けて戻って来たのだが。
 薄手の生地からうっすらと肌色以外が見えてしまう。
 正直に言おう、これまたそそる何かがある……。

「あー、透けてるね。まあ、さすがにごめん。これ以上着こむのは落ち着かないからこれで許して」

「いや、俺は全然気にしないから、安心してくれ」

「それはそれでショックかな?」
 ダメだ、これ。
 もう何をされてもドキドキが止まらない。 
 本当にやばい、していることは普通なのに興奮が全然治まらない。

「さてと、まだ寝るのは早いし。何しよっか。せっかくだし、ゲームでもしようよ」 
 興奮冷めやらぬ中にも関わらず、テレビに繋がっているゲーム機を起動させる波豆さん。
 こうして、二人でゲームをし始めると、

「いやー、楽しいね。意外と」

「そうですね、本当に」

 何気なくゲームを始めたのに辞め時が分からなくなっていた。
 楽しくゲームをしているとすっかりと性的な興奮から、熱中的な興奮に変わっているし、本当に何気ないことなのに楽しくて仕方がない。

「あちゃー、もう一回」
 そして、互いに勝ったり、負けたりと、そこまで実力差がないことがより一層と俺たちをゲームにのめりこませていく。
 だがしかし、さすがに眠気というものもありゲームを辞める俺達。

「ヨシ君。ベッドを使って良いよ。私は下で寝るから」
 俺をベッドに眠らせ床で寝ると言った波豆さんだが、そこまで気を使われるのは遠慮したいので、

「いや、俺が下で寝る。じゃなきゃ帰る」
 強引にでも波豆さんにベッドを使わせる。

「そう? じゃあ、お休み。あ、襲わないでよ? 心の準備がまだだから、でもどうしてもなら別に良いけどね」
 電気を消してベッドに横たわった波豆さんは少しからかった口調で言ったその言葉。
 ……やばい、襲うなと言われたら襲ったらどうなるか、心の準備がまだな相手に襲い掛かったら一体どんな顔をするのか、波豆さんはどんな風によがるのか。
 そう言った考えが沸いて、ゲームによってすっかりと治まった気持ちが再び熱をおび始める。

「眠れん……」

 こうして、波豆さんの部屋で過ごす一日目は終わりを迎えた。

 

 


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