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超能力を使える女の子が俺を落とそうと必死に動いているけど、一人と付き合った時点で俺の人生が終了な件について。加えて世間は物騒です…… 作者:くろい

三章

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学校とそれ以外

三章突入です。
 気が付けば高校に入学し三か月が経過した。
 高校生活が始まった頃には友達ができるのか心配であったり、調先輩と生徒会室で性行為をしたとか、色々な噂が流され少しの間交友関係がうまくいってなかったものの兼ね良好な高校生活を送っていると言える。
 そんな俺と調先輩、若田部さん、波豆さんが今現在どのように周りから思われているか少しばかり話そうではないか。

 まず、調先輩。
 彼女の嫌われようは酷く、生徒会を機能させられていなかったところによるのが大きかった。
 あと、調先輩が一年生の初めのころ、起こしたひと悶着も理由である。
 しかし、今現在の生徒会は人数が増え生徒会としての機能を取り戻しつつあり、そのおかげか周りの人で調先輩を見直す人がそれなりにいる。
 まあ、手のひら返しなのだが、多少の手のひら返しはあって当然であるし、別に先輩自身は手のひら返しでもよく思われることに対して嫌などころか割とうれしそうだし良しとしよう。
 一年生に起こしたひと悶着での避けられようは仕方がないとして、生徒会をうまく機能させられていなかった面で嫌われているというのはほぼほぼ解決したと言える。

 だがしかし、まあ少し距離を置かれているのは間違いのないことだ。
 本人も気の知れた友達についてはあきらめている様であるが、やはり同学年に一人は中の良い人がいて欲しいところである。

 次は若田部さん。
 なんと言うか、彼女は俺の前では色々と頭がぶっ飛んでいるが、俺のいないところではそうではないらしい。
 クラスにも気の知れた友達がいて、その友達とは普通の関係を気づきあげ、仲のいい友達がいると言える状況に落ち着いているとのことだ。たまに『尽くし』過ぎてないか心配になるものの、意外にも行き過ぎた行動はしていなく若田部さんの抑え気味に尽くす姿勢が周りにはとてもよく見えるらしく。
 実を言うと、蝶野高校一年生人気ランキング一位という。出どころ不明のランキングでトップを取ってしまっている。
 是非とも、俺にも抑え気味に尽くす姿勢を取って欲しいところである。
 若田部さんはかなり人気な生徒であり、どうやら最近になっては告白されているようだが、その際の断り文句はこのようなものとのこと。
『神田君と付き合っているから無理です』
 いや、勝手に付き合ってることにしないでくれ……まあ、現にこの発言はさほど効力を発揮しておらず、生徒会つながりで名前を借りているだけだろ? というのが周りの総意であり、告白は減らないのだ。


『あんなに優しい若田部さんが神田と付き合っているわけがない』
 という事だ。

 いやー、やっぱりみんなは見る目があると思う。って俺が口を滑らしたら、

『本当に神田君と付き合っているから無理です』
 若田部さんの断り文句に本当にと追加された。
 勿論周りは全然信じていないのは言うまでもない。

 こんな感じが若田部さんの学校での評価である。

 ぜひとも、学校での評価くらいの度合いで俺に接してほしい。
 まじで、そうして欲しい……。


 三番目に波豆さんだ。

 ま、波豆さんは波豆さんで、たまたま生徒会に入った人という認識が強いことと留年していることくらいしか目立ったことはない
 更生したという彼女は本当に学校では普通でしかないのだが、普通に俺からばれないように監視するとかいう、今現在でさえ俺は波豆さんがどこから俺を見ているのか分からないというのにさらにステルス性を高める修行をしている。
 解雇されたのはそこではないというのにな。ほんと、少し残念な頭をしているとしか言えない。

 俺のサポート役を解かれたことにより、今は、俺のサポート役としてのお給料は一切入ってこないので支援団体の支援金だけで生活しているかと思いきや、意外にも他のクライアントがいるらしく、そのクライアントからの報酬と支援金で生活しているとのこと。

 若田部さんと同じアパートに住んでいるらしいが、何号室かは分からない。という凄まじいステルスっぷりであるのだが、若田部さんにはその全てがお見通しらしい。
 若田部さん曰く、俺に何か手を加えない限りは別によく、むしろ私たちのラブラブを見てくれている人がいるのに喜びを覚えているとのこと……。

 隠れて俺を監視しているという事意外は割と普通な子だ。
 だがしかし、普通に監視されているのが怖いんだよな……。


 そして、俺が周りからどのように思われ生活してるのかについて語ろう。
 これは俺のつい最近の一日である。

「おはよう」
 俺は教室に入り、友達に挨拶をする。
 挨拶をしてからはホームルームが始まる間、色々なことを話したりして暇をつぶす。

「なあ、昨日も若田部さんに誰か告白して断られたらしいぞ」

「そうなのか?」
 なぜ、俺に報告してくるのだろう?
 断る際に俺の名前を使われているからと言ってわざわざ俺に報告してくる必要はないと思うんだけどな。

「相変わらずだな。神田、お前はあんな可愛いこと一緒に生徒会活動をしているというのに告白されてもなんも感じないのか?」

「ぜひとも、引き取って欲しいくらいには思ってるけど?」

「てか、なんでお前はそんなに若田部さんを毛嫌いしてるように見せるんだ? 生徒会活動をしているときは仲良さそうなのによ。ま、あの雰囲気はどう見ても周りからは脈なしで友達にしか思われてないって噂されてるけどな」
 やっぱり、周りの見る目はほんと素晴らしいと思う。
 そう、俺と若田部さんは友達である。決して、付き合っている間柄ではない。

「じゃあ、なんでなおさら俺に若田部さんの話を振るんだよ」

「いや、どう見てもお前が若田部さんに毛嫌いをしてるふりをしてるけど、絶対に好意を持ってるからに見えるからに決まってんだろ。あれだろ、入学し始めのころ、一人暮らしを気遣った若田部さんがお前のためにお弁当をわざわざ作ってくれた時期があっただろ? それで惚れてずっとアプローチしてるんだろ?」
 訂正しよう。周りの見る目は酷いものだ。
 正直に言おう、俺が若田部さんに持っているのはlikeでloveではないと。

 ちなみにお弁当を作られていたのは恋人とかそう言うのではなく、優しい若田部さんが一人暮らしの俺を気遣って作ってくれたというなんとも言えない美談と化している。
 やはり、若田部さんは優しい。
 周りはそう認識しているというわけだ。

「全然好意を持ってないんだが?」

「またまた、そう言っちゃってー」

 と言ったように若田部さんが告白された次の日は大体このような茶化しから一日が始まる。



 そして、なんやかんや授業を経て昼休みになると、普段は友達と昼食を取るのだがたまに生徒会室に向かう。

 そのわけは簡単で、

 もぐもぐもぐと生徒会室で一人寂しく。調先輩が食事をしているからだ。
 その姿はかわいそうで、このようにたまに調先輩のために生徒会室で食事をとる様にしたわけである。

「ねえ、好木。最近、私があなたのストーカーじゃないかって噂が流れてるのだけど」
 そんな食事の最中にふと振られた話題。

「まあ、そうですね。あながち間違いじゃないです。また、どうしてそんな噂が?」

「私が教室の窓からあなたが体育の時間、グラウンドで運動しているのをずっと眺めていたからよ」

「そりゃ、自業自得でしかないですね。でも、別に悪い噂って言う感じじゃないですよね?」

「ええ、そうね。そう言った風なものではないわ。でも、あなたが若田部さんに惚れてアプローチしているのに嫉妬した私が生徒会室で性行為した噂を自身で流したんじゃっという風な憶測も誕生したわ」
 生徒会室で性行為に及んだ噂は風化せずに、学校側が決してそのようなことがないと言ったような動きを見せたこともあり、様々な憶測が立てられ続けている。

 まあ、悪い感じな憶測ではないので別段と問題ではない。

「というか、今現在の俺達って周りからすごい色々な見方されてますよね」

「ええ、そうね。あなたが若田部さんが好きで私が好木を好きというものから、私たちが生徒会の雑務を好木に押し付けるために脅しているとか、はたまた私と好木が犬猿の仲で私が無理やりに生徒会に誘ったとか、本当に色々な見方をされているわ」

「まあ、そのどれもがおふざけで全然聞き流せるものですし、良いんじゃないですか?」

「確かにそう言う様々な見方をされることによって私たちを悪く見るというのではなく、面白い関係の持ち主たちと思われているおかげで割と校内全体でみると以前よりか、全然人望は厚くなっているし問題はないわ。でもはっきりとさせたいことが一つだけあるの」

「それは?」

「こんなに美少女だらけの生徒会なのに生徒会室で性行為に及んだこと以外の性的な噂があなたから全然流れていないせいで、ホモ疑惑があるの。好木はホモじゃないわよね?」
 ……俺、周りからホモ疑惑を掛けられてるの?
 いやいや、確かに生徒会室で性行為に及んだ噂が立った時から、色恋沙汰に勘違いされるようなことは皆に慎めと言ってかなり周りから見られるのを気にしてたけどさ。
 それはそれでひどくない?

「いや、俺はホモじゃないですから」

「ええ、そのようね。安心したわ。というか、本当に学校での誠実な行動が身を結び始めているのがすごく実感させられてるの。割と、私に対する評価も上がってるしでかなり順調よ」

「ですね。驚くくらい。俺達に対する目は良いものになってます。だから、絶対に学校では行きすぎた行動はしないように」
 本当に学校では順風満帆な生活を送れ始めている。
 学校の外に出れば調先輩も若田部さんは行き過ぎた行動をして来ようとするものの、実は学校では普通である。

 もう一度言おう。
 学校では割と普通である。



 昼食を取り終えると、午後の授業があるが、これまた特段と変わったことはなく放課後を迎える。


 放課後は生徒会室で学校行事の運営に関わる仕事をしているのだが、これまた忙しい。

 で、放課後が終わると俺の安寧の時が終わりを迎え、若田部さんが暴走し始める。

 普通に夕食時になると、ご飯を作りに来たりしたりとか、本当に酷い。
 学校での程よさはどこに行ったのかと言わんばかりである。

「帰ってくれ」

「ダメです。今日こそは夕食を作ります」

「いや、普通に今日は一人で食べたい気分だから」

「いえいえ、全然そう見えません」
 依然と違い、俺は断るという事を覚えた。
 しかし、断ろうとしても最近は若田部さんは断りを受け付けない。

「帰えらないと、明日口聞かないからな?」

「……。分かりましたよ。帰れば良いんですよね? もう、まったく私の手間を考えているなんて本当に良い夫です。じゃあ、また明日、会いましょう」
 と撃退する毎日。
 たまに俺が疲れてたりすると、上がり込まれてしまうが最近の撃退率は割といい感じで若田部さんとの距離感を上手く離すことに成功しつつある……でも、なぜか好感度は上がってるんだよな……。

 撃退後の余韻に浸っていた時、再び玄関に来客を知らせるチャイムが鳴り響く。

「はい、って調先輩?」

「ええ、私よ。今日は挨拶に来たの」

「挨拶って?」

「実は私。若菜さんが住んでいるアパートに住むことにしたの。だって、おかしいじゃない。若菜さんと好木はこうして放課後も会えるなんてずるいじゃないの!」
 結構な怒りを俺にぶつけてきた調先輩。
 う~ん。学校ではあまりおかしくないのになんでこうも学校を出ればおかしくなるのだろうか?

「それはあなたが学校では控えなさいと言っているからよ。だから、私も若菜さんも控えているだけで、
本当は学校でも色々としたいわ」

「じゃ、挨拶が終わったなら帰ってくださいよ」

「いえ、帰らないわ。若菜さんがいつもあなたの家に上がり込むように私も上がらせなさい。後、これ引っ越しそばよ」 
 引っ越しそばを用意来るのは良い。
 でも、なんか少し引っ越しそばじゃなく見えるのは気のせいか?

「あの、これは……」

「あ、間違えたわ。こっちよ」
 と強引に引っ越しそばと言って渡してきた紙袋を俺の手から引きはがそうとしてきた。
 しかし、俺は離さない。

「なんで、俺の写真が紙袋に一杯入ってるんですか?」

「知らないわ。たまたまよ」

「正直に言ってください。じゃないと、今から若田部さんに引っ越し祝いを調先輩にしてあげてと頼みに行きますよ?」
 若田部さんは俺達には依然として過剰に尽くす重い女であり、俺が今言ったことを言えば、本当に手厚く丁寧に、しっかりと、先輩をもてなしてくれるだろう。

「っく。分かったわ。言うしかないのね。これは、波豆さんに頼んで撮ってもらった写真よ」
 あ、最近。
 新しいクライアントが出来たって言ってたのはこのことなのか……。
 いや、ほんとあの人はあの人でおかしいし困ったもんだ。

 学校での俺たちの関係性は良好であるも、こうしてひとたび学校を出ればこうである。


 本当さ、学校とそれ以外で差が激しすぎないか?


 
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