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超能力を使える女の子が俺を落とそうと必死に動いているけど、一人と付き合った時点で俺の人生が終了な件について。加えて世間は物騒です…… 作者:くろい

二章

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優しい若田部さん(でも、お仕置きはする)

 若田部さんの過去話を聞いたのだが、辛気臭くなるのでこれ以上こういう話は辞めようという事になった。
 そして、次の話題は昨日俺が京香とどんなデートをしてきたかとの話題に切り替わる。

「京香ちゃんを意識してないのは知ってますが、どんなデートだったんです?」

「テニスをした。まあ、ごっさしの通り、そのせいでへとへとだ」
 若田部さんの前だからこそ疲れを見せていないが、実は相当にきつい。
 胃は痛いし、眠気は酷いはで本当に辛いのだが、お仕置きを避けるにはこうするほかないわけで元気さを演じているというわけだ。

「というか、どうしてそんな拗れた関係になったんです?」

「簡単に言うと、甘えさせすぎたんだよ……。で、兄弟としての愛情はあるけど、恋人が出来たらその人に全部持ってかれると思ったんだろうな。だから、自分が恋人になって永遠と愛されたいって感じだろうな」

「そうですか……。確か、相手が恐怖した経験を感じ取る能力でしたっけ。それが神田君と離れることの恐怖を増長させているんですかね?」

「まあ、そうだろうな。俺の愛情が恋人にシフトするのが怖くて仕方がないんだろうな……。まあ、そこを上手くお前のことも考えているって分からせれば拗れたのもどうにかなると思う。まあ、今は京香の思いにつき合ってやらないと拒絶されたと思い込んで暴走しかねないからかなり言葉は選んでるつもりだ」
 妹としては永遠に愛情はあることを分からせたいにしても、そんなことを強くいってしまえばかえって逆に拒絶感を抱かせてしまうので強くものを言えていないわけだ。

「というか、妹さんをやっぱり、恋人とか意中の相手として見れない物なんでしょうか?」

「まあ、そうだな。いくら、妹にエロさを感じようが結局は妹だってのは変わらないしそう言う風には見れないし見るつもりもない」
 いくら、妹にエロさを感じてもだからと言って恋人とか意中の相手にはなりえない。
 今回の京香としたデートでよくわかった。
 結局、妹は妹である。

「妹にエロさを感じたんです?」
 ああ、食いつくところはそこなのね。

「ああ、不覚にもな。でも、エロいなって思っただけで別にあれしたいとか、こうしたいとか、そう言う直情的な感情は抱かなかったぞ?」

「妹をエロい目で見る兄。すでにダメだと思うんですけど……」

「いやいや、そのくらいは普通だろ。結局、手を出してないんだしさ」
 っぐ、確かに身内にそう言う感情を抱く時点でアウトかもしれないけど。
 大丈夫、俺は手は出さないはずだ。

「ところで、私にはエロさを感じたことあります?」
 公園のベンチでする会話ではない気もするけど、割と興味津々で若田部さんが聞いてくる。
 若田部さんにエロさか……

「胸が大きいところ」

「そうなんです? 他には何かありますか?」

「顔が可愛い」

「嬉しいですけど。他には?」

「尻がエロい」

「ちなみに妹さんのどこにエロさを感じたんでしょうか」

「まあ、はっきり言うと、テニスウェアを着てまでテニスをしたんだよ。で、普段と全く違う服装をした京香がさ激しく動くところにぐっと来た」

「なるほど……。行動的なエロさを感じたってことですね」

「ま、そんな所だ。正直に言うと、テニスウェア姿じゃなかったら興奮はしなかっただろうな」
 もうバレているからはっきりと言うが、俺は着衣系やコスプレ系が好きという性癖を持っている。
 だから、テニスウェア姿の京香にドキリとしたに違いない。 
 もし、服装が動きやすくて普通のスポーツウエアであれば全然エロさも感じなかっただろう。

「それよりも、神田君。一つ、良いです?」

「ああ、なんだ?」

「いや、別に嫌ではないんですけど、このデート楽しくないです」
 うん、俺も今言おうと思ってた。
 何だろう、嫌ではないけどさ、全然楽しくない。
 なんで、公園のベンチで会話を繰り広げてるだろうなって感じだ。
 正直言うと、面白さのかけらもない。まあ、人によってはこうした他愛のない会話を楽しめるんだろうけど、俺にはあんまり向いていないようだ。

「だな、どこか別のところ行くか?」

「はい、そうしましょう。でも、どこに行きましょうか……。てっきり、愛が深い私達なら公園で一日潰すなんて余裕だと思ってたんで何も考えていません」

「まあ、俺はどこでも良いんだがな」

「プールはどうです?」
 どうせ、若田部さんが言っているプールはここの近所につい最近オープンした完全屋内の温水プールの事だろうし。今の季節でも十分ありな選択だ。

「プールか……。ありと言いたいけど。体力がなあ……」
 そう体が持たない。
 疲れた状態でプールなんて入れば体調が悪化するに決まっているわけで、そのことがネックなのだ。

「じゃあ、どこに行くんです?」
 案は思いつかない。
 繁華街に繰り出すのもありかもしれないとか考えていた時。

「仕方がありません。私は優しいので疲れているなら少し休ませてあげます」

「いや、お仕置きが怖いんだけど……疲れを見せたらダメなんだろ?」

「いえいえ、お仕置きはもう決定ですから。だって、私が過去の話を話しているのに口元を抑えてましたけどあくびしてましたよね?」
 はあ……お仕置きが決定とかマジか……。

「じゃあ、ゆっくりと休めるところに行きましょうか」

「あの、そのやっぱりなしにできない? 全然元気だからさ、プールに行かないか?」
 何となくだが、若田部さんに連れて行かれそうなゆっくりと休めるところを察した。
 そう、彼女が俺を連れ込もうとしている場所……それは、

「いえいえ、顔色が悪いです。だから、休憩していきましょう。ちょうど、裏路地に一件。休憩できる場所がありますから」

「いや、その休憩は休憩じゃなくむしろ激しくするためのあれで……」
 そう、おそらく俺は某休憩が出来るピンクなホテルに連れ込まれようとしているのだ。
 いやさ、若田部さんとそう言うことをしたいかしたく無いかで言えばしたいけど、それこそ既成事実になりもはや俺の人生は若田部さんという人に掌握されてしまうわけで……。

「まあ、お仕置きをするにはちょうど良いですから。さ、行きましょう」
 腕を強引につかまれ、俺は連れて行かれる。 
 必死に逃げようとしたのだが、虚しくも失敗に終わる。

 そしてやってきた。
 休憩もできるピンクなホテル。

「神田君。さて、お仕置きの時間です。あれとあれどっちを飲みたいですか? でも、やっぱり片方じゃかわいそうなので両方飲ませてあげます」

「ちなみに拒否権は?」

「ないです。あと、こんなのも借りてきました」
 手に握られているのは手錠。
 ちゃちなつくりではなく一度嵌められれば鍵がなければ取れそうにないもの。

「いや、あの。何をしようとして……」
 という間にも手錠を掛けられる。

「さて、神田君。一つは今すぐでも大丈夫ですけど、もう一つの方をちょっと用意してくるので大人しくしてください」
 と言って、部屋の隅に液体を入れるようなカップを手に持ち少しの間目の前から姿を消した。

 それから数分立った後戻って来た若田部さん。
 握られたカップには何やら液体が入っている。

「じゃあ、飲ませてあげます」
 そこからの事は余り覚えていない。
 ただ、無理やりに若田部さんのあれとあれを飲まされたのは覚えている。
 いや、本当は覚えてるけどさでも忘れたいんだよ……


 正直に言おう。
 俺、若田部さんと付き合ったらどんなプレイをさせられるんだろうな……。


 
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