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超能力を使える女の子が俺を落とそうと必死に動いているけど、一人と付き合った時点で俺の人生が終了な件について。加えて世間は物騒です…… 作者:くろい

二章

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変態な妹からご近所さんへ(お仕置注意)

「好木さん。美味しい?」

「これ、砂糖入れすぎだろ。甘い……」 
 シャワーを浴びる際にひと悶着あったが、京香の作った手料理を味わうも普通に美味しくない。
 ここで、美味しいと言ってしまうのはダメだし。
 あれだけ、俺のことを意識してる? と煽って来たし仕返しだ。
 絶対に美味しいとは言ってやらん。

「そこは、美味しいって言うのが正解じゃない?」

「いや、全然。美味しくない。こんなんじゃ、お嫁さんにすらなれないだろうな」

「そこまで言わなくてもいいじゃん」
 あまりにもはっきりと言ったせいで不服そうにしている。
 その姿はなんとも微笑ましい限りだ。

「だって、美味しくない物は美味しくないし……。俺はお前のためを思ってだなはっきりと言ってるんだぞ?」
 まずいと言ったことを正当化するために適当な理由を付けて返答をしてやった。
 まあ、直接的に言いすぎるのはさすがに配慮が足りないからな。

「そう? じゃあ、好木さんに美味しいって言わせるようなの作れるようになるから」
 しかし、正当化する理由が逆に好感度を上げてしまったようだ。
 てっきり、もう京香の俺に対する好感度は頭打ちかと思ってたけどそうではないらしい。

「さてと、昼ご飯を食べ終わったらどうするんだ?」

「まだまだ、テニスする」

「いや、まだするのか?」

「うん、好木さんが匂い嗅いでたあのウェアをまた着てやるから」

「でも、汗かいて一度脱いだのをまた着るってなんか気持ち悪くないか?」
 まあ、別に汗をかいたからと言ってどうせシャワーや着替えがあるんだが、一度汗だくで脱いだものをもう一度着るのは少しばかりか気持ち悪い感触が沸いてしまう。
 まあ、京香がまだテニスをしたいならそんなの我慢してまた着るけどさ。

「別に? どうせ着替えるんだし、いいじゃん」

「そんなものなのか?」

「そんなもんでしょ」
 と言ったようにお昼ご飯を終えた後もテニスに興じることとなった。
 しかし、あえて言おう。
 さっき、俺が嗅いだテニスウェアをまた着るとかさ、なんか興奮するんだけど。

「そう言えば、好木さん。私の服の匂いはどうだった?」

「ブッッ」
 唐突に言われれば食べているものを吹き出すに決まってるだろ。
 何、普通な感じで聞いてきやがる。

「ねえ、思いっきり顔にかかったんだけど……確かに口に含ん出る時に話しかけた私が悪いけど、でもさすがにこの量は噴き出しすぎじゃない?」
 食べていたものを京香に思いっきり噴き出してしまい。
 嫌そうな顔をしながら自身に飛ばされたものを拭きとっている。
 まさか、本人もここまで噴き出されるとは思っていなかったらしい。

「ごめん、でもさ。京香も悪いからな? 急にあんなこと言うから」

「わかってる。はあ……。女の子の顔に食べかけのご飯を噴き出すとか私以外にやったら怒られるじゃない?」
 そう、それくらいに出てしまったのだ。
 ちょっとではない。かなり噴き出してしまい、普通に笑い事ではないレベルである。
 それこそ、気を使っておしゃれしてきた女の子だったらマジ切れするレベルに汚してしまったというわけだ。

「いや、怒られないな。むしろ、調先輩とかは喜びそう。若田部さんは噴き出さないようにって俺の箸を握って食べさせてきそうな気がする……」
 そう、調先輩に関してはなんか喜びそうだ。
 だってさ、指を切った時の血を飲んで興奮するような奴だぞ?
 そんな人だったら、普通に喜ぶに違いない。
 で、若田部さんは『もう、仕方ないです』とか言って噴き出さないようにって俺の箸を奪って食べさせてきそうである。

「ねえ、思ったんだけど。あのお二人って変態なの?」
 京香は俺があの二人を変態みたいに扱うのでとうとうそんなことを聞いてきた。
 まあ、京香の前であの二人の普段の行いを話してただけでその質問に至るという事は俺が二人を変態だと思っていたのは世間一般的であるらしい。
 どうも、最近は慣れすぎて変態に思えてなかった。
 だから、調先輩の真似事までしてしまったしさ。

「変態だな。だが、あえて言おう。兄の恋人になりたいっていうお前も十分変態だけどな」

「っく。それに関しては言い返せないけど……」

「ま、あの二人に関してはドン引きするレベルだからな……。お前の変態度なんて、全然ましなほうだ……」
 だってさ、調先輩に関し言うとさ、若田部さんと京香が暴走しかけた日。
 トイレ行くとか言って、俺の部屋でまたあれしてたっぽいんだよな……明らかに匂いがしたし。

「そんなにひどいの?」

「ああ、調先輩なんて人の部屋で勝手にイったりする奴だぞ?」
 さらっと、妹に下ネタ言ってるけど。
 これくらい普通だよな……、なわけないよな。
 普通にあの二人とは下ネタを言い合ってるだけでオープンに話すような事じゃない。
 妹に何言ってんだろ俺……。

「イったりって?」
 下ネタと分かっていない様子で聞かれた。
 単純に、俺がぼかしていったことについて知らないので聞いたという感じであり、まさか下ネタとは思ってない顔だ。

「まあ、あれだ。想像して一人でやるものだ」

「一人でやる?」
 まだわかっていないご様子。
 もしかして、このくらい話しても伝わらないとかそういう知識があまりないとでも言うのか? 
 さすがに中三だぞ、中三で知らないわけがない。

「ああ、一人でイクやつだ」

「だから、なんなの? きちんと教えて」

「まあ、良いけどさ。イクって言ったら一人であそこを弄って果てる行為のことだ」
 そう言った時だ。
 京香の顔が真っ赤になる。

「変態。真昼間に下ネタとか最低」

「なに、恥ずかしがってるんだ? 兄に胸を触らせてくるのもそれに等しいくらい変態だと俺は思うぞ?」
 顔を真っ赤にしているが、胸を直で触らせてくる妹だし。
 何をそんなに恥ずかしがってるんだか。

「ちが、あれは勇気を出して、特別で。だから、あれ以来エッチなことしてないじゃん。私をベッドの上でよがる人と一緒の変態扱いなんて、酷い……」
 あれ……。
 顔が真っ赤を通り越して涙が零れ落ちてる?

「いや、どうしたんだよ。急に」

「だって、あの時は好木さんに妹として見られたくないからしただけで、あの後、すごく恥ずかしかったのに、私をベッドでよがる人と一緒のような変態に扱われるなんて……私、変態じゃないし。あの時はちょっとやりすぎただけだから」
 泣きながら必死に弁明して自分は変態じゃないと言い張る京香。
 まあ、確かに胸を触らされてからというものの、エロいことはしてこなかったけどさ。
 あえて言おう。

「いや、兄に恋する妹とか変態だろ」 
 だってさ、久々に妹が泣いている姿を見たら虐めたくなるんだから仕方がない。

「っつ。グスン。バカ、バカ、バカ、変態呼ばわりするに好木さんなんて嫌い。嫌い。私は変態じゃないのに……」
 ガチで泣き始めてしまう。
 しまった。やりすぎたか?

「バカ、バカ、好木さんのバカ」

「悪かったって。京香、お前は変態じゃない。変態じゃないから。泣き止めって。ほら、テニスだ。テニスするぞ?」

「う、っう。テニスする。もう、変態って言わない?」
 あ、テニスはするのね。
 もう少し、虐めたい気もするけど妹に変態、変態と言いまくる兄もおかしな気がするし仕方がない。
 さてと、あと少しだけ慰めるか……。

「ああ、言わない。約束する。京香は変態じゃない。だから、泣き止め。な?」

「わかった。じゃあ、着替えてくる……」
 号泣し始めた時はどうなるかと思った再びテニスをするために少し汗臭いテニスウェアに着替えに行く。

 こうして、午後は不機嫌な妹と夕方までテニスをするのであった。

 まあ、結局最後の方は機嫌は直ったし、トータルで見れば楽しい一日だったな。
 とか思いながら、夜行バスで思いにふける。

 だってさ、落ち着かなくて眠れないんだもん……。

 そして、朝方、夜行バスで駅まで戻って来た。

「じゃあね、好木さん。帰るから。あと、今日も頑張って」
 今日も頑張る? 一体何をだ?
 とか思いながら京香と駅で別れた俺も家に戻るのであった。

 家に着いた時、あることを思い出す。

「あ、今日は若田部さんとデートの日だ」
 そう、今日は若田部さんとデートする日である。
 そんなことを思いながら、少しだけ体を休めようと横になると……。

「神田君。さあ、行きましょう。デートです」
 相変わらず、チャイムを鳴らさずに入ってきた若田部さん。
 いや、やばい。
 マジで、体力が……

「あの、どうしました? 私とデートがそんなに不服なんです?」

「いや、昨日さ。京香にテニスをさせられて、しかも山梨で……。で、今さっき夜行バスで帰ってきた所なんだよ……」
 京香、お前ってやつは……。
 わざと、今日の若田部さんとのデートに響かせるためにわざわざ山梨に夜行バスで連れってたのか?
 ああ、そう言う事か……。若田部さんにはぼろ雑巾みたいな俺を差し出してデートを楽しませないつもりで山梨まで夜行バスで連れてかれたってことか。

「でも、神田君は私とのデートならそんな疲れ見せませんよね? うきうきですよね?」
 そして、疲れているのを見せるなと脅迫される。

「いや、そりゃ当然だろ」

「もし、疲れてるのを見せたら。お仕置きです。だから、今日は一杯楽しみましょう!」
 鬼だ、鬼がいる。
 俺がものすごく疲弊しているというのを分かっているくせに、疲れているのを見せたらお仕置きとかさ。
 それ、無理げーだろ。

「ちなみにお仕置きって?」

「そうですね。前みたいに私の味を知ってもらいます。あ、でも前回よりハードなのは確定ですから、どうかお仕置きを受けないように頑張ってください。ちなみにお仕置きではあれを飲んで貰おうかなって思ってます。」

「あれって?」

「さあ、なんでしょう?」
 怖いなー。
 マジ怖いんだけど……。

「はあ……。頑張るしかないのか?」

「まあ、さすがに私も鬼じゃないのでどうぞ飲んでください」
 地獄の二日間で飲んだある種の栄養剤『ぐんぐんマックス』が渡される。
 いや、これを飲んで頑張れってそれこそ鬼だろ……。

「まあ、疲れてるから飲むけどさあ……」
 と一気に飲み干したのだが。

「もう一本どうぞ」
 いや、一日に二本飲むものじゃない気が……。

「いや、いらな、

「いえいえ、どうぞ飲んでください。まさか、私の好意をいらないなんて思ってませんよね?」
 目でさっさと飲めと若田部さんが脅してくる。
 寝不足で頭が回り切っていない俺はそれを受け取り飲んでしまう。

「あ、もちろん。具合が悪くなってもお仕置きです」
 ああ、そう言う事か……。
 そりゃ、二本も飲めば人によっては具合が悪くなるかもしれないよな。
 てか、言われたそばから朝ご飯を食べてないのに胃に栄養剤なんて流し込んだせいで胃が痛い。

「どうしたんですか神田君。顔が苦しそうですけど。そんなにお仕置きを受けたいんです?」

「いや、全然。さ、デートに行くぞ。若田部さん」
 いやー、お仕置きを上手く避けられるかこれ?
 てかさ、お仕置きになったら俺は何を飲まされるんだ?。前回よりもハードって言ってたし、血じゃないのはわかってる。
 となると、あれかあれしかないんだよな……。


 こうして、デート二日目は訪れた。
 体調最悪な中、若田部さんに疲れと具合の悪さを隠して無事にデートを終えられるのか肝を冷やしながら、二人で家を出るのであった。

 
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