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超能力を使える女の子が俺を落とそうと必死に動いているけど、一人と付き合った時点で俺の人生が終了な件について。加えて世間は物騒です…… 作者:くろい

二章

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テニス(妹に欲情する兄はいない)

 俺はそう簡単に女の子と付き合わないと言ったものの、それを知らしめるために付けた条件で俺は苦しんでいた。
 そう、それはチャンスを等しく与えると言ったことである。

「チャンスを等しく与えるって言ったせいで、エスカレートし過ぎている……」
 チャンスを与えると言ったせいで、三日連続デートが決行されることになった。
 そして、チャンスを逃さないため皆、やる気に満ち溢れているせいで、デートプランはこっち側が持つと言われてしまったのだ。

「好木さん。いくよ?」
 今日は京香とのデートの日。
 エスカレートしていると言ったわけ、

「いやさ、デートするのは良いんだけど、俺をどこに連れていくつもりだ?」
 だってさ、待ち合わせ時間が夜なんだからな。
 本当に嫌な予感しかしない。

「山梨県」
 正直に言う。
 もうデートの範疇を越えて旅行になってないか?
 てか、この時間から察するに夜行バスに乗っていくんだろうな……。

「いやいや、山梨県に行って何をするんだよ……」

「テニスをしに」
 テニスってわざわざ山梨県に行ってまですることか?
 確かに山中湖とかそこらへんはテニス場が多いけどさ。
 それでも、なぜに山梨県にまで行くんだよ……そこら辺のテニスコートじゃダメなのか?

「不満? だったら目的地を富士山に変えるけど」 

「いやいや、不満はないから。さあ、行くぞ?」
 少し、ばかり不服そうにしていたら何が起こるかわからないし、ここはイエスとしか言い従うしかない。
 だってさ、依然として俺から拒絶されたら不安定に陥り、暴走する可能性もあるし。

「うん、取り敢えず、時間があるから。買い物が先」
 どうやら、夜行バスまでは時間があるようでそれまでに行きたいお店があるようだ。
 京香に連れられて行ったお店はスポーツ用品店。

「テニスウェアを買う。好木さんが好きなのを選んで」
 どうやら、テニス用品を買いに来たようで、恰好もきちんとテニスに寄せるつもりらしい。

「いや、お前が好きなやつを選べって。てか、別にテニスウェアを買わなくても良いと思うんだけど」

「ううん。好木さんのパソコンが随分と着衣系やコスプレ系に偏ってたし。テニスウェアで誘惑したいから」
 考えを読まれている調先輩ならまだしも、妹に自身の性癖を知られているとかさ。
 普通に恥ずかしいんだけど……マジ、穴があったら入りたい気持ちだ。

「いや、俺は別にそんな趣味はないぞ?」

「ブックマークの二番目『着衣エロマニア』」
 ダメだこれ。
 否定してみたけど、もう完璧に俺がそう言うのが好きなのがばれてる。 
 だってさ、今言われたサイト名さ、俺の一番お気に入りなエロサイトなんだもん。

「……。まあ、そのことは置いといて。本当に好きなのを選べって」

「うん、じゃあこれにする」 
 手に握られたのは風や大きな動きでめくれ上がる可能性が高いスコート。
 別に公式戦をするわけでもないし、そんなものを選ぶ必要はないのだが、ショーツを選ばずにスコートを選んだのだ。

「いや、でもそれって……」

「うん、見えちゃうから。あっちの方でアンダースコートを買ってくる。その間に好木さんも自分のを買って来て?」
 そう、スコートの中はパンツを見えないように上からアンダースコートという形状は下着そのものだがひらひらが付いた物を付ける。
 ひらひらが付いてるから下着じゃないよ? と言われても俺にとってそれは何ら下着と変わらないように見え、むしろ見えることが想定されていることによりエロさをどことなく感じてしまう。

「って、京香。俺はそんなスコートなんてもの認め? あれ?」
 どうやら、自分だけの世界に熱中しすぎたいたようで京香の姿はなかった。
 まあ、俺も今着ている服装じゃテニスはしにくいしウェアを選ぶか……。

 こうして、俺と京香はテニス用品を買うのであった。
 実際のところ、京香のテニスウェア姿が楽しみで仕方ない。もう買ってしまったのなら仕方がないしさ!
 妹として可愛さを見たいだけで別に欲情をしているわけでないと断言しておく。

「好木さん。お待たせ」
 たがいに分かれてテニスウェアやテニス用品を買いそろえ、今度こそ夜行バスに乗り込むのを待つばかである。
 そして、俺達はバスに揺られて山梨県にあるテニスコート場に向かう。
 やっぱり、近場で良いんじゃとか思いながらもバスに乗ってしまったのでもう取り返しはつかない。
 揺られる夜行バスでひと眠りしようと目を瞑ると京香が周りの人に迷惑にならない程度の小声で話しかけてきた。

「好木さん。今日はめい一杯遊んで? 楽しも?」
 そう言った京香は目を瞑り眠りについた。
 めい一杯遊んで楽しむか……。まあ、恋人の愛情が欲しいとかそう言うまどろっこしいことは考えず楽しんで楽しませてはやるさ。
 そう思いながらも俺は揺れるバスで眠りにつこうとしたのだが、

「落ち着かなくて眠れん」
 と言ったように慣れない環境で眠ることが出来ないのであった。
 寝よう寝ようと思うも少しは眠れたものの途切れ途切れの睡眠しかとれないのであった。

 バスが止まり降りるたのだが、俺は少しばかりのけだるさを感じているというのに

「着いた、着いた。じゃ、行こ?」
 と思いのほかよく眠れたみたいで京香は元気そうである。
 そんな、京香に俺は連れられて今日借りたテニスコートに向かうのであった。
 どうやら、途中まではタクシーを使う様だ。


 タクシーを使いテニスコートがある場所につくと管理人さんが俺達が借りた場所を案内してくれる。

「どうぞ、鍵です。ご自由にお使いください」
 テニスコートだけでなく横には別荘があり。
 フェンスも高く、それでいて外から眺められないようにフェンスの網も細かい。
 地面もかなり質が良く、整備もきちんとされている。

「ここ借りるのにいくらかかったんだ?」

「そんなに高くない。本のサラリーマンのひと月分の給料くらい?」
 京香に連れられてやってきたテニスコートではなく。
 テニスコート付きの貸別荘だったというわけだ。

「そんなお金一体どこで手に入れたんだよ……」

「普通におばあちゃんから貰った。頂戴って言ったら貰っただけ」
 ばあちゃん。
 俺には普通の金銭感覚を学ばせたいからそんなに渡さないくせに京香には甘すぎるよ……。
 そのせいで、こんな自由気ままなことを可能にしちゃってるぞ?

「はあ、まあいいか。着替えよう」
 俺達はテニスコートの横にある別荘に向かった。
 中は落ち着きのある本当に休息を求める人が来るような別荘そのものだ。

「じゃあ、着替えて来る」
 京香はテニスウェアが入った袋をもってお風呂場に行き着替えるようだ。
 結局、どんなのを選んだのかは確認していないし少しばかり楽しみで……いや、別に可愛いだろうな……。

「さて、俺も着替えるとするか……」
 まあ、俺の服装はハーフパンツに通気性の良いポロシャツですぐに着替え終わり、京香を待っていると広間と廊下をつなぐドアが開き京香が入ってきた。

「どう?」
 上は腕全体が露出していて脇ははっきりと見え、すらりとした腕が華奢であり肌に張り付くような伸縮性の生地が体の線を強調する。
 下はスコートを履いているが、短くて今にも中が見えてしまいそうだ。
 そして、スコートから伸びる生足の曲線が良い。すごく、すらりとして良い。
 まあ、胸は年相応かと思ってたけど、すでに調先輩よりあるかもな……。

「ああ、良いんじゃないか? 似合ってるぞ」

「興奮する?」

「してない。ただ、可愛いとは思う」

「ふーん。さすがに妹に欲情はしないし、当然か」

「ああ、そうだ。妹に欲情する兄などいない」

「その余裕いつまで、保てるんだろうか楽しみにしてる。それじゃあ、テニスしよっか」
 ああ、俺は絶対に妹に欲情はしない。
 可愛さは認めるが欲情も興奮もしないけどさ。

 そんな事言われたら意識しちゃうかもしれない……。
 一瞬の間そのことに気を取られた俺にすかさずに京香は言う。

「っふふ。もう、意識しちゃった?」
 クソ、この妹め。
 俺がそう言われると意識してするのを分かっててわざと言いやがったな?
 よし、俺は絶対に意識なんてしないからな。

 そう決めて、テニスコートに立つのだが。

「じゃあ、サーブ行くよ」
 京香がサーブを打ってきた。
 その時に大きく開かれた脇を見た時思った。
 あられもない姿がすごい新鮮でドキリとするなって。

 そして、そのせいでサーブを返すことが出来なかった。

「ねえ、今どこ見てた?」

「どこも見てない。さ、気を取り直して……」

「ふーん。しらを切るつもり? 本当は普段あまり見ることのない。私の脇でも見てエロいなって思ったんじゃない?」

「そ、そんなことはない。断じてないからな?」

「そう、意識してないというのをあくまで突き通すんだ。でも、知ってるから。好木さんが普通に私のことをそう言う風に意識しちゃってること」

「そ、そんな事よりもテニスしよう。な?」

「うん、良いよ。しよっか」
 そして、テニスを繰り広げるのだが、先ほど言われた言葉があたまから離れない。
 そう言う風に意識しちゃってる。その言葉頭から離れないせいで、大きく動いた際にアンダースコートが見えるとドキドキしてしまう。

「ふう」
 数回の打ち合いをしたとき、京香がスコートの中に手を軽く入れアンダースコートの食い込みを直す。
 その何気ない仕草を見た瞬間、俺は思った。

 妹でもさ、エロいって感じるんだなって。

 正直に言おう、着々と妹に意識させられて行ってる気がしてならない。
 そんな考えを抱きボーっとしていたせいでサーブをするのを忘れていたら

「ねえ、好木さん。どうしたの? まさか、妹の息が上がった姿を見て興奮してる? もしくは新鮮だとか思ってるんじゃない?」
 息があがり汗をかいた京香がこちらに近づき、言ってきた。

「そんなことはない」
 エロいと思ったがさすがにすぐ陥落する俺ではない。
 ゆえに俺は威勢よく言ったのだが。

「じゃあ、これでも? 妹だったらこんな風にされても鬱陶しいだけだと思うけど、どう?」
 背後にまわられ抱き着かれる。
 汗でべっとりとした体と体をぶつかり合わせる京香。
 激しいスキンシップを取ってきた。

「ああ、鬱陶しいだけだ」

「でも、心拍数は上がってたけど? まあ、今はここまでにしておく。どうせ最後は好木さんは私をそう言う風に見るんだから」

 さて、はっきりと言って良いか?
 ごめん、俺普通に妹を妹として見れなくなるかもしれないんですけど……。

 
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