挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
超能力を使える女の子が俺を落とそうと必死に動いているけど、一人と付き合った時点で俺の人生が終了な件について。加えて世間は物騒です…… 作者:くろい

一章

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

31/110

自重しない先輩2(変態注意)

 先輩がおかしなことを言ってきたのもついさっきの事、俺と先輩は無事に夕食のカレーを作り終えたのだが問題が発生した。

「お米がない。そして、パンもない」

「ええ、そうね。なんで、作っている時に気が付かなかったのかしらね」
 そう、カレーはできたのだが、肝心の炭水化物系が一切なかったのだ。
 カレーだけで食べるのはそれはそれで寂しいので、仕方なくコンビニにパンかパックのご飯を買いに走ることに決めたのは良いが。

「先輩。絶対に悪さをしないでくださいね」
 そう、いちいち戸締りをするのも面倒なので先輩を置いてコンビニに走ることにしたのが非常に心残りで仕方がないのだ。
 先輩にお使いを頼むことも考えたが、一応俺の家にやってきた客人だ。
 そう言うところはしっかりとしておけとばあちゃんに散々言われているので仕方がない。

「ええ、何もしないわ」
 その言葉が不安で仕方がないが俺はコンビニへと向かうのであった。

 そんな、コンビニに向かう際中。

「あ、お久しぶりです」
 海田加奈に出会ってしまう。
 最近はめっきりと会っていなかったのだが、すれ違いざまに挨拶をされる。

「ああ、久しぶり」

「というわけで、私と仲良くしてくれませんか?」
 超能力者とのつながりを得たい、海田加奈はそう言ってきた。
 そして、つい最近は一歩踏み出すことの大事さと堂々とすべきところはすべきだという点について思わされた。

「ああ、別にいいぞ。節度を守ればな」
 そう、考えすぎだ。
 別に俺達と海田加奈がせっかく触れ合いたくてアプローチしてきているのにそれを拒むのこそダメだ。
 影響が出ないように俺達が最新の注意を払ってやればいい。だって、彼女は多くを得るために俺達に接触してきた。
 受け入れてあげる方が正しいことだ。

「どうしたんです。急にOKって言うなんて。先輩らしくありませんよ。何か、悪いものでも食べました?」

「なんだよ。別に仲良くしてやるってだけだ。まあ、あれだ。別にお前と仲良くなるのは悪いことじゃないってことだ。だって、お前は超能力者の友達が欲しいだけなんだろ?」
 踏み込むことの重要性。
 気にすることをほどほどにすることの大事さ。
 それらを実感した俺はある意味、この海田加奈のしていることは間違っていないと理解できる。
 まあ、俺達に踏み入るあまり周りをないがしろにしたら、それこそ絶縁だけどな。

「とっても不自然ですよ?」

「まあ、心境の変化だ。別に気にしすぎていただけだったって気が付いただけだ。それに気にするばかりで避け続けるのはダメだと感じただけだ。だって、お前はお前なりに新しい友達を作ろうって気で俺に話しかけて来てるんだろ?」

「ふーん。そうですか、じゃあ仲良くしてくれるんですか?」

「ああ、こうして世間話程度は相手になってやる。まあ、高校生と中学生という間柄を考えれば、ほどほどにだけどな」

「なんか、普通すぎません。先輩たちの間からしてもっと過激的なお付き合いができると思ったのに、少し残念です」 
 過激的か……。
 こうして、海田加奈に構う事を決めたはいいが、きっとあの二人の行動を目の当りにしたらドン引きして離れていく可能性は高いけどな。
 てか、相手は中学生だ。接点、自体ほとんどないだろう。
 なのに、なんで俺は避けてたんだか。超能力者との特別な関係に憧れてるから俺達に近づいて来て、それでいて仲良くなろうとするなんて普通なことじゃないか。

「ああ、普通だよ。俺達はお前が思ってるほど特別でも何でもない」

「そうですか。じゃあ、私。お使いの途中なんで失礼しますね。じゃあ、またどこかで!」
 すれ違いざまに軽く話す。
 どうせ、相手は中学生だ。このくらいの節度なら全然気にすることはないってのにな。
 なんであんなにも拒んでいたのか。
 と言ったようについ最近、再び周りと仲良くなることが出来つつある俺には余裕があり、考え方も柔らかくそれでいて柔軟になったんだろうなとか思いながらコンビニに行くのであった。

 そして、無事コンビニに行きカレーに付けて食べるのに合うシンプルなパンを購入して家へ戻る。

「あの、先輩。何してるんですか?」
 そこにはなぜか服を着替えた調先輩がいた。
 服を着替えるだけなら別におかしいことではないのだが、

「ええ、借りたわ。だって、カレーのシミが制服に付いたら大変じゃない? 毎日着るものだもの。避けられるリスクは避けるべきだと思って着替えさせてもらったわ」

「いや、別に着替えるのは良いんですけど。それ、俺の服ですよね?」

「それがどうしたのかしら?」
 人の服を着て当然の顔で押し切る。
 パワープレイ過ぎないか? 理由は最もな気がするけど強引すぎるだろさすがに。

「しかも、わざわざ洗濯する前のやつって。確信犯ですよね?」
 一日おきに洗濯機を回すのもめんどくさく、別に着る服には困っていない。
 だから、ある程度まとまってから洗濯をすることにしている。そのため、籠に着た服をため込んでいるのだが、わざわざそこに入っている服を着るのは絶対にわざとだよな?
 てか、勝手に人の服着る時点でわざとだろ。

「いえ、わざわざ新しい服を使わせて貰うわけにはいかないもの。別にカレーを食べる一時だけなのよ?」

「はあ……わかりました。どうぞ、使ってください」
 ここで、返せと言ったらこの場で脱ぎかねない。
 ゆえにおとなしく使わせるしかないのだ。でもさ、あからさまに俺の服を着て顔が全体的に綻んでいるしどんだけ俺の服を着れて興奮しているんだよ……。

「ええ、ちゃんと洗って返すわ」
 あ、うん。
 持って帰るのね……。
 てか、どうせあのトランクスみたいに扱われる気がしてならないのは気のせいか?

「まあ、とりあえず。カレー食べましょうか。飲み物はどうします? 水かお茶とか色々ありますけど」

「そうね、お茶をお願いするわ」
 カレーを食べよう。
 お腹が空いたしな、そのあとで他に何かされていないか色々とチェックだ……。

 カレーを温め直し、パンはトースターで焼き。
 カレーだけでは寂しいため冷蔵庫からレタスとトマトを取り出し簡単なサラダを作り、出来上がった品をテーブルに乗せていく。

「これで全部です。じゃあ、食べましょうか」

「ええ、食べましょう。こうして、二人で食べるとまるで夫婦みたいね」

「そんなことないです。じゃあ、いただきます」

「いただきます」
 俺と調先輩はカレーを一口食べて感想を言う。

「普通ですね」

「そうね、ものすごく普通としか言えないわ」

 まあ、市販のルーを使ったのだからそんなもんだろう。
 こうして、普通のカレーを食べる俺達であった。

 夕食を食べ終えた俺達は食器を自動食器洗い機にセットし、机を拭いたり、ゴミを片付けリビングで一息つく。

「味は普通だったけど。こういう夕食も悪くないわね」

「そうですか……」
 先輩の何気ない一言。
 先輩の部屋を掃除していた時に出てきたコンビニ弁当やらカップ麺のゴミ。
 おそらく、ほとんどの食事を一人で取り続けてきたのだろう。一人暮らではのぬくもりのない夕飯とは味わえないぬくもりを感じてそう言ったに違いない。
 まあ、俺も一人暮らしを始めた時は少し寂しさを感じたしな。

「さて、そろそろお暇させて貰うわ。と言いたかったのだけど、トイレを借りるわね」
 廊下にあるトイレに行く先輩。
 さて、先輩が他に何かしてないか確認しておくか……。

 先輩がトイレに行っている間に俺がコンビニに行っていた間、服を奪われること以外に何かされていないかリビングを確認した。まあ、何もされていないようだ。
 洗濯前の使用済みである俺の服を奪ったこと以外に何かされた痕跡は見つからない。

「てか、遅くないか?」
 リビングに何かされていないか確認を終えてから数十分が経った。
 トイレに行った調先輩が一向に戻ってこないので、一応大丈夫かトイレの前まで行きノックを仕掛けるのだが、俺は辞めた。

 だって、鍵は閉ってないし電気も付いていない。
 ましてや、少し扉は開き、だれも中に入っていないのだから。
 一体、どこに行ってなんの悪さを……そう思った俺は調先輩を探すべく訪れたのは風呂場。

「いないか……」
 そして、俺が次に向かった場所は自分が今使っている部屋。
 その扉を開けると、ベッドの上で悶えている先輩がいた。布団を顔に押し付け、枕を股間で抱きかかえ、とても楽しんでいるご様子。

 止めるに止められない光景が広がっている。
 だって、気まずいどころか止めに行ったら何されるか……。

 というわけで、満足するまで放置しておこう。

 リビングに戻った俺はソファーに寄りかかり、

「はあ……。人の家で何してんだか」
 だが、その気持ちとは裏腹にあの光景を見て少し悶々としてしまうのだが、先輩のカバンが来たときよりもやけに膨らんでいるのに気が付く。

「あ、うん」
 カバンを開けた瞬間、俺の悶々とした気分は一気に晴れる。
 だって、先輩のカバンには俺が着てまだ洗濯していない服がたくさん詰まっていたんだからな。

「ほんと、こう言うとことが残念なんだよなあ……」

 
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ