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失恋のエンゼル

作者:

「横井も田中に取り持ってもらえばいいじゃん」

 忘れ物を取りに教室に入ろうと扉に手を掛けた瞬間、息を飲んだ。自分の名前が出てきたからではない。横井君の名前を聞いたからだ。

 この声はクラスメイトの西君だろう。横井君とも友達でいつも教室で楽しそうに話をしているのを見かけていた。女の子とお話する時は全然笑顔を見せない横井君が友達とはいつもふざけ合って笑っているのを、私はいつも見ていた。

 もう忘れ物なんかどうでもいい。早くここから立ち去ろう。

 扉に掛けた手を引いて教室に背を向けた時、

「俺はそういうのは好きじゃない」

 いつも聞いていた低い声が聞こえた。



 廊下を歩きながら、私、田中里美はこれまでのそれほど長くはない人生について考えていた。

 始まりは小学生の時、友達から好きな人がいると相談を聞いて軽い気持ちで取り持ってあげたら上手くいったことだった。今考えればそれは本当に偶然の出来事だったが、それを聞いた別の友達からも自分も好きな人と仲良くなりたいとお願いされたので仲立ちをしてあげたら、これも上手くいってしまった。それ以来、恋愛仲人なんて言われるようになってしまい、高校に入った今でも変わらず仲人のような事を頼まれ続けていた。

 自分には人を見る目があるのかもしれないなんてちょっとした自信になったし、上手く行った子の嬉しそうな顔を見るのは自分も嬉しかった。ずっと他人の恋ばっかり取り持って自分の恋はどうなのなんて言われてきたけど、好きな人はいなかったし、わざわざ作ろうとも思わなかった。高校に入って、無愛想な人だと思っていたクラスメイトの横井君の笑顔を見るまでは。

「横井君、好きな子いたんだ」

 背が高くて、短い髪がすっきりしていて、いつもそっけない態度で。横井君のことを思い出して、心が締め付けられた。

  女子に興味なんか無いと思ってた。男子としか話さないし、普段は無表情で不機嫌なのかと勘違いされることも多い。女子と仲良くお話するなんて入学以来見た事が無かったけど――西君が言っていた『取り持ってもらえばいい』という言葉はつまり、そういうことなんだろう。横井君も否定しなかったことが、より一層心に重たくのしかかった。

 このあいだ同じ図書委員の西君の恋を手助けしたばかりだ。多分、西君は友達の横井君にその話をしていたんだろう。幸せな人は往々にして自分の幸せをお裾分けしたがるものだ。

「西君のばか」

 今日だって、図書委員のクラス当番なのに。どこにいるか探す手間が省けたなんてそれどころじゃない。西君の顔を見てしまったら、横井君のことを、横井君に好きな子がいる事を、きっと思い出してしまう。

 じわりと出てきた涙をすれ違う人に気付かれないように俯いて歩く。ダメだ、図書室へ向かう前にちょっとお手洗いに寄ろう。

 通り道のトイレの入り口にある姿見に、染めてない髪を下ろして化粧もほとんどせずスカートもほんのちょっと上げた程度の自分が映って、さらに落ち込みそうになった。高校生としては地味な方だと自覚はしているけど、これ以上泣くと赤い目を落ち着けるのに時間がかかってしまう。

 委員の仕事に遅れるのは良くないと思い、さっと目を冷やしてすぐ図書室へ向かう事にした。

 トイレを出た所で、廊下の開いていた窓から風がさっと吹いて、肩まである髪が顔にかかって鬱陶しかった。


 少し遅くなってしまった。もしかしたら西君の方が先に着いているかもしれないが、適当に誤魔化せばはぐらかされてくれるだろう。そう思いながら図書室の扉を開けて司書カウンターに目を向けた瞬間、固まった。

「……よ、横井君?」

 すごく情けない声が出た。さっき教室で自分を悲しみの淵に突き落とした張本人が、当番委員が座っているはずのカウンターにいつもの無表情な顔で座っているのだ。

 どうして彼がここにいるのよ!と、わけがわからないまま目を白黒させていた私を横井君は一瞥し、無表情なまま目を逸らした。

 何も言わないということは、自分もカウンターに入ってもいいということだろうか。とりあえず、恐る恐る隣の椅子に座った。

 西君に会いたくないとは思っていたが、本人がいるなんて。まさか、本当に相談しに来たのだろうか。もしそうだとしたら、仕事なんて放って逃げ出してしまうかもしれない。

 私の頭にハテナが浮かんでいるのを察したのか、横井君がポツリと言った。

「西のケガ、俺のせいだから」

 いつもこっそり聞いていた低い声がとても近くにあることに、顔が赤くなってしまいそうだった。「そっか」なんてつまらない返事をしてしまって後悔した。

 そういえば、西君は昨日階段を踏み外して足をひねったという話だった。今日登校した西君は松葉杖までついていたが、病院で大げさな処置をされたと不満そうに教室で話していたのを思い出した。つまり、西君の代わりにここに来たということか。そっか、本当に相談に来たわけじゃなかったんだ。ほ、とこっそり息を吐いた。でも、西君は横井君のせいだという話は一言もしていなかったように思う。

「西君、そんなことは言ってなかったけど」

 思わず口を吐いて、ハッとした。なんだか妙に気軽に聞いてしまった。

「俺が西の背中のゴミ取ろうとしたら、くすぐったかったらしくてコケた」

 馴れ馴れしいと思われてしまわれたりしないだろうか、なんて心配とは裏腹に、横井君は気にした風もなく言った。よかった、と安心してその状況を想像してみたが、それは確かに横井君のせいではない。私が西君でも横井君の責任とは思わないだろう。それでも、横井君は西君のケガに責任を感じて、図書委員の仕事を代わったということなんだろう。

 友達思いで、とても真面目な人だなあ。なんだか嬉しくなってこっそり笑った。

「それで、仕事って何すんの」

「えっとね、それじゃあ返却された本を書架に戻してもらえるかな」

「わかった」

 そう言って横井君は立ちあがった。背が高い横井君は座っている私からはとても大きく感じる。そのまま返却棚から本を数冊持って行く横井君の背中を見て、胸が締め付けられた。

 こんな夢みたいなシチュエーションが嬉しくないなんて、こんな気持ち知りたくはなかった。だけどそんなこと言ってばかりもいられない。貸出と返却を待つ間、何もしないわけにはいかないから、私もカウンターで出来る事をやろうと机の引き出しを開けた。

「直し方わかんなかった」

 突然、頭の上から低い声がした。驚いて顔を上げると、相変わらず無表情だが少し顔を顰めた横井君が立っていた。

 恥ずかしそうにしている様子が可愛くて、思わず私は笑ってしまった。

「なんだよ」

 横井君の硬い声にハッと口をつぐんだ。しまった、気に障ったみたいだ。慌てて席を立って、カウンターを出る。

「ごめん、説明してなかったもんね」

 横井君から本を受け取って先導を始めたが、頭の中はやってしまったという思いでいっぱいだった。知ってるものだと勝手に思い込んで説明を怠ったのは自分の責任なのに、なにを偉そうに人の事を笑っているのだろうか。ごめんなさい、ごめんなさい。

「本のラベルの一番上のこの数字が本の種類になっていて、種類ごとに固まっておいてあるから、まずはその数字を振ってある棚を探すの」

 この本は0だから奥だ、と先導しながら説明をしていたが、機嫌を損ねたかもしれない横井君の顔は恐くて見れなかった。横井君からの反応は無いまま、図書室の奥の書架に着いた。

「ここの棚だから、あとは作者の名前から本の場所を探したらいいよ」

 そう言って本を手渡すと、受け取った横井君は私を見ずに横を通り過ぎて、本の場所を探し始めた。横井君がそっけないことなんていつもの事だとわかっているのに、今は不安で仕方がなかった。

 この気まずい空気に耐えられない、もう戻ってもいいだろうか。説明はしたし、私がここにいる意味は無いだろう。それに、これ以上ここにいたらまた嫌な思いをさせてしまうかもしれない。

「じゃあ、私……」

 私が声をかけようとした時、横井君が棚に顔を向けたまま言った。

「本読まねえバカだと思っただろ」

「え?」

 振り向くと、横井君はいつもの無表情のまま、棚を向いて本の場所を探している。

 横井君の横顔を見ながら、もしかして私が笑った事を馬鹿にされたと受け取られてしまったのだろうかと気付き、慌てて否定しようとした。

「違うの、そういう事じゃ……っ!」

 その時、開いていた窓から強い風が吹いて、思わず目を瞑った。

 なんだか今日はよく風に吹かれる日だ。そう思いながら風をやり過ごして目を開けると、いつのまにか私を見ていた横井君と目があった。

 突然の事に驚いて、思わずさっと目を逸らしてしまった。

「か、風強いね」

 心臓が強く脈打っている。どんどん顔が熱くなっていくのが自分でわかった。

「田中って髪結ばねえの」

 視線を棚に戻して、本の場所を再び探し始めた横井君がぽつりと言った。

「髪?」

 そうか、下ろしている私の髪が風に吹かれて、邪魔そうに見えたのかもしれない。横井君のような短い髪をしていると、私のような長い髪は鬱陶しく見えるのだろう。私を見ていたのではなく、髪を見ていたのか。なんだか安心したような残念なような、そんな自分がおかしくて、笑って答えた。

「うん、でも今日も面倒だなと思ったとこだったの、もう切っちゃおうかな」

「切んの?」

 私の言葉に驚いたように横井君がこちらを向いた。

「え?」

 しゃがんでいる横井君が私を見上げるようにまた目が合って、今度は横井君が先に顔を背けた。

「いや、勿体ないと、思って……」

 相変わらず表情は無いけど、だんだんと小さくなる言葉尻と対照に、横井君の耳が赤くなっていった。

「忘れてくれ」

 そう言って横井君は再び本のラベルと棚を見比べ始めた。

 私の髪を、褒めてくれているんだ。あのそっけないばっかりの横井君が。そう気付いたら、ものすごい早さで顔が熱くなった。まだ見つからない棚の場所を探している、ほんのり耳を赤くした横井君を見ていると、どうしようもなく堪らない気持ちになった。

 強い気持ちがどんどんと溢れてこみ上げる。

 抑えきれない。私、横井君が好きだ。

「横井君」

 気持ちが溢れるまま呼びかけると、横井君は目線だけをこちらに向けた。

「私、横井君に伝えたい事があるの」

 私がそう言った瞬間、横井君の顔が強ばったのがわかった。

「もしかして、告白?」

 はっと息をのむ。お見通しなのか。

 もう私の顔はこれ以上ないくらい真赤になってしまっているはずだ。恥ずかしくて、私は思わず俯いてしまった。

 そんな私を他所に、横井君は手に持っていた本に目を移した。

「その……」

「悪いけど」

 本の場所を見つけたらしく、書架に差し込みながら横井君が立ちあがった。びくりと体が震える。

「断る」

 ため息と共に、無愛想な声が私の頭に落ちてきた。


 ことわる、と横井君は言った。頭が真っ白になっていく。そうか、きちんと最後まで言わせてもらえないまま、私はまた失恋したんだ。

 だんだんとリノリウムの床が歪んでくるのが分かった。逃げようとも考えたが、溢れる感情を伝えると決めた私にはもう理性なんてなくて、むき出しの感情のまま、私はここで泣くんだと思った。

「これ以降、俺にそういう話は――え?」

 ぽとりと、一滴が足元に落ちたのを皮切りに、涙が堰を切ってこぼれだした。横井君が私の涙を見て焦っているのが見えたが、もうそれどころではなかった。どんどんとこみ上げてくる涙で目を開けられないず、しゃくり上げながら思いをぶつけた。

「わたし、わかってたのに、横井君に好きな人がいるなんて。ごめんなさい、もう二度と言わないから、わたしのこと嫌いにならないで」

 もう逃げ出す気持ちなんて起こらない。きらわないで、なんてみっともなく縋りつく自分が惨めで情けなくて、また涙が溢れてきて止まらなかった。重しがついたみたいに頭が重くなっていく。

「横井君の事、好きなのも、迷惑ならやめる」

「ちょっと待ってくれ!」

 突然、焦った声の横井君が私の肩を掴んだ。

 横井君のこんな声、初めて聞いた。びっくりして顔を上げると、目の前に頬を赤くした横井君の顔があった。いつもより顔を顰めて、だけど、しっかりと私の目を見て、横井君は言った。

「田中は俺の事が好きなのか?」

 好きなのかだって?そういってるじゃない。

 その言葉は声にならず、また俯いて泣きだしそうになった私に、横井君はまた焦った声で待って、と言って私の顔を覗き込んだ。

「頼む、ちゃんと教えてくれ。田中は俺の事が好きなのか」

 ひどい泣き顔を覗きこまれて、何度も好きなのかと聞かれ、何回恥をかかせれば気が済むのか。私の気持ちを察してくれない横井君に少し腹を立てつつ頷いたのを見て、横井君がほ、と息を吐いたのが聞こえた。

 もうここを去ってもいいだろう、このままトイレにでも行って思い切り泣こう。これ以上ここにいて恥ずかしい思いをするのは嫌だ。

「もういいでしょ、放して、ください」

「それは出来ない」

 出来ないとはどういう事だ。

「俺たちには誤解がある」

 私の不満が伝わったのか、少し気まずそうにしながら、とにかく落ちついてくれ、と横井君は言った。

 なんだか、今日は初めてみる横井君ばっかりだ。そんな事を考えていた私を見て落ちついたと理解したのか、横井君は話し始めた。

「田中はいつもいろんな奴の話取り持ってんだろ」

 頷く。

「田中が話があるって言うから、てっきりそういう話をされるのかと思った」

「そんな、違――」

「わかってる」

 また熱くなりそうだった私を落ちつけるように、横井君が私の肩に置いた手に力を込めた。

「田中自身の話とは思わず、俺が勝手に勘違いして田中を傷つけた」

 悪い、と。俯いてとても申し訳なさそうに言った。

 私は顔を上げて、辛そうな横井君の顔を見た。そうだ、ちょっとしたケガでも自分の責任だと感じているような真面目な人なのに。真剣な話を聞いてくれない人ではないことくらい、考えればわかることだった。私は自分の気持ちしか見えていなかったのだ。

「こちらこそごめんなさい」

 教室でも横井君は『そういうのは好きじゃない』と言っていた。横井君の性格を考えたら、仲介なんて言って口を出されるのは気に入らないんだろうことは想像がつく。

「そういう話に干渉されるのって嫌だよね」

 嫌がってたの気付かなくて、ごめんなさい。そう言うと、横井君は私から目を逸らした。

「……そうじゃないんだ」

「え?」

 どういうことなのだろう。横井君は、あー、と言うと気まずそうに頭をかき、やっぱり変らない無表情だけど少し顔を赤くして言った。

「どこで俺に好きな奴がいるか知ったのかはわかんねえけど、田中が思ってるような事じゃないんだ」

「私が、思う事?」

 私の話が違うというなら一体何の話だというのか。首をかしげた私に、横井君は何かを諦めたようにため息をつく。

 顔を上げた横井君の視線が、しっかりと私の顔をとらえた。

 息が詰まる。肩に置かれた手も、強い視線も、まるで私を絡め取るかのような、錯覚。

「俺は、田中から知らない女と付き合えって言われるのが嫌だったんだ」

 そう言って、横井君の右手が私の髪を優しく撫でた。

「これ以上は言わねえからな」

 撫でる手がさらりと私の髪を梳いて下りた。動けなくなってしまった私の反応を待つように、横井君の動きも止まる。

 これ以上は言わない――拗ねたような声が耳の奥で響く。私に言われるのが嫌だった?それはつまり、私にだけは言われたくなかったということだろうか。自惚れじゃなければ、横井君は自分の事を、その、憎からず思ってくれていると。そう受け取ってもいいのだろうか。そう気付いた瞬間、一気に顔に血がのぼった。

 はっきりとしたことは言ってくれない。だけど、私を見つめる横井君の顔は赤く染まっていた。私には、言葉ではなくその赤い顔がこの期待を肯定してくれている証に思えた。この気持ちは止めなくていいんだ。高まる期待に任せて見つめていると、横井君は顔を逸らして、肩にあった手も離してしまった。

 勿体ないと言って私の髪を撫でてくれた横井君の右手を掴み、額に引き寄せて目を瞑る。

「うん」

 握った手の暖かさを感じながら、祈るように言った。



 窓からは夕日が射し始めていた。しばらく二人動かずにその場にいたが、図書室が橙色に染まっていることに気付き我に返った。

「……仕事の続き、やらないとね」

「そうだな」

 ずっと手を握っていたのがなんだか照れくさくなって、名残惜しく思いつつ、そっと手を放す。それじゃあ、と言って私が踵を返し戻ろうとした時、横井君の手が後ろからポンと私の頭に乗った。

「今日送ってく」

 そっけない声でそう言って、私の頭を撫でて先に行ってしまった。

 嬉しくて喉が詰まって、うん、としか返事をできなかった。先を行く横井君の背中は何も反応はないが、ぶっきらぼうな態度が本心じゃないってことを私はもう知っている。

 置いて行かれないように、夕日に染まった背中を追いかけた。

横井君の好きな人が誰なのかは、西君は知らなかったようです。

横井君は里美の髪を綺麗だと思った時から里美の事を意識し始めた、という裏話がありました。


ちなみに三人称視点にするつもりだったので「横井祐樹」という名前も決めていたのですが、里美視点に変えたので全く使いどころがなくなりました。南無。

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― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして。 里美ちゃんのあまりの可愛さに、途中じんわり涙が出てしまいました(つд`) 横井くんの生真面目さにもすごくキュンときて、読み終わった後の満足感が凄いことになってます! 素敵なお…
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