策
1日目
「はー、魔法かぁ・・・。魔法って言ったってなぁ・・・」
四月朔日家in健太の部屋。
「あーもーどーすれば良いんだぁ」
「さっきから何が魔法だよ。中二病か、アホダレ」
with幼馴染の柑輔。
「何がwithだアホダレ」
「お前こそ何人の心の声的な物を読んでるんだバカヤロー」
いつもならここで喧嘩になるはずだが、今は柑輔よりスズの件の方が先だ。
「てか、何で柑輔俺の部屋にいるの?」
「は?だって美由紀ちゃんに会いに来たに決まってんじゃん!」
当たり前のように言われては健太も良い返す気にもならない。
ちなみに、美由紀とは健太の妹。
二次元にしかいなさそうなくらい容姿端麗。
性格は少々ねじ曲がっているが、そこが大きな友達に「ツンデレ」と大受け。
ちなみに、柑輔もその中の一人。
「おいちょっと待った、そこで何やってるんだ美由紀」
「え・・・・ナレーション?アハ」
「”ナレーション?アハ”じゃねーよ、可愛くねーよ、このバカ」
「何だと!!美由紀ちゃんは十分かわいいよ!?何!?健太美由紀ちゃんの可愛さが分かんないの!?」
「うるせーよ大きい友達。お前はとっとと帰ってエロ漫画でも読んでろ」
「エロ漫画だと!?ふざけるな!!あれはな・・・」
何やら柑輔が深く息を吸って声を貯めている。
そうとう大事なことおを言うらしいが、これは毎度のこと。
他人から見れば気持ちの悪い高校生にしか見えない。
どうやら、こんなナレーションをしている間に柑輔は口を大きく開けた。
「うるせーよ美由紀」
「死ね兄貴」
死ねは、少しきついですよ。
「聖書だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「タイミング悪りーよバカ」
「健太!言うけどな、お前の方がバカなんだぞ」
「はぁ?」
「だってこの回、お前の方がバカって言った回数が多いんだぞバカ!!」
「はい、今お前の方が多い」
「な、何だと!?く、クソー!!」
そんなこんなで同じことが繰り返され、一日目終了。
二日目
今日は美由紀は友達と出かけ、柑輔はコミケに行っており、家には健太とペットのぷー太郎(柴犬)だけだ。
「おい」
健太はふと声をかける。
「うるせーんだよ」
何に声をかけているのか?疑問である。
「だーだーだー!!!うるせーてんだろっ!!!黙っとけこのニート犬!!!」
「なっ?!誰がニート犬だ!!誰が!?」
「おー前だ!!・・・・・・って!!!何でお前喋れるの!?」
「え?今頃
中断




