また明日、違う楽しいが待ってる
入ったことのないランジェリーショップをじっくりと見た。きらなちゃんたちは笑って、私ははずかしがった。恥ずかしかったけど楽しかった。これくらいのおとなしめの下着ならつけていいかなって言うのもあった。残念ながられいかちゃんのサイズの下着は売ってなかった。れいかちゃんは膨れていた。ちょっと可哀想だったけど、かわいかった。
そのあとは本当にぶらぶらとジャスコの中を歩いた。
本屋さんに入ったり、入ったことのないお洋服屋さんに入ったり、ベンチに座って休んだり。目一杯わたしたちはジャスコで遊んだ。
「そろそろ帰るかー」
時間は十八時をまわっていた。
「ほんとだ。もうこんな時間なんだ。帰らないとね」
「明日学校だしねー。みんな宿題やった?」
「私はやったよお」
「私もやったー」
「やってないわ」
「ふふふ。きらなちゃんはやってないと思った」
夏休みの宿題も、結局最後の最後までやらなかったんだもん。やってるはずがないと思った。
「いいのよ。今日終わらせるから」
「絶対明日遅刻しちゃだめだよ?」
「わかってるって」
駐輪場に着いた。別の場所に停めていたれいかちゃんは一人自転車に跨っていた。
「私だけ別なのやっぱさみしいなあ」
「れいか、来週からテスト期間でしょ。部活休みでしょ。来週私の家で勉強会しようと思ってるからきなさいよね」
「うん! 行く行く!」
「勉強会? そうなの? きらなちゃん」
「そうよ。もちろんあんたたちも強制参加よ。しかも泊まりを予定してるわ」
「ええー! お泊まり! 初めて聞いたよ!」
「誰にも言ってないもの。なんなら今考えたのよ」
「ふふふ。でも楽しそう! 絶対参加する!」
「私も! 絶対行く!」
「私も。泊まっていいの?」
「もう! そういうのなしって言ったじゃん! いいの!」
「あっ。えっと。うん! 行く!」
「じゃあ決まり! 来週の土日ね!」
「はーい。じゃあ私は帰るね。また来週ね!」
「うん! れいかちゃんばいばい!」
「ばいばーい」
れいかちゃんは一人で帰って行った。背中を見ると寂しくなる。でも、また来週会えるんだ。
「じゃ、私たちも帰ろっか」
「うん。帰ろっか」
私たちもジャスコを後にした。楽しかった時間はいつもいつも終わってしまう。今日も楽しかった時間はすぐに終わってしまった。でもいいんだ。また明日、違う楽しいが待ってるから。




