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たかしちゃん  作者: 溝端翔
たかしちゃんとお泊まり
205/273

たかしちゃんってさ。ピーラー見たことある?

 炒める。

 水を入れ、煮込む。

 ルウを入れる。

 煮込む。


「シンプルね。じゃあとりあえず切って行こうか。その前に皮むきか。包丁でできるかな」

「ピーラーとかないの?」

「ピーラー? なにそれ」

「皮剥くための道具だよ。どっかに探せばあるかも。私お野菜洗ってるからきらなちゃん探してみて」

「おっけー、探してみる」


 私は野菜を袋から出して、水できれいに洗っっていった。きらなちゃんはいろんな引き出しを開けてピーラーを探している。


「たかしちゃんってさ。ピーラー見たことある?」

「うん、あるよ」

「私ね、今気づいたんだけど。ピーラー見たことないからどれがピーラーかわかんないんだよね」


 あ、そっか。


「だからね、交代しよっか」

「そうだね。でも勝手に開けちゃったりしていいのかなあ」

「いいよいいよ。私が許可するから」

「わかった。じゃあ探してみるね。こっちに置いてあるのは洗ったやつだから」

「はいはーい」


 私はきらなちゃんと交代してピーラーを探した。ピーラーはすぐに見つかった。引き出しの中に一つだけ入っていた。


「きらなちゃん、ピーラー見つけたよ」

「お、やったじゃん。何個あった?」

「一つだけ……」

「じゃあ、じゃがいもの皮むいて。私にんじんの皮剥くから。たかしちゃんじゃがいも担当ね」

「はーい。ゴミ袋は?」

「えーっとねえ、確かこの辺に……。ないな、わかんないや、とりあえず流しで剥いちゃって、後でまとめて捨てよ」

「そうだね」

「たかしちゃんがじゃがいも剥いてる間私玉ねぎやるわ」

「うん、お願い」

「あ、ザルある?」

「あるよあるよ。流石にザルはここにっと、あったあった。はい、どうぞ」

「ありがとう」


 私は流しでじゃがいもを剥き始めた。きらなちゃんは隣で玉ねぎの皮を剥いている。どんどん流しの中が野菜の皮で溢れてきた。ザルには剥いたじゃがいもを入れていった。


「これ水流れるかなあ」

「出さなきゃ平気でしょ。それよりじゃがいも剥けた? 玉ねぎは全部剥けたよ」

「今最後の一個、これで終わりー」


 最後のじゃがいもを剥いてザルに入れた。


「よーし、じゃあ次、ジャガイモ切ってくれる? まな板はそこでー、包丁はここに入ってるから」

「わかったー」


 まな板と包丁を取り出して、まな板の上にじゃがいもを置いた。右手には包丁を持っている。


「きらなちゃん、どれくらいの大きさに切ったらいいかなあ」

「んー、どうだろパッケージには書いてない?」


 私はカレールウのパッケージを見返してみた。でもそこには野菜を切るときのサイズは書いていなかった。


「書いてないねえ。どうしよっか」

「大きいとスプーンで掬いづらいから小さくする? 食べる時も大変だし」

「確かに、大きいと一口で食べるの大変になるもんね。一口で食べられる大きさにしよっか」

「うん、そうしよ。他の野菜もそれくらいの大きさにしよっか」

「そうだね。じゃあ切るね」

「お願いしまーす」


 私はじゃがいもを一センチ四方の大きさに切った。細かく切るのは結構時間がかかった。


「切ったじゃがいもどうすればいい?」

「んあー、あとは炒めるだけだからお鍋の中入れちゃえば?」

「なるほど。そうするー」


 切ったじゃがいもは全部お鍋の中に入れていく。お鍋にはじゃがいもがたくさんになった。

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