胸派
マンションの周りをゾンビが徘徊していた。
儂は足腰が弱まってからは殆ど外出せず、通販で大量に買った食料や生活必需品があったので部屋に籠城している。
ただポータブル電源は冷蔵庫に使用しているんでテレビは見れず、スマホもサイト側で停電したのか役に立たず凄く暇。
そんな儂の無聊を慰めてくれているのは、マンションの隣にある中高一貫の女子校の生徒たち。
閉め切られた校門の内側の校庭や校舎の中を、ブルンブルンと大きな胸を揺らしながら歩く女の子たちの姿。
胸派の儂の目の保養になってくれている。
時間が経つのも忘れ、朝から晩まで彼女たちの上下左右に揺れる胸を眺めていた。
1つ残念なのは、彼女たちも全員ゾンビになっているって事。
ホント、儂が胸派で良かったと思うよ。
顔派だったら悲観して、マンションのベランダから飛び降りていただろうからな。