登場人物紹介
●ロー・デューマン（勇者）/年齢：不明/性別：男性
クラス：勇者Lv99
能力値：すべて世界最強
スキル：神域剣技、断界魔法、絶倫性欲
解説：
主人公。モブ顔の勇者。普通に歩いている分には勇者だとバレないレベル。
根っからの楽天家にして、常に前向きな思考の熱血漢。最近「ドスケベ」も追加された。明確な敵であった魔物・魔族にすら優しい、ある意味で【聖人】。
そんな性格ゆえ――、彼に最大の怒りを持って討伐された【魔王】がどれほどの外道であったかが伺い知れる。
赤ん坊の頃、捨て子として普通の家に拾われ、後に勇者に覚醒して世界を魔王の脅威から救った。
育ての両親が、その時の殺伐とした世界情勢に反してかなりゆるい性格だったので、それを受け継いで極めて呑気であり、殺し合いなど殺伐としたものを心底嫌っている。
幼い頃から戦い続けていた故に、平和になった現在ではなるべく悠々自適に暮らそうと考えてはいるが……。実はある使命が残っているために、未だ勇者を引退するわけにはいかないようである。
ドロドロとした政治的陰謀に巻き込まれるのが嫌だと言い訳して、魔界再生を名目に魔王城に引きこもったとされるが、言い訳にした魔界再生事業そのものを何より力を入れて行っているために、元々敵であったはずの魔族や魔物たちからも何かと人気が高い人物である。
●アンネミリア・リト・ヴァンドレイク/年齢：18歳/性別：女性
クラス：聖女Lv80
能力値：運動能力系は一般人並、魔力知識系は世界最高峰
スキル：星神魔法、一般治癒魔法
解説：
勇者の四人の妻の一人で、四人のリーダー的立ち位置の女性。
金髪碧眼ロングヘア美少女で、優しげな笑顔で皆を見守るお姉様。――でも怒ると誰よりも怖い。
対魔王勢力であったヴァンドレイク王国の姫君で、王国唯一の星神魔法適正の持ち主であったがゆえに、その実験体として対魔王の切り札となるべく隔離されて育った。
星神魔法を扱うためには精神的な波を抑える必要がある、と魔法研究者の間で認識されていたため、必要以上に感情を抑えるすべを覚え、そのために勇者と出会う以前は感情を全く表に出さない状況にあった。しかし、勇者との出会いと、命がけの試練を経て自分の気持ちに正面から向き合い、感情を表に示したうえで【星神魔法】を完全制御してみせ、その果てに【聖女】というクラスに覚醒するに至った。そののち、唯一の理解者でもあった妹・クーネリアとともに王国を出奔して勇者の旅に同行、その果てに魔王討伐の偉業を成し遂げた。
何がとは言わないがあの部分が大きい。何よりも自分を愛してくれている妹を、彼女自身も溺愛している。
●クーネリア・リト・ヴァンドレイク/年齢：17歳/性別：女性
クラス：魔剣士Lv80
能力値：運動能力系は世界最高峰、魔力知識系は……。ちょっとバカ。
スキル：超魔剣技
解説：
勇者の四人の妻の一人で、立場的には勇者の戦時における右腕とも言える姫魔剣士。
姉よりも薄めの胸を気にするツンデレ妹姫。姉様が大好き、ついでに勇者も大好き。
銀髪赤目のツインテール娘。本来の髪色瞳の色は姉と同じであるが、かつての魔王がヴァンドレイク王国を侵略するうえで、その尖兵にすべく呪をかけていた。このために周辺からは【母親の不義による娘】だと勘違いされて精神的に孤立したような状態にあった。
でも、そんな自分の現況ですら幸せに見えるほど、姉であるアンネミリアが人間扱いされていない状況に、父である国王を含めた全ての家臣たちに憤りを向けており、それを知る者たちの策略でしばらくのあいだ遠くの士官学校へと追いやられていた。しかし、魔王の直接的侵略を受けたヴァンドレイク王国の状況を受けて、制止を振り切って強引に姉のいる王都へと帰還して、同じくアンネミリアの現状に思うところのあった勇者と意気投合するに至る。その後、勇者と魔王との初めての直接対決に関わることになり、その時の姉の試練を見届けたのち自らも勇者の旅に同行する決意を固める。しかし――、そうして同行することは魔王の思惑通りでもあったことを、その時の彼女は知らなかった。そして――、彼女自身もまた試練の時を迎える。
現在、髪や瞳の色に関するトラウマは克服されており、それらを自分の個性として受け入れている。ただ、愛用する【魔剣グランバスター】の能力を解放した時、ヴァンドレイク王家直系の証である金髪碧眼に戻るため、【母親の不義による娘】という噂じたい魔王の陰謀であったようである。
魔王討伐のメンバーの一人であり、魔剣の力を最大限に出力する【魔剣解放】で一騎当千の戦いを行える。一対一の戦闘を最も得意とするボスキラー。
●エリシス・バーネット/年齢：不明/性別：女性
クラス：暗殺士Lv80、遊撃士Lv65、メイドLv50
能力値：運動能力系も魔力知識系もバランス良く高い。
スキル：ナイフ術、隠密術、家事全般
解説：
勇者の四人の妻の一人であり、同時に皆のお世話をする使用人でもある女性。
本来の出身地は不明なメイドさん。元魔王軍暗殺士。使用武器は無数の魔法の短剣。
人間でありながら魔族に育てられて、それ故に彼らを魔王の暴政から守るために魔王軍に従っていた少女。一度は勇者暗殺のために彼と戦うが、その故郷の魔族が魔王の意向に逆らい粛清という形で皆殺しにされた事実を知り、その仇をうつべく勇者の旅に同行するに至る。
本来あきらかに暗殺に向かない心優しい性格であり、メイドという人のお世話をするという仕事が自分の天職だと考えている。
色々悲しい現実を生きてきたために、そういった悲しい現実こそがこの世の本質であると思っているが、心の奥では何よりハッピーエンドをこそ望んでいる。
無数の魔力付与短剣を同時に扱うことができる対軍戦闘のプロ。――だが、本来の彼女は気配もなく相手に近づき殺害する暗殺士である。
●レイ/年齢：2歳前後？（外見年齢14歳）/性別：女性
クラス：戦闘魔族Lv95
能力値：勇者に次ぐ高能力値。
スキル：魔鎌戦技、断界魔法
解説：
勇者の四人の妻の一人で、他の妻たち全員の妹。マスコット。
高飛車なロリババアに見えるが、見た目より幼い実年齢である、生み出されて間もない魔族の少女。
かつての戦いで勇者を滅ぼすべく生み出された人造魔族であり、勇者との熾烈な戦いを繰り広げるが、断界魔法の魔力共振によって生まれた空間の歪みに飲まれて、一時期無限異界を彷徨っていた。一人ぼっちで嘆いていたときに、不意に現れた勇者によって救われてそれ以降は勇者の仲間として魔王討伐に望んだ。
以上の過去から孤独が何よりもキライで、一人ぼっちになる事がトラウマにもなっている。だから魔王城でも、だいたい勇者や他の妻にくっついて行動する。
戦闘要員としては勇者に次ぐ実力を持つが、それ故に平和な現在ではほとんど実力を出すことなく遊び回っている。
しかし、勇者やその身内の平和を脅かす脅威には容赦がなく、現在の愛の巣である【魔王城】を守護する最強の番人でもある。
赤い髪に赤い瞳、槍状の先端の尻尾に、蝙蝠羽根、頭に角を持つ典型的な悪魔っ娘。
戦場では魔力の宿る戦闘鎌での広域殲滅スキル、魔力収束からの断絶斬撃での単体即死スキル、勇者に次ぐ断界魔法での空間抹消など、凶悪すぎる攻撃方法を扱ってあらゆる敵を屠ることができる。
●魔王/年齢：記録抹消/性別：記録抹消
クラス：記録抹消
能力値：記録抹消
スキル：記録抹消
解説：
何より人間と人間界を憎悪し、それらの奴隷的支配と虐待による無限の絶望を望んで生涯を生きた最強魔族。
その憎悪の根源は不明だが、あまりに無慈悲で悪辣な行為の数々に、同じ魔族にすら恐怖と憎悪を向けられていた。
最終的には自らをこの世界の【星神】とするべく、魔界のあらゆる命すら生贄に捧げようとしたため、勇者の最大の怒りを買ってその最終奥義に敗北して塵も残さず消滅した。
最後まで勇者を罵倒し――、そして怒りと怨嗟にまみれながら最後を迎えた。
聖人クラスの勇者ですら本気の怒りを向けた、まさに【魔王】にふさわしい外道。人の心を徹底的に踏みにじることは愚か、その生命すら足元を這う虫ほども慈悲を向けることはない。
さらには、人が傷つく姿を眺めながら嘲笑し、人が嘆く姿を肴に酒を飲むことを至上の喜びとしていた。
そのような彼が魔界の王として君臨出来たのは、彼自身のあまりにも凶悪すぎる戦闘能力の高さと同時に、【慈悲王】と呼ばれ讃えられた先代魔王の一人息子であったからからである。
幼い頃は父に似て優しかったという彼が豹変した理由は不明であるが、おそらくそれなりの理由があるのだと思われる。
そして、その真実を知るのは現状では直接対決出来た勇者とそのパーティメンバーである四人の妻たちだけであり、その真実が世間に公表されない理由もまた今のところ不明である。
現在の不安定な魔界の元凶となった人物。
