表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/106

お月様、お日様、雷様の旅立ち

 むかしむかし、大昔、お日様とお月様と雷様が、三人そろって旅に出かけました。

 ところが、雷様は生まれつき気が荒いもんだから、行くところ行くところあばれまわってしまいます。

 どこの町へ行っても、

「雷様が来たぞー」「へそをかくせー」「早く逃げろー」とみんなにこわがられていました。

 お日様とお月様は、いい迷惑でした。雷様と一緒だと、何にもしないのに人々から嫌われてしまいます。

 それで、お日様とお月様は、雷様と旅をするのが、だんだんいやになってきました。

 ある町についたとき、「今夜はここにとまろう。」ということになって、三人は一軒の宿にとまることにしました。

「どうれ、ひとあばれしてくるか」

 そういうと、雷様は外に出て行き、ぴかっと光ると町外れの大きな木を、バリバリ、メキメキっと、たおしてしまいました。

 お日様とお月様は、宿で相談しました。

「雷様はまた外でおばれまわっておるぞ。もう雷様にはがまんできん。明日からは二人で旅をしよう」

「そうしよう、そうしよう、あんなあばれ者はおいていこう」

 次の日、お日様とお月様は、雷様を置いて、朝早く宿を立っていきました。

 雷様は朝寝坊なので、ぐっすり寝込んでいます。

 雷様がようやく目を覚ましたことには、あたりはとっくに明るくなっていました。

 眠い目をこすりながら部屋の中を見回すとおひさまとお月様がいないことに気がつきました。

「昨日の夜は三人で寝たのに、わし一人しかいない。おかしいなあ、二人はどこへいったんだろう」

 雷様は、宿の主人を呼びました。

「お日様とお月様はどうした。」

「はい、お日様もお月様も、ずっと前におたちになりました。」

 それをきいた雷様は、

「そうか、うーん。月日の立つのは早いもんだ」

 宿の主人は、おそるおそる、雷様に尋ねました。

「あなたさまは、いつおたちになりますか」

 すると、雷様は、すましてこういいました。

「おれは雷だから、夕立ちだな」

 それから雷様は一人で旅を続けました。

ブックマークよろしくおねがいします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ